2回目の処理水「海洋放出」と「ホタテ祭り」

ブログ 原子力 社会

昨日の敦賀市議会は、予算決算常任委員会(全体会)を開催し、補正予算案並びに決算認定の件について、分科会での審査報告から委員会採決までを行いました。
 
9月8日から始まった9月定例会も残すところ来週11日の本会議のみとなり、同日、会派として3件の「討論通告」。
 
最終日は、会派所属議員3人それぞれ討論にて、論点を明確に示したうえで採決に臨む所存です。
 
また、予算決算常任委員会終了後は、議会改革のひとつとして、議会運営委員会のワーキングにて検討を進めている「タブレット導入」に向けた調査。
 
「タブレット導入」に関しては、他市町の議会を見ても既に遅れている感は否めませんが、導入は「目的ではなく手段」との考えのもと、他のワーキングメンバーの皆さんとともに前に進めていきたいと思います。
 
さて、話しは変わり、福島第一原子力発電所ALPS処理水の海洋放出について、昨日2回目の放出が行われました。
 
東京電力は3日に、同処理水の2回目となる海洋放出に向けた準備作業を始め、海水で薄めた少量の処理水を大型水槽に入れて放射性物質トリチウムの濃度を測定のうえ、想定通りの濃度であることを確認した後、放出。
 
2回目の海洋放出に関しては、ネットニュース上でも検索しないと出てこないほど、取り扱いが小さく感じられますが、1回目にあれほど大騒ぎしたのは何だったのかと呆れるところ。
 
メディアにとって、「安全」であることはニュースソースにならないのか、いや、国益に叶うよう逆に、「安全」であることこそもっと発信するのがメディアの役割ではないかと、日本の報道(すべてではありませんが)のあり方を考える次第です。
 
そのうえで、この海洋放出にあたって、最も懸念されたのが「風評」でありますが、実際、日本の国産水産物は「風評」というより「言い掛かり」に近い、中国政府による輸入停止措置の影響により大きな打撃を受けているのが実態。
 
そうしたなか、現在特に、国産ホタテが行き場を失っており、漁業関係者を中心に損害が発生している状況を踏まえ、東京電力ホールディングス(以下、東京電力HD)では、安心・安全な北海道・三陸常磐エリアの水産物をPRし、国内での消費拡大を推進すべく、JR御徒町駅前・おかちまちパンダ広場(東京・台東区)で、「緊急プロジェクト!ホタテ祭り in おかちまちパンダ広場」を10月5日まで開催しました。
 

【ホタテ祭りのチラシ。終了後の掲載となったことを反省。】
 
X(旧Twitter)のポスト(投稿)を見ると、この「ホタテ祭り」会場は連日超満員で、ほとんどフェス状態。
 
フェス開始から2時間ほどで多くの物が完売し、ホタテだけではなく、福島の「常磐もの」も大人気で供給が追いついていないと、大盛況の様子が複数レポートされていました。
 
こうして、都内でも多くの皆さんが、「風評」を払拭し、「食べて」応援しようと来場されていることを大変嬉しく感じた次第です。
 
東京電力HDのホームページを拝見すると、「当社は、事故の当事者として、風評払拭に向けた取り組みを継続的に実施しており、多くの消費者の皆さまに福島県産品の美味しさや魅力をお伝えしてまいりました。このたびのALPS処理水海洋放出に伴い、より一層の風評払拭に向けて、本年は、首都圏や福島県内に加えて、北海道や九州、沖縄県においても福島県産品をはじめ国内水産品の美味しさや魅力をお伝えするため、2023年10月13日(金)~12月17日(日)の期間で「発見!ふくしま」キャンペーン2023 ~食べて応援 ニッポンの幸~ を実施いたします。」と掲載されていました。
 
以前にこのブログでも書きましたが、中国や国内からの言われなき風評に屈しないためにも、鍵を握るのは、日本の水産物の「国内消費」を高めること。
 
キャンペーンならずとも普段から、買うなら「国内水産品」をスローガンに、私自身も微力ながら、国内水産業者の皆さんを応援していきたいと思います。
 

【Xにポストされていた、ホタテ祭りの「ホタテ」。写真からも磯と醤油の香りが漂ってきます🎵】