女川原子力発電所2号機の運転差止請求を棄却

ブログ 原子力

水曜の朝はホームグラウンド名子での辻立ち。
 
ご通行中の皆様へのご挨拶が目的の辻立ちですが、その合間で労組役員とお話しできる、私にとって大切なひと時となっています。
 
昨日も職場の状況や政治の話題などについて会話しましたが、若い役員にとっても率直な思いを気軽に話せる場になってるのであれば良いなと、改めて感じた次第です。
 
辻立ちは若手役員との語らいの場。
 
そのような意味合いも込めながら、今後も活動にあたってまいります。
 

【五月晴れ、心地良い風が吹くロケーションでの辻立ち】
 
さて、原子力の話題が続き恐縮ですが、昨日は私にとって胸をなで下ろすニュースがありました。
 
東北電力女川原子力発電所2号機(宮城県女川町、石巻市)で重大事故時の避難計画に不備があるとして、発電所の周辺住民らが運転差し止めを求めた訴訟の判決が昨日、仙台地裁であり、裁判長は「放射性物質が放出される事故の発生を前提としているが、事故が起きる危険について具体的な立証をしていない」として請求を棄却する判決が言い渡されました。
 
確かに、「事故が起きる可能性が立証されていない」との東北電力の主張に対し、「立証は不要」と言うのでは、住民側の主張はあまりにも無責任と受け止めるところ。
 
いずれにしても、真っ当な判決が言い渡されたことに安堵した次第です。
 

【東北電力女川原子力発電所(日経新聞WEBより)】
 
この判決を受け、東北電力はホームページにて、以下のコメントを発表(一部抜粋)。
 
今般の請求棄却判決は、裁判所に当社の主張をご理解いただいた結果であると受け止めております。
当社としては、引き続き、避難計画の実効性向上に向け、事業者としてできる限りの協力をしてまいります。
また、安全確保を最優先に、2023年11月の安全対策工事完了に向けて全力で取り組むとともに、地域の皆さまからのご理解をいただきながら、2024年2月の再稼働を目指してまいります。
 
判決を真摯に受け止めながら、来年2月の再稼働への意思表示を明確にされた訳ですが、東日本大震災の被災地で初、BWRプラントとしても初となる再稼働は、厳しい冬期の電力需給改善につながることから、心より応援するところです。
 
なお、同じく「避難計画」に係る住民訴訟により審理が続いている日本原電の東海第二発電所(茨城県東海村)もBWRプラント。
 
女川が順調に再稼働を果たした後は東海第二が続き、東日本の電力安定供給に寄与することを期待して止みません。