無病息災に飛躍、早期復旧と願い多き一日

ブログ 防犯/防災

火を眺めているだけで気持ちが鎮まる。
 
そんな感覚を覚えたご経験は誰しもお有りかと思いますが、昨日は町内の「どんど焼き」。
 
「どんど焼き」は、全国各地で様々な呼び方があるようですが、小正月(1月15日)に行われる火祭り行事で、満月と神聖な火による浄化の力で、集落の人々の1年間の災いを払い、豊作や商売繁盛、家内安全、無病息災、子孫繁栄を願うものだそう。
 
15日からは前倒しではあるものの、早朝から役員・防災部にて準備のうえ、吹雪いたり止んだりの天候のなか、町民の皆さんにもしめ縄などお持ちのうえお越しいただくなど、ともに願う日となりました。
 

【吹雪に負けず無病息災を願いました】

【終わる頃には青空と野坂山が眼前に現れ、清々しい気持ちに】
 
また、午後からは、敦賀市成人式もYouTubeにて視聴したところですが、渕上市長ならびに高木毅衆議院議員からの気持ちの込められたご挨拶に加え、新成人からの堂々とした謝辞、さらには司会の男女ご両名自ら会場の皆さんにコロナ対策や式後の早期散開などを声掛けする姿に、厳かで凛と引き締まった雰囲気を画面を通し感じたところです。
 
ご臨席された県議会議員さんのFacebookでも「例年に増して静かで厳粛な式であった」と肌感覚で伝えられており、コロナ禍にて開催される式典に対する感謝や覚悟など、新成人の思いの表れではないかと勝手に受け止めています。
 
式典15分、アトラクション(中学校の先生からのビデオメッセージ上映)15分の計30分と短時間の催しであったものの、新成人の皆さんの記憶の中で一生の思い出として残る機会となったことを喜び、今後ますますの飛躍と活躍を願いたいと思います。
 
話しは変わり、全国ニュースの扱いにもなっている福井県嶺北地方の大雪ですが、北陸自動車道では1500台が立ち往生する状況にも発展したことなどから、県は自衛隊に救助要請を出すまでの事態となっています。
 
昨夕あたりからは雪も小休止となり、自衛隊も既に救出活動を開始していることから、徐々に事態は解消されていくものと思われますが、ちょうど3年前の2018年にあった福井豪雪でも国道8号線にて同様の立ち往生が発生し交通機能が麻痺、これによる物資供給の遮断などが発生した訳ですが、まさにそのシーンを見るかのような事態に、過去の教訓は生かされているのかとやや疑問にも感じているところです。
 
3年前の雪害を受け、各市町では検証と再発防止対策などの取り纏めもされていらっしゃると思いますし、県の土木部においても「令和2年度道路雪対策基本計画」などを策定のうえ、万全の態勢で備えていたものと思いますが、それでも発生したのは何故なのか。
 
少し雪害対策について調べていると、国土交通省の冬期道路交通確保対策検討委員会の「大雪時の道路交通確保対策」という文献に興味深い、時代と共に変化した数字がありました。
   
例えば、昭和56年豪雪時と平成29年を比較すると以下のことが言えます。
◉県内の乗用車保有台数  約19万台 → 約51万台
◉全国の大型車保有台数  約150万台 → 約230万台
◉宅配便取扱個数     約14億個(平成7年度)→ 約37億個(平成27年度)
◉出荷1件あたりの貨物量  2.13トン(平成7年) → 0.98トン(平成27年)
 
つまりは、自家用車台数はもとより、通信販売の急速な利用拡大等に伴って輸送の小口多頻度化が進んでおり、大型車の台数が著しく増加しているということが分かります。
 
24時間ひっきりなしに除雪しても追い付かない降雪を前に、スタックや事故となればたちまち道路を塞ぎ、立ち往生の起点となってしまう大型車のリスクをどう回避していくのか。
 
既に課題として取り組まれているチェーン規制の迅速な連絡手段や高速下車時の大型車両退避場所の確保なども対策のポイントであり、昨日テレビ画面に映るトラックの列を見て再考した次第。
 
近年顕著な気候変動による自然災害を踏まえれば、この雪に関しても「想定外」は理由にならない、即ち、「想定外を想定し備えること」が真の「危機意識を高めたリスクマジメント」であることから、ここ敦賀でも起こり得るものとして今後の検証作業に注視し、本市にも反映していければと考えます。
 
いずれにしても同じ県内で発生した雪害は、物流を止め県全域に影響を及ぼし兼ねない事態であることから、少しでも早い復旧を願うところです。
 
三連休の最後は「願い」ばかりの内容となりましたが、本日はこれにてブログを閉じさせていただきます。