高レベル放射性廃棄物の最終処分に関する「対話型全国説明会」in敦賀

ブログ 原子力

「秋の訪れ」を告げたはずの敦賀まつりでしたが、昨日は夏に逆戻りしたかの暑さ。
 
と思えば今日は雨予報ということで、夏の疲れもあってか体調管理が難しいところですが、栄養と睡眠をしっかり採って、季節の変わり目を乗り越えましょう。
 
さて、敦賀まつりの話題が続いたこのブログですが、本日は原子力のことを。
 
原子力発電環境整備機構(NUMO)では、高レベル放射性廃棄物の最終処分について全国の皆様にご理解いただくため、全国的な対話活動を実施しており、この取組みのひとつとして、経済産業省資源エネルギー庁とともに、対話型説明会を全国で順次開催しています。
 
昨晩は、この説明会が敦賀(会場はプラザ萬象)で開催されるということで、私は傍聴者として参加してまいりました。
 

【説明会の開催案内チラシ】
 
この説明会では、高レベル放射性廃棄物の最終処分の方法である「地層処分」の仕組みや、処分地の選定プロセス、地層処分の実現に向けた取組みなどについて、少人数での対話形式で説明するとしており、昨日は30名弱の参加がありました。
 
参加者を4つの会議室に分け、前半50分はビデオや主催者側からの説明、その後約1時間をグループ質疑に充て進められましたが、グループ質疑では、長期間に亘る保管の安全性や40,000本としている施設の容量に関することなど、技術的な質問があったほか、文献調査を実施している寿都町や神恵内村に応援の気持ちを届けるにはどうしたらいいかなどの声もあり、どこか嬉しい気持ちになった次第です。
 
なお、「応援の気持ち」に関しては、NUMOとしてそうした仕組みは持ち合わせていないものの、両町村では、文献調査を受け入れて以降、ふるさと納税の寄付額が増えており、そうした形で国民の皆さんが後押しの思いを届けられているのではとの説明がありました。
 
私は、他の部屋も移動して良いとの立場でしたので、隣の会議室を覗かせていただくと、がらりと雰囲気が変わり、こちらでは4人の参加者のうち2人の高齢男性が大きな声で自論(慎重姿勢)を述べていました。
 
開会時にはルールとして、参加者が均等に質疑できるよう、発言時間は極力短くとありましたが、お構いなしの態度に、他の参加者から「他でやってください」と言われる始末。
 
推進・慎重、それぞれのお考えの方が同じテーブルについて話すことが目的なところ、こちらは大変残念に感じました。
 
20時頃には順次、各会場ごとに解散となり、NUMOの方ともお話しをさせていただいたうえでプラザ萬象を後にしましたが、全体的に見れば、地層処分のことを冷静にご理解いただいている方がほとんどだったのではと感じたところです。
 
原子力発電所が立地する敦賀だからそうなのかもしれませんが、やはりこうして地道に理解活動を展開することが肝要であり、一人でも多くの国民に、この問題を「自分ごと」として捉えていただければと思う次第です。
 
なお、この説明会は、今後も全国各地で開催されますので、お近くにお住まいの方はぜひ、参加いただけますようお願いいたします。
 

【今後の説明会開催スケジュール(NUMOホームページより)】