課題認識を強めた「嶺南広域行政組合定例会」

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冬至の昨日。
 
福井県嶺北地方に「顕著な大雪に関する気象情報」が発表される一方、敦賀以西(嶺南地方)は見事な青空広がる天気。
 
嶺北と嶺南の境には「木の芽峠」がありますが、峠ひとつでここまで違うものかと話題になったところです。
 
とはいえ、その後は徐々に曇り空となり、夜には雪に。
 
今朝は10センチほどの積雪になっているため、車の運転など十分注意して過ごしたいと思います。
 

【うっすら雪化粧した野坂山が輝く昨朝の景色】
 
さて、先ほど述べた「嶺北」と「嶺南」ですが、その呼称は、現在の福井県が設置された1881年(明治14年頃)に、北陸道(北国街道)の難所である木ノ芽峠(木嶺)より北側を「木嶺以北」(もくれいいほく)、南側を「木嶺以南」(もくれいいなん)と呼び始めたことに由来するもの。
 
昨日は、その嶺南2市4町の首長、議員で構成する「嶺南広域行政組合」の定例会が開催され、私も敦賀市議会選出議員の一人として出席してまいりました。
 
今定例会の主議題である「令和4年度嶺南広域行政組合一般会計歳入歳出決算」に関しては、全会一致で認定した後、一般質問では1名、敦賀市議会の北條正議員が登壇。
 
「嶺南広域行政組合の課題と今後のあり方」と題し、今後の事業展開や北陸新幹線開業も踏まえたインバウンド対策、JR小浜線の存続などについて質問されました。
 
答弁では、インバウンド対策に関し「まずは誘客だが、この先の(京都や大阪などの)オーバーツーリズムの受け皿となるよう嶺南地域の魅力を一体でアップしていきたい」、JR小浜線については、「今までの住民の足から、観光客の2次交通としての役割も踏まえ、維持・活性化していくことが重要。6市町一体となって利用協議会と連携して取り組む」などの答弁が、米澤管理者(敦賀市長)からありました。
 
私も過去に二度、この場で一般質問していますが、2021年12月の定例会では、①嶺南鉄道整備促進基金活用候補事業の検討状況について、②嶺南一体のPR戦略について、③歴史でつなぐ小浜線利活用について 質問したところ。
 
②と③は、今回の北條議員の質問と重なるところがあった訳ですが、とりわけ③に関しては、JR小浜線の利用者数が年々減少するなかにあって、昨年、敦賀〜新舞鶴(今の東舞鶴)全線開通から100年を迎えた歴史を大切にしつつ、維持・保存に取り組む沿線の団体、地域住民の皆さんとともに利用向上に取り組んでいかねばと、課題認識を強めた次第です。
 
こうして、年内節目となる公務を終え、本日は上皇さま90歳のお誕生日。
 
昨年7月に診断を受けた右心不全のご症状は、治療で安定した状態が続いており、お住まいでは夕食後に側近の職員とオセロや将棋を楽しまれることもあるとのこと。
 
上皇さまの卒寿を祝うとともに、今後も上皇后さまとゆっくり過ごされることを祈念する次第です。