竹詰ひとし議員が能登半島地震への対応について質疑

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名神高速道路関ケ原インターチェンジ(IC)付近で24日9時過ぎに発生した大雪による車の立ち往生。
 
これに中日本高速道路のほか、岐阜県から災害派遣要請を受けた陸上自衛隊が懸命の除雪を続け、25日4時ごろ、全面的に解消したとのこと。
 
高速道路での立ち往生といえば、3年前の1月に福井県で発生した事例が記憶に新しいところですが、大動脈の通行止め解除にひとまず安堵した次第です。
 
また、敦賀市においては一昨晩、6時間に30センチの降雪を観測したため「顕著な大雪に関する気象情報」が発表されたほか、終日「大雪警報」が続きましたが、結果して積雪量は35センチ程度で大きく変わらず。
 
大雪警報については24日21時12分に、これらに伴う北陸自動車道や国道8号線なども昨日のうちに解除となり、難を逃れた次第です。
 
とはいえ、本日も雪マークは続いており、危機に備える行政ならびに除雪対応にあたる建設業者を始め、関係者の方々の気苦労は絶えないかと思いますが、引き続いての対応をお願いするところです。
 
さて、今季一番の寒気に、またもや自然の脅威を感じる次第ですが、昨日は、能登半島地震発生以降初めてとなる国会が開かれ、衆参両院の予算委員会では、与野党から政府の地震対応に関する苦言や要望が相次ぎました。
 
そうしたなか、参議院では、国民民主党の竹詰ひとし副幹事長(電力総連組織内国会議員)が同予算委員会で能登半島地震への対応について質疑。
 

【参議院予算委員会で質問する「竹詰ひとし」議員】
 
竹詰議員はまず、林官房長官が「志賀原子力発電所で火災が発生した」と発言し、その後訂正などを行っていない点を指摘。
 
「総理に伺うが、志賀原子力発電所では火災は発生していない、放射線に関わるトラブルは発生していないということで間違いないか」との質問に対し、総理からは「火災は発生していないと確認している。また、原子力規制委員会において、今回の地震により放射性物質の漏洩など安全に影響のある事態は起きていないとされたと承知している」との答弁。
 
これに関しては、官房長官自らが偽情報を流しているようでは話しにならないため、以降、厳に正確な情報の発信をお願いするところです。
 
続いて停電復旧について、土砂崩れや倒木、道路渋滞によって必要な重機を現場に送れなくなっている現状や、現地に入るまでに時間がかかっているという作業員の声を紹介した上で、岸田総理に停電復旧に関わる現状と課題の認識を質しました。
 
総理からは「道路網の寸断により復旧のための調査や資機材の投入が困難な箇所が多数あり、停電復旧の課題となっている。国としても引き続き早期復旧のため全力を尽くす」との答弁がありました。
 
能登半島の停電に関しては、最大約33,800戸あったところが、今朝時点では約4,200戸にまで減少。
 
現地では、北陸電力送配電を中心に、沖縄電力以外の電力会社が集結し必死の対応を行なっているにも関わらず、「復旧が遅い」などの実情を知らぬ声に、現場の忸怩たる思いを代弁したものと受け止めた次第です。
 
竹詰議員の質問を聞いて思うのは、特に原子力や停電復旧にあたっている皆さんに対し、詳しい事情も知らぬ第三者が感覚論で、評論家のように意見することは厳に控えていただきたいということ。
 
さらに、イデオロギーを持ち込み、批判のために災害を利用するなどもってのほかであることに加え、そうした言動は、未曾有の災害から復旧をし、再び立ち上がるのに障害にしかならないと、私もここで申し上げておきます。