国道8号バイパス「大谷防災」が新規事業化される

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福井地方気象台では1日に、同気象台構内にある標本木の桜が開花したとの発表がありましたが、敦賀市内でもチラホラ見られるピンクの彩りに心癒されるところです。
 
さて、いよいよ訪れた春に合わせ、地元にとって「朗報届く」といったところでしょうか。
 
昨日の新聞には、国道8号線の敦賀市元比田〜南越前町大谷間について、国土交通省が2024年度予算でバイパス整備の新規事業化を決定したとの記事がありました。
 
急峻かつカーブが非常に多い同区間は、令和4年8月の大雨災害により6カ所で土砂災害が発生し、約90時間にわたって全面通行止めとなったほか、冬期はスタックによる立ち往生や事故も多発しており、福井県や敦賀市を始め、地元住民らで構成する期成同盟会が再三にわたってバイパス整備を強く要望してきたもの。
 
事業化の内容としては、同区間5.1kmをトンネルなどで結び、自然災害や冬期に強い道路を確保するバイパス整備事業「大谷防災」として調査費など5千万円を配分。
 
完成時期を未定とするものの、総事業費は375億円を見込むとのこと。
 

【令和6年度国土交通省関係予算の配分について(令和6年4月1日)より抜粋。ピンク線の部分が「大谷防災」。】
 
本件に関しては前述のとおり、関係者が一丸となって国に求めてきたものですが、敦賀市議会においては手前味噌ながら私が提案者となり、令和4年の9月定例会で「国道8号敦賀市田結-南越前町大谷間バイパスの建設促進を求める意見書」を採択のうえ、その後、当時の福谷正人議長とともに国土交通省へ中央要望に行った経過があるところ。
 
この際、同行いただいた高木毅衆議院議員からは、道路局長に対し、「検討ではなく、何をやるかだ」との強いプッシュがあったことを覚えていますが、こうしてすべての関係者の方々の早期実現に向けた熱量と行動があって、事業化に至ったことを喜ぶ次第であります。
 
※令和4年8月にあった土砂災害復旧の様子(①)、国土交通省へ要望(②)に行った際のブログは以下リンクよりご覧ください。
 
 →①使命感あふれる復旧作業に心より感謝(2022年8月21日ブログ)
 →②国土交通省へ「国道8号バイパスの建設促進」を要望(2022年10月29日ブログ)
 
なお、県、敦賀市、南越前町は同市元比田-挙野間の事業化も引き続き求めていくとしていますが、沿線住民とともに地元が要望しているのは、既に着工した田結ー挙野間(約3.8km)を結ぶ「敦賀防災」事業区間を合わせた「15.5km」のバイパス化。
 
残る区間に関しても実現を図るべく、私自身も微力ながら尽力する所存です。
 

【求める国道8号パイパス化の全長は「15.5km」。「敦賀防災」と「大谷防災」を引くと、すべての事業化まで残り「6.6km」。】
 
また参考まで、「大谷防災」と併せて示された国土交通省 道路局の事業実施箇所(当初配分)において、敦賀市関連ではほかにも事業が挙げられており、直轄事業では、
・敦賀防災(1億5千万円)
・泉跨線橋架替(1億円)
・鳩原跨線橋架替(5億円)
・国道161号線 愛発除雪拡幅(3千万円)
 
補助事業(土砂災害対策)として、
・大谷杉津線 大谷〜元比田間(3千万円)
・橋梁長寿命化計画(4千8百万円)
 
河川事業(補助)では、
・笙の川 大規模特定河川事業(1億2百万円)
 
が計上されています。
 
いずれも防災・減災、つまりは地域住民の安全・安心に直結することはもとより、物流など経済性への影響も踏まえた国土軸形成にも関わるものであり、投じる財源を有効に生かし、効果的な対策を講じていただくことをお願いする次第です。