何事も「現実的に」と感じた一日

エネルギー ブログ

元日の能登半島地震では、大津波警報の発令直後にNHKの女性アナウンサーが「今すぐ逃げること!」と強い命令口調で叫ぶように呼び掛けたことに賛否の声があったところ。
 
同局のアナウンス室では、東日本大震災の経験をもとに、災害時には「自分だけは大丈夫」という正常性バイアスが働くことを踏まえ、2023年秋に強い命令口調で避難を呼び掛けるマニュアルを策定。
 
その後も豪雨災害や地震のたびにアナウンサー自身が被災地を訪れ、被災者からの聞き取りで実際の避難につながった言葉を探っていったとのこと。
 
こうした経過を経て、緊急時には「ですます調」を止めたことは「現実的」な改善と受け止める次第ですが、呼び掛けひとつにも探求するプロ根性を見た次第です。
 
さて、「現実的」と言えば、昨日は東京で開催された母体の「原電総連新春賀詞セミナー」に出席。
 
国民民主党 エネルギー調査会長の浅野哲(さとし)衆議院議員(茨城5区)をお招きし、「当面のエネルギー政策」について講義いただきました。
 
国内外における原子力政策の動向や国民民主党のエネルギー政策の変遷についてご紹介いただいたうえで、地政学的リスクなども踏まえ、今後も「現実的な」エネルギー政策の実現に向け取り組むと、力強く述べられました。
 

【まっすぐ前を見て、ご自身の考えを述べられる浅野哲衆議院議員】
 
日立労組ご出身で、現在、経済産業委員会を中心にものづくり支援や中小企業支援、IT化・デジタル化の推進などに取り組む浅野議員は、日本が持続的に発展する意味においても重要なのは安価で安定した電気だと真剣に考えておられる、我々にとって本当に心強い存在。
 
今後引き続いての連携をお願いする次第です。
 
また、賀詞セミナーに続いて開催された「賀詞交歓会」(年頭のご挨拶のみ)では、主催者を代表し岩本原電総連会長、会社側を代表し村松原電社長の挨拶に続き、組織内議員として、寺門東海村議会議員と私もお時間を頂戴。
 
私からは、日頃のご支援への御礼と能登半島地震発生以降の状況共有、敦賀における原子力の位置付けなどについてご紹介しました。
 

【私からもひとことご挨拶】
 
来週16日に東海村議会議員選挙の告示を迎える寺門議員からは、東海第二発電所の再稼働を巡る東海村議会における対応動向を中心にご報告いただいたほか、ご自身の決意を述べられました。
 
同じ組織内議員の立場として、これまでも連携とご指導をいただいている寺門議員。
 
こちらも「現実的な」視点で道筋をつけていくに欠かせない存在であることは言うまでもありませんので、私自身、出来うる限りの「熱伝導」でともに戦う思いであります。
 

【決意の一端を述べられる寺門議員。祈必勝!】
 
こうして賀詞交歓会を終え、皆さんと再会を誓いつつ会場を後に。
 
帰りの東京駅構内を歩くと、北陸新幹線福井・敦賀開業カウントダウンボードが「64」を示していました。
 
前回東京に来たときは100を切ったところでしたので、月日が経つ早さを感じつつ、能登半島地震の発生により、この開業を敦賀のみならず、被災地の復旧・復興につながる北陸全体の効果にすべきものと、自身の考えにも変化が生じていることを認識したところ。
 
被災地のことを思うあまり、何事も消極的になるのではなく、消費行動をはじめ地域全体の経済を回していくことが被災地支援の意味において重要であることは、これも東日本大震災から得た「現実的な」教訓であり、そうした視点をもって対応していくことを自分に言い聞かせながら帰路についた次第です。