台湾総統選挙は与党が勝利

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以前に東京電力福島第一原子力発電所のALPS処理水海洋放出の風評被害に対して、これを打ち消す大規模なキャンペーンを行ってくれた台湾。
 
能登半島地震に対しては、4日午後には日本政府に対して6000万円の寄付があったほか、支援と復興にあてるため市民から集まった寄付金が、募金開始から5日で(日本円で)11億8200万円以上になったと発表されているところ。
 
台湾外交部は会見で「台湾と日本は家族のように困った時は手を差し伸べ合ってきた。日本の有事は台湾有事だと伝えたい」と述べており、こうしたお気持ちと行動に日本国民の一人として心から感謝する次第です。
 
その台湾。
 
今年実施される世界の重要な選挙のうちのひとつで注目を集める台湾総統選挙が13日、投開票が行われ中国の統一圧力に屈しない姿勢を示す与党、民主進歩党の頼清徳(らい・せいとく)副総統が初勝利を決めました。
 
中台統一を「歴史的必然」だとする中国に対し、台湾の有権者は改めて「NO」を突き付けた結果となります。
 

【支持者の前で勝利宣言をする民主進歩党の頼清徳氏(THE SANKEI SHIMBUNより引用)】
 
対中政策で頼氏は、中国の「一つの中国」原則に反対しつつ「独立」を唱えない、蔡英文政権の「現状維持」路線を継承すると表明。
 
米国など民主主義陣営と連携して防衛力を強化し、対中関係は「台湾の主権尊重」を前提にすると訴えて、対中接近を望まない有権者の支持を集めた訳ですが、毅然と選挙の結果で意思を示されたことに私も胸を撫で下ろした次第です。
 
これに対し、中国側は「民進党は(台湾)島内の主流の民意を決して代表できない」と表明し反発(この発言こそ民主主義を冒涜していますが)したほか、「台湾は中国の台湾だ」として「祖国が最後に統一することを阻止することはできない」とも訴えたと報じられています。
 
冒頭あった台湾の言葉を借りれば、「台湾有事は日本有事」
 
緊迫が続く台中関係で守るべきは民主主義、そして日本は自国の平和と繁栄を守るためにも、米国とともに台湾新政権と緊密な連携を図ることは言うに及ばずであります。