JR可部線の輸送改善事業について学ぶ

ブログ まちづくり

ゴールデンウィーク明けには5類に見直しされる方向の新型コロナ。
 
最早当たり前かの、「3年ぶり」に再開するイベントや伝統行事などのニュースを見るに、コロナ禍前の「通常」を取り戻せることへの期待感、高揚感の高まりを感じる今日この頃。
 
議員活動においても同じですが、昨日からは2日間の日程で、こちらも「3年ぶり」となる嶺南広域行政組合議会の行政視察に出席しています。
 
嶺南広域行政組合とは、福井県嶺南地域の2市4町で構成され、嶺南地域の活性化や公共交通機関の利用促進等を目的とした事務を行う組合。
 
各議会から選出された21人の議員、渕上敦賀市長を管理者ならびに他5市町の首長(敦賀は副市長)を副管理者とする執行機関で構成され、年2回の定例会などにより運営するもの。
 
今回の行政視察は、JR小浜線存続活動に向けた利用促進策の参考とすることを目的とし、1日目の昨日は広島市議会議事堂の会議室にて「JR可部線(可部〜三段峡間)の廃線から復活まで」をテーマに、同路線の輸送改善事業について広島市道路交通局都市交通部の説明を受けました。
 

 
JR可部線は、平成15年12月に電化されていない区間が廃線となりましたが、国の補助制度(コミュニティ・レール化)の創設なども契機に復活への機運が高まり、平成29年3月に廃線区間の一部を電化延伸して開業となった路線。
 
廃線になった路線が一部区間とはいえ復活するという、全国初の事例となった地域であり、復活に至る電化延伸事業の内容や沿線地域の活動、駅周辺のまちづくりなどについて学ばせていただきました。
 
広島市とJR西日本が電化延伸の事業実施を合意するに至っては、当初設置した期成同盟会や、その活動を継承し発足した「JR可部線利用促進同盟会」の存在が非常に大きく、まさに地域住民の並々ならぬ熱意が、行政、JRを動かしたことも学んだ次第です。
 
2日目の今日は、同じ広島県の三次市役所にお伺いし、低輸送密度路線である「JR芸備線の利用促進」について視察することとしています。
 
昨年、全線開業から100年を迎えたJR小浜線の取り組みに資するよう、現場のリアルを知り、持ち帰りたいと思います。