夜半に東北地方を襲った震度6強の地震

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昨日は穏やかな青空と暖かい気温で、早や春の到来を思わせるかのような1日。
 
ここ最近の好天に合わせ、減量と健康増進目的で再開したジョギングも昨日で3日目。
 
約7kmを走り、夜も心地良い筋肉疲労を感じながらくつろいでいると、「23時8分ごろ、宮城県南部、福島県の中通りと浜通りで震度6強の地震が発生」との緊急速報。
 
テレビ番組もバラエティーから緊急報道に切り替わり、アナウンサーが地震と避難の呼び掛け、スマホからは登録している防災・地震アプリから次々と情報が飛び込むなど、一点慌ただしい土曜の夜となりました。
 
現時点での正確な被害状況は掴んでいないものの、宮城県、福島県両県の消防によると少なくとも50人以上の負傷者、数件の集合住宅にて火災が発生。
 
交通機関においては、常磐自動車道の福島県相馬市内の高速インターチェンジ付近において、約50mに亘り、高さ約10mの土砂崩れが発生したことや各地の点検のため部分部分で通行止め、JR東日本の東北新幹線は運転見合わせとなりました。
 

【岩手県大船渡市で地震の発生を知らせる電光掲示(産経ニュースより)】
 
電力関係では、日本卸電力取引所の情報公開サイトによれば、東北で10基以上の火力発電所が停止するなどにより、東北から関東、東海の広いエリアにおいて停電が発生し、東京電力パワーグリッド管内では一時、1都8県で約83万軒の停電となった模様。
※東京電力パワーグリッド管内の停電は既に解消
 
東北電力の女川、東京電力の福島第一・第二、日本原電の東海第二などを始めとする各原子力施設については、原子力規制委員会から「特段の異常なし」との報告となっています。
 
この地震を受けて14日未明に気象庁が行った会見では、震源の位置が震災の震源域近くで、これまで余震活動が活発だった領域にあたるため、今回の地震は「東日本大震災の余震」と見られると発表。
 
また、震源は福島県沖の深さ55キロと推定され、西の陸側プレートに東から沈み込んでいる太平洋プレートの内部を震源とする逆断層型の地震とみられ、震源の位置が比較的深いため、若干の海面変動のほかは津波の危険性は低いというのがせめてもの救いでしょうか。
 
まずもって、負傷された方々へのお見舞い申し上げるとともに、電力を始めとし、こうしている間も全力でライフラインの復旧にあたる皆さんに敬意いを表しつつ、少しでも早く通常機能が回復されますよう願うところです。
 
さらに地震の専門家によると、今後も数日から1週間程度は同じクラスの地震が起きる可能性があり、注意が必要と指摘していることもあり、今後も引き続いての安全を祈るところであります。
 
奇しくも、次の3月11日で東日本大震災から10年を迎えます。
 
「天災は忘れた頃にやって来る」と言いますが、東北地方の皆さんはもとより、私たち自身、あの凄まじい光景と甚大な被害を忘れることはなく、この先も忘れることはないでしょう。
 
そう思えば、大規模自然災害が頻繁に襲来するこのご時世、「忘れた頃にやってくる」はもう死語。
 
「天災は忘れなくともやってくる」が正解と言えるでしょう。
 
こうした機会、さらには10年前の大震災が残した教訓を思えば、「自分たちは大丈夫」という「正常性バイアス」を捨て、「自分たちのところにも来る」と思い、備えることが最も重要です。
 
昨日と同様、今日の敦賀は穏やかな好天に恵まれそうでありますが、余震に備える東北・関東地方の皆さんの不安な気持ちを忘るることなく過ごしたいと思います。