12月定例会開会 〜渕上市長が議場にて辞意表明〜

ブログ 敦賀市議会

国会での令和4年度第2次補正予算案審議は昨日、衆院予算委員会にて与党と国民民主党の賛成多数で可決。
 
野党で唯一賛成した国民民主党ですが、採決の前には、組み替え動議を提案(賛成少数で否決)したうえで、同党が他党に先駆けて提案してきた電気料金の引き下げ策が盛り込まれていることをはじめ、物価高対策は広く国民が求めるところであり、本補正予算の早期成立によって、コロナ過からの消費と経済、そして国民生活の回復を推進していくことが必要であることを理由に賛成の判断をしたものであり、その点ご理解いただければと思います。
 
→【衆院本会議】令和4年度補正予算案(第2号)に対する国民民主党の賛成討論はこちら
 
なお、こうした対応に、「野党なのに賛成とはけしからん」或いは「与党入りしたいのか」など双方のご意見がありますが、以前から同党が述べているのは、「我が党が寄り添うのは、野党でも与党でもなく国民だ」であります。
 
この国難を前に、政局ごとに時間を割いている暇はなく、「対決より解決」の姿勢と「現実的な政策提案型」を貫く国民民主党に注目いただければ幸いに存じます。
 
さて、こちらは本題の敦賀市議会。
 
昨日は令和4年最後となる第4回(12月)定例会が開会となり、諸般の報告などの後、市長提案理由概要説明、20件の議案説明から質疑、委員会付託までが行われました。
 
議案に対する質疑の場においては、民間では既にされている定年年齢を段階的に65歳まで引き上げることを公務員にも適用する「地方公務員法の一部改正」を踏まえた、第84号議案「職員の定年等に関する条例の一部改正の件」に関し、有馬議員からは本対応に係る今後の人件費想定について、私からは法の趣旨に照らしての管理監督職、特定管理監督職が延長できる期間などについて確認しました。
 
また、第86号議案「敦賀市職員の降給に関する条例制定の件」に関しては私から、「降格の事由」について、同じく法の趣旨と異なる要件になっているのではと質疑しましたが、こちらは私の読解力不足。
 
敢えて法律と異なる表現を使った条例の記載としているとのことで、意味合いは同じであることに納得した次第です。
 
他にも「指定管理者の指定の件」などについて、いくつか質疑があった後、各議案の委員会付託(所管する常任委員会に審査を振り分けること)を行い、午前中のうちに本会議は終わりました。
 
なお、先日、来春の選挙に出馬しない旨会見された渕上市長からは、市長提案理由概要説明の冒頭で、「このたび、2期8年という節目を迎えるに当たり、次期市長選に出馬しないことを決断いたしました。来年度末に迫る北陸新幹線敦賀開業を控える中で、開業に向けた受け皿づくりについては、進捗中のものも含め一段落したと考えており、これを一つの節目と捉え、判断させていただいたものであります。残された任期におきましても、これまでと同様、全身全霊を賭して市民の皆様のご期待に応えてまいる所存でございます。」とのご挨拶がありました。
 
現段階で後継者不在の中での突如の辞意表明に対しては、今も複雑な心境のままでありますが、それはさて置き、新幹線開業という大きな転換期を前に、さらには新型コロナという未曾有の事象が発生する中において、いわば激動の2期8年の任期を市政のトップとしてお務めになられた日々のプレッシャーは図り知れないものがあったに違いなく、こうして重責を担われてこられたことに対し、心より敬意を表する次第であります。
 
そうした思いを感じつつ、本日は補正予算案審査を行う予算決算常任委員会が行われます。
 
市長のお言葉を借りれば「全身全霊を賭して」、私も残る2回の定例会の一日一日を大切に対応にあたってまいります。
 

【市役所入口にあるデジタルサイネージには、議会の日程が映し出されています。お時間ある方は是非、お気軽に議場、委員会室に傍聴にお越しください。】