高浜発電所1号機が「再稼働」

ブログ 原子力

昨日は、午前中、先の統一地方選挙等での改選を踏まえ開催された嶺南広域行政組合の臨時議会、夕刻は、北陸電力労働組合福井県支部の「ユニオン研修」に出席。
 
とりわけ、ユニオン研修では、県内各地から参集された労組役員の皆さんに対し、日頃のご支援への御礼、そしてこの猛暑のなかにおいても北陸エリアの電力安定供給を守っていただいていることへの感謝をお伝えしました。
 
「北陸エリアでんき予報」(北陸電力送配電HP)では、昨日の需要ピーク時の使用率は88パーセント。
 
「安定した状況」ではあったものの、こうした現場の方々の努力あって成り立っていることを忘れてはならないと、改めて感じた次第です。
 
さて、電力供給といえば、同じ福井県内で再稼働を果たした関西電力の高浜発電所1号機(以下、高浜1号)。
 
高浜1号は、1974年に運転を開始し、新規制基準に基づく原子力規制委員会の審査に合格した国内で最も古い原子力発電所。
 
「原則40年、最長60年」と定められた現行ルール下で、2016年に40年超運転の審査に国内で初めて合格したプラントですが、新規制基準で義務づけられたテロ対策の「特定重大事故等対処施設(特重施設)」の整備を終え、こうして再稼働を迎えたもの。
 
7月28日午後3時には、12年7ヶ月ぶりとなる原子炉起動となり、ここに至るまでの関係者の皆様のご努力に心より敬意を表する次第です。
 

【原子炉を起動した高浜1号(手前)奥は再稼働の準備が進む2号(福井新聞web版より引用)】
 
新規制基準下で運転開始から40年を超えた原子力発電所が稼働するのは、関電美浜発電所3号機に続き国内2基目ですが、高浜1号が稼働したことで、関電の稼働中原子力発電所は約12年ぶりに6基体制となり、9月15日に再稼働予定の高浜2号が続けば、福島第一原子力発電所事故後初めて、廃止措置に進んだ発電所を除く全7基が稼働する見通しであり、これを喜ぶところです。
 
電力需要の厳しい、いわゆる「夏季ピーク」に、高浜1号の82.6万キロワット(定格出力で)が戦線復帰することの意味合いは大変大きく、さらなる安定供給に寄与することを忘れてはなりません。
 
こうして関電の若狭のプラントがほぼ再稼働を果たすことにより、ここ福井県嶺南地方が日本の電力安定供給を支えるうえで重要なエリアであることを改めて強く認識するところですが、これに何としてでも続かねばならないのが我が「敦賀2号」。
 
「原子の灯」をもって社会に貢献するとのマインドのもと、前進あるのみです。