集団免疫獲得に向け、ワクチン接種へのご協力をお願いいたします

ブログ 新型コロナウイルス

新型コロナウイルス感染に関しては、昨10月1日より、これまでの「県感染拡大特別警報」から1ランク下り「拡大警報」とした福井県ですが、昨日は、新たな感染者は確認されなかったと発表。
 
福井県での新規感染者「ゼロ」は7月19日以来74日ぶりになるとのことです。
 
ちなみに、この日「ゼロ」は福井県のみであったようで、ニュースの全国地図も福井県だけ数字が入らない空白となっていました。
 

【JNNネットニュース画面より引用。福井県だけが白。】
 
感染ステージの指標となる医療体制に関しては、9月9日の拡大特別警報時、35.4%であった病床使用率は、9月27日時点では21.0%まで、うちICU使用は2床から0床、直近1週間の新規感染者数は、163人から79人へと明らかに低下傾向が見られています。
 
拡大警報は、10月14日(木)までの14日間となりますが、このまま低下傾向で推移をし、次の注意報、そして発令が何もない状態へと進んでいければと切に願うところです。
 
とはいえ、神頼みではいけない訳であり、自身も一般質問で意見提起したよう、現況を数値で捉え、実効的な対策を講ずることが重要なことは言うまでもありませんが、何といっても最も鍵を握るのは、ワクチン接種率を上げること。
 
このワクチン接種に関しては、これまた一般質問で、コロナ禍が長期化する理由のひとつとして述べたよう、令和3年9月3日に開催された内閣官房「新型コロナウイルス感染症対策分科会(第7回)」においては、我が国においてすべての希望者がワクチン接種を終えたとしても社会全体が守られるという意味での集団免疫の獲得は困難と考えられる」、「ワクチン未接種者を中心に、接触機会を50%程度低減しなければ、感染を一定水準に抑制することが難しくなることから、緊急事態措置等の「強い対策」が必要になる」との有識者評価が示されており、つまりは、新型コロナが、感染症法における「新感染症」でなくなるまでは相当の月日を要することが容易に想像できるところであります。
 
この集団免疫に関しては、感染力が強い変異株「デルタ株」の出現により、集団免疫獲得のためには、85%以上の接種率を確保することが必要との報告もあり、つまりは、上記で「困難」とされるのは、国内の接種率想定が85%にまで及ばないことを根拠にしたものであることも分かります。
 
実際、この分科会で有識者が示した、想定されるワクチン接種率において、「努力により到達し得る」とする年代ごとの接種率は、60代以上85%、40〜50代70%、20〜30代60%の、いわゆる「シナリオB」であるとしています。
 
では、これを敦賀市に当て嵌めてみると、令和3年9月21日時点での予約済数を含んだ、各年代接種率は下表の通りとなります。
 

【敦賀市HP:敦賀市長と敦賀市医師会長からの共同メッセージ(9月27日)からの資料抜粋】
 
全年齢帯で「シナリオB」の数値を上回るものの、やはり20〜30代では、接種率が低いという傾向にあることが分かります。
 
こうして、全体の接種率を高めることはもとより、20〜40代の若い世代で接種を高める必要性について、これも異例のこととは存じますが、9月27日には、渕上隆信・敦賀市長と神谷敬一郎・敦賀市医師会長が共同でメッセージを発信(敦賀市HP、YouTubeにて)しており、「20代から40代の方々は、感染すると、社会経済的に大きな影響が出ます。家庭内で、小さなお子様を感染させてしまうかもしれません。」と説明されるとともに、「(中略)2度のワクチン接種をした上で、これまでと同様の感染予防を続けることで、コロナ感染をかなり抑え込め、重症化の発症も抑制できるものと考えます。是非、一人でも多くの方がワクチン接種されることを希望いたします。どうかよろしくお願い致します。」との呼び掛けを行っています。
 


 →→→「敦賀市長、敦賀医師会長の共同メッセージ」動画はこちらから

 
もちろん、接種を強制することは出来ませんが、医学的見地からワクチン接種の効果(重症化しない)や副反応に関しても経験値(注射局部の痛みや発熱、頭痛などの症状についても、ほとんどの方は一過性で軽快している)を説明されていることは、大変納得性があるものと考えるところです。
 
敦賀市のワクチン接種は、10月末には、接種対象者の約8割が2回の接種を終える予定であることから、10月9日の最終予約受付で終了することとしていましたが、集団免疫獲得のため、より高い接種率となるよう、以下の医療機関で接種できる体制としています。
 

【敦賀市HP:新型コロナウイルスワクチンの接種についてより引用】
 
 →→→敦賀市HP:新型コロナワクチン接種ページはこちらから
 
つきましては、うっかり予約忘れの方はもとより、接種を悩んでおられる方、またはご家族や知人でそうした心配をされておられる方がいらっしゃいましたら是非、このような状況や趣旨をお伝えいただき、より重症化リスクの低い敦賀市に向けたお願いとさせていただきたく。
 
この世にゼロリスクはありませんが、人間の努力で可能な限りリスクを低くすることは出来ます。
 
このワクチン接種がこれに当たることから、何卒ご理解、ご協力のほど宜しくお願いいたします。