全議案を可決・認定し、9月定例会閉会

ブログ 敦賀市議会

秋晴れというには気温が高く、残暑を思わせる昨日。
 
それもそのはず、敦賀の最高気温は29.2度(14時)まで上昇したとのこと。
 
この暑さでは衣替えも早いと思いきや、今日からは10月。
 
クールビズも終了となりますので、公務でのうっかりネクタイ忘れ等なきよう整えていきたいと思います。
 
そんな気候の一日でしたが、議会のほうは、9月定例会最終日。
 
開会に先立ち、9時からは議会運営委員会、9時30分からは全員協議会にて、追加提出議案や議事日程等の確認を行なった後、10時より本会議を開催。
 
本会議においては、追加で提出のあった人事案件、「人権擁護委員候補者の推薦につき意見を求める件」(2件)及び「敦賀市教育委員会委員の任命につき同意を求める件」の計3件について、市長より提案の後、即採決を行い、全員賛成で可決。
 
その後は、各常任委員長からの審査報告、討論、採決に進みましたが、「第63号議案 令和3年度敦賀市一般会計補正予算(第8号)」については、反対・賛成それぞれ1名、「第68号議案 令和2年度敦賀市歳入歳出決算認定の件」については、反対1名、賛成2名より討論がされました。
 
私は、市民クラブを代表し、第68号議案の決算認定に関し、委員長報告に賛成の立場で討論を行いました。
 
討論の全文は、参考まで最後に添付をさせていただきますが、年度の事業全般の成果や将来への投資効果、財政状況や財務処理まで多岐に亘る評価結果をどのように表現するか、毎回悩みますが、今回もやはり幅広く主張するためには、総花的に構成するしかないのかと、自分なりの考えを発言させていただきました。
 
また、討論は本来、自分の考えを主張するだけの弁論大会ではなく、賛成或いは反対、どちらか自分の立ち位置側に議員各位へ賛同を呼び掛けるものであり、反対される側の論点をそうではないと反証していかないといけないとの考えから、昨日も私の前に討論された日本共産党敦賀市会議員団さんの内容を聞きながら、自身の論点と重複する事業について、シナリオを変更しながら臨みました。
 
討論では、そうした観点から抽出された3点の反証ポイントについて、「反対討論での批判には当たらない」と述べた訳ですが、1点、コロナ対策として、敦賀市独自で中小企業・個人事業主に支援を行なった「「中小企業者事業継続支援給付金」については、批判した訳ではなく、「評価をしたうえで(商工会会員とそうでない事業者で申請手続きに差があったことなどが)残念だった」と述べたとのご指摘を反対討論された方から頂戴しました。
 
もちろん、わざと趣旨を変えて言った訳ではないことをご説明し、その方も笑顔でご理解をいただいた訳ですが、こうして反証する際も語尾だけインプットしてしまってはいけないと反省した次第。
 

 
こうして討論を終えた後、各議案の採決を行い、提案された議案は全て可決・認定(決算案件)されました。
 
一旦お昼休憩を挟み、午後は、各特別委員会からの報告、議員提出のB議案「コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実を求める意見書」提出の件について、全員賛成で可決。
 
全日程を終え、13時35分に閉会となりました。
 
閉会の際、議長も仰られておられましたが、本定例会にあたり、議案の作成から委員会を含む審査・審議への対応をされた理事者の皆さんを始め、縁の下の力持ちで献身的にサポートいただきました議会事務局の皆さん、大変お疲れ様でした。
 
閉会しホッとするのも束の間、冒頭の議会運営委員会で確認した、次回12月定例会の開会日は、11月30日となります。
 
もちろん、定例会だけが議員の仕事ではありませんので、今日からの2ヶ月を大切に全力で取り組んでいきますので、引き続き、皆さまの叱咤激励を賜りますよう宜しくお願いいたします。
 
※参考まで、自身の賛成討論(全文)を添付しますので、関心のある方はお読み取りください。
 
【第68号議案 令和2年度敦賀市歳入歳出決算認定の件について」に対する賛成討論】
 
市民クラブの山本武志です。
私は、会派を代表して、第68号議案 令和2年度敦賀市歳入歳出決算認定の件について、委員長報告に賛成の立場で討論を行います。
 
まず、令和2年度の決算審査にあたり特筆すべき点として、1点目は前年度が第6次敦賀市総合計画後期基本計画、いわゆる「敦賀市再興プラン」の計画期間の最終年度にあたることから、限られた財源をテーマごとに重点配分されたことに対し、挙げられた「成果」はどうであったかのか、2点目には、会計年度の全期間において、初めて経験する新型コロナウイルス感染症への対応を余儀なくされた年であったことを踏まえ、効果的な感染対策や市民生活、産業活動への支援に向けられたのかが挙げられることから、当会派ではその点に重きを置き、本決算審査にあたりました。
 
そのうえで、歳出の内容について、当初予算時に掲げたテーマごとに見ると、まず「ぬくもりに満ちた子育て支援」に関しては、令和2年10月から助成対象を高校生まで拡大した「子ども医療費助成費」、「第1子出産応援手当支給事業費」や「第2子保育料無償化関係経費」などにより、子育て環境の向上に寄与したものと考えます。
次に、「新幹線開業に向けた受け皿づくり」に関しては、敦賀開業が延期となる中においても「北陸新幹線駅周辺施設整備事業」などにより工事を着実に進めるとともに、コロナ禍において感染対策を講じながら実施した駅西地区社会実験「駅西地区土地活用事業費」並びに金ヶ崎緑地ほかで実施した「誘客多角化推進事業費」や「人道の港国際文化交流ウィーク開催費」、国8空間を活用した「公共空間利活用推進事業費」では、敦賀駅から金ヶ崎までの観光動線をイメージしたもので多くの市民が来場されたことは、ウィズコロナ・アフターコロナも見据えた今後にも資するものと評価するものであり、反対討論にあった批判には当たらないと考えます。併せて、「北陸新幹線まちづくり推進事業」では、推進組織の設立に加え、ともにまちを盛り上げる民間の人づくりにつながるものであったと受け止めます。
 
また、「安心安全で暮らしやすいまちづくり」に関しては、県下でもいち早く、福井県が作成した洪水浸水想定区域図などを反映した「洪水ハザードマップ作成事業費」、道路河川関係では点検・改修に加え、「市道西浦2号線整備事業費」によるバイパス道路建設が進んだことを評価いたします。なお、本整備事業に関しては、地域住民の要望に応えるものであり、反対討論での批判に当たらないと考えます。一方、住宅関係では、耐震化率90%を目標に進める「木造住宅耐震化促進事業費」に関し、耐震診断士による派遣、耐震改修件数自体が計画未達であるとともに、全体計画件数との進捗率に大きな乖離があることから、より高い危機管理のもと、今後精力的に取り組まれますよう求めておきたく存じます。
 
さらに、「特色と強みを活かした産業の振興」については、「新規就農者育成支援事業」による次世代の担い手支援などに努めるとともに、国庫支出金を活用し進める「産業間連携推進等事業費」においては、補助対象の民間企業が研究開発により製品化、市場展開されたものもあることを評価するとともに、今後、市が橋渡し役となり、広域連携、サプライチェーン化に向け、着実に取り組まれることを切に期待いたします。
 
「心豊かな人を育むまちづくり」について、「地域と進める体験推進事業費」では児童・生徒が自分たちのふるさとに誇りや愛着を持つことに加え、「地域コミュニティ推進事業費」では、地域のコミュニティ活動充実や地域の活性化に結びつくものであると評価いたします。とりわけ、本事業費を活用し、令和3年3月に粟野地区の地域の皆さん手作りで発刊された「うららん在所No.2」は、まさに地域資源と歴史が詰まった271ページであり、生きた地域支援と受け止めるところです。
 
以上、令和2年度に実施した各事業は、総じて再興プランと連動するテーマの具現化に寄与したものと判断いたします。
 
また、新型コロナウイルス対策関連に関しては、「新型コロナウイルス感染症拡大防止対策経費」などを始めとする事業により、公共施設や学校などの感染対策を的確に講じたことを始め、国からのひとり10万円の「特別定額給付金」に関しては、一日でも早く市民の皆さんに届けるべく、県内でもいち早く庁内横断的な体制を組み、支給したこと、市独自で行った「中小企業者事業継続支援給付金」は、結果、中小企業・個人事業主合わせ1,398件、3億8499万7千円の給付がされたことは、市内企業とともにコロナを乗り越えるとのメッセージとなる財政出動であったと評価をいたします。
 
歳入については、まず「ふるさと納税」寄付金について、前年度比27億8838万2千円増となる34億1576万5千円となったことは、寄付いただいた皆さまのご支援あってのことでありますが、市としても自助努力財源の獲得に精力的に取り組まれたことを評価いたします。また、依存財源である新型コロナ関連の国庫支出金などが増となった一方、自主財源に関しては、新型コロナによる徴収猶予特例などもあり、市税収入全体で前年度比1.8%減となっていることに加え、5年前からの推移を見るに、市税の約55%を占める固定資産税は7.52%ダウンとなっており、引き続きこうした状況に留意しつつ、財源確保に努められますよう求めておきたいと存じます。
 
最後に、財政健全化判断比率の各指標からは、現状、健全な財政運営が維持されていると言えること、歳出における不要額の理由も説明性のあるものになっていることなど、財務処理は概ね適切にされているものと判断いたします。
 
以上、令和2年度に実施した各事業に対する総合評価に加え、コロナ禍で求められる予算執行にも臨機応変且つ効果的な財源配分にあたっていることなどを踏まえ、本決算については認定すべきものと考え、第68号議案 令和2年度敦賀市歳入歳出決算認定の件について、委員長報告に賛成の討論といたします。
議員各位のご賛同をよろしくお願いいたします。
 
※本文中に述べた、私の勘違い発言部分は、この場では削除しています。