来年度予算案の審査を終え、本会議での討論・採決へ

ブログ 敦賀市議会

先週13日のブログにて、九州電力玄海原子力発電所3、4号機の設置許可取り消しなど2件の訴えを退けた佐賀地裁判決(12日)で、原子力規制委員会の内規「地震動審査ガイド」に記載されている「地震規模のばらつきへの考慮」だけを過度に取り上げることなく、九州電力が総合的に地震への安全性を考慮していた点を踏まえ、それに基づく原子力規制委員会の判断を「妥当」と結論付けたことをご紹介しましたが、昨日17日は、関西電力の原子力発電所に関わる司法判断。
 
福井県にある関西電力の原子力発電所の運転に反対する市民グループが新型コロナウイルスが収束していない中、事故が起きると安全に避難できないと主張して運転を認めないよう求めた仮処分の申し立てについて、大阪地方裁判所は「事故が発生するという具体的な危険性が示されていない」として、退ける決定を下しました。
 
この時期に原子力発電所関係の判決が集中するのは偶然かも知れませんが、本日18日は、日本原電の東海第二発電所(茨城県東海村)について、住民らが原電に運転の差し止めを求めた訴訟の判決が水戸地裁にて、四国電力伊方原子力発電所3号機(愛媛県伊方町)の運転差し止めを命じた広島高裁の仮処分決定を不服として、四国電力が取り消しを求めた異議審で、同高裁の決定が出される予定となっています。
 
東海第二の争点のひとつは「想定される最大の揺れとして設定する数値の妥当性」、伊方は「敷地近くに活断層がある可能性」となっており、いずれも地震、地盤に関わるものであり、冒頭の玄海、それ以前に真逆の判決がされた関電大飯の司法判断とも関連づけ、どう判決が下されるのか、今日一番の関心事として注視していきます。
 
さて、話しは代わり、昨日の敦賀市議会は、予算決算常任委員会(全体会)、議会運営委員会、広報広聴委員会と3本立ての出席。
 
予算決算常任委員会では、令和3年度一般会計予算を始めとする当初予算案件について、各分科会長報告から質疑、討論、採決までを行い、結果、全ての予算案について原案通り認めるべきものと決しました。
 
私は、産経建設分科会長として審査報告をさせていただきましたが、全議員、理事者が揃う中で14ページに亘る原稿を読み上げるには集中力が要るもの。
 
中盤、やや噛み気味となりましたが、前分科会長のご苦労を身を持って感じながら、役割を終えることが出来ました。
 
議会運営委員会では、全国市議会議長会における標準市議会会議規則の一部改定を踏まえた「欠席の届出」、「請願書への押印」について、敦賀市議会会議規則等も見直しを行うこと、最終日に採決を行う「敦賀市手話言語条例制定の件」などについて、手話通訳者を議場に配置して欲しいとの敦賀市聴覚障がい者福祉協会からの要望を受け、これに対応することを確認しました。
 
広報広聴委員会においては、「議会だより」の次号の構成に関わる件と以前に開催した「議会報告会」(コロナ禍によりケーブルテレビ放映とYouTube配信を併用)の実施報告書について取りまとめを行いました。
 
なお、議会報告会に関しては、現時点で視聴者数が200を超えていることや、県外の議会からも実施の参考にしたいと問い合わせがあったとのことであり、新たな手法で実施したことの効果、成果は確実に表れているものと評価するところであります。
 
こうして、ひとつづつ慎重審査、審議を進めてきている今定例会ですが、早いもので、残すところ22日(月)の本会議のみとなりました。
 
最終日には、各議案の採決に先立ち討論が行われますが、私も「第10号議案 令和3年度敦賀市一般会計予算」に対し討論通告をさせていただきました。
 
この議案に対しては、複数の会派、議員より討論通告がされていると聞いておりますので、時間の会う方につきましては、敦賀市の施策の方向を位置付ける予算案に対し、各議員がどのような視点で評価をしたのかをご覧いただけると嬉しく思います。
 
最後に、9日から11日に行われました「代表質問、一般質問」の録画が「敦賀市議会インターネット中継」に掲載されております。
 
ケーブルテレビ再放送を見逃された方、気になる議員だけでも見ておこうという方がおられましたら是非、以下よりご視聴いただければ幸いです。
 
ではでは、本日の「やまたけブログ」はこれまで。
 
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