新型コロナまで政争に使うな!

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東京では60人以上と、過去最多の新型コロナウイルス感染者が確認される中、福井県では12人目の発症との発表。
 
発症が確認されるごとに、杉本知事自らが記者会見の場に立ち事象説明や感染予防を呼び掛ける姿は、まさに責任あるリーダーの行動。
感染はお隣の越前市にまで及んでいますが、敦賀市での発症は何とか食い止めたいところ。
 
その新型コロナウイルス対策に関する国会審議においては、時間を見つけ録画中継を確認している訳ですが、25日に開催された参議院予算委員会における田島麻衣子議員(立憲民主党)の質疑は、「これが国会での論議なのか」と腹立たしいやら呆れるやら。
 
加藤厚生労働大臣に対し、「満員電車での通勤させていることの認識は?」との問いの後、「大臣が満員電車に乗ったのはいつか」、「乗らずしてリスクを背負いながら子どもを送る親の気持ちが分かるのか」と発言。
大臣は「在宅や時差出勤の要請による緩和、せきエチケットの呼び掛けはしているが、相対的に満員電車はリスクが高い」、「リスク管理上、大臣になってからは電車通勤をしていない」と答弁。
 
新型コロナ対策の陣頭指揮を摂る立場の厚生労働大臣に対し、「大臣もリスクの高い満員電車に乗ってこい」と言わんばかりの田島議員の感覚というのは全く理解出来ません。
 
さらに呆れたのは、「東京オリンピック・パラリンピックを1年延期した明確な根拠を示せ」という質問。
ロックダウンの言葉まで浮上し、感染拡大防止に取り組もうという最中、「感染が終息する時期はいつか答えろ」と言っているようなもので、そんなことに明確に答えられる人は日本、いや世界中のどこにいるのでしょうか。
困らせようと言っているのか、真面目に言っているのか、いずれにしても到底理解に苦しむ内容。
 
仕舞いには、「オリパラ延期の時期は、安倍総理の再選を意識したのか」。
結局はそこが言いたかったのかと、思わず「新型コロナを政争に使うな!」と声を挙げてしまいました。
 
世界中が新型コロナ感染と戦っている中、国民の安全や国益を無視したうえに、こんな次元の低い質問をしている国会議員がいることに怒りを通り越し、背筋が寒くなった次第。
 
田島議員の質問に関しては、Twetterなどでは私と同じ感覚で受け止められている訳であり、新聞やテレビでは取り上げられない小さなことかも知れませんが、政治のあるべき姿とは何かという観点で反面教師として留めておきたいと思います。