リラ・ポート指定管理者の指定取消しを決定

ブログ 敦賀市議会

敦賀きらめき温泉リラ・ポートの指定管理に係る調査特別委員会(以下、百条委員会)による調査のもと、3月定例会初日に調査結果報告が行われてから1ヶ月が経過し、市はリラ・ポート及び敦賀市グラウンド・ゴルフ場の現指定管理者である「浜名湖グラウンドゴルフパーク」の指定取消しを決定しました。
 
昨日開催された議員説明会において、渕上市長からは、浜名湖グラウンドゴルフパークに「指定取消し」の意向を伝えたうえで、24日の「聴聞」(弁明の機会)の結果も踏まえ、
①入湯税が未納であること
②2/5〜の一時休業に対し、再開の目処が立たないこと
③過去の不正経理等について新たな事実や証拠の事由が示されなかったこと
を主な理由としたうえで、浜名湖が主張する営業再開に必要とする5,000万〜7,000万円の費用については根拠が不明であり、市が支出することは困難であるとの判断も加え、取消しを決定したとの説明。
 
地方自治法の規定により、3月31日24時00分をもって「指定取消し」とする旨、告示がされる。
 
百条委員会で求めた「早期再開に向け現指定管理者と真摯な協議を行うこと」に対しては、「聴聞」前日の23日に開催した産経建設常任委員会の所管事務調査において、私も市に確認をしましたが、「2回の直接協議、電話は十数回掛けた」、「入湯税を納入してもらわなければ前向きな話しも出来ない」と浜名湖には再三お伝えしたが応えていただけなかったとのことであった。
 
「真摯な」の言葉は抽象的であるが故、定量的には表すことは出来ませんが、市が先方にどれだけ働き掛けたかという点において、入湯税に関しては、1年半前から納入に向けた協議をしており、先に述べた対応と合わせ、市の行為が「真摯でない」と言うだけの根拠はありません。
 
客観的に見ても、「入湯税の未納」は、基本協定書や条例に違反する行為であることに加え、いかなる理由があろうと納税の義務を果たさないことに対しては、それこそ市民の理解も得られないと思う訳であり、取消しの判断は止むを得ないものと受け止めます。
 
また、「今後の市の方針」については、
①4月1日以降、しばらく休業し、指定管理或いは市の直営などあらゆる形態での運営を検討する。
②リラ・グリーンとは切り離した運営も考え、条例改正も視野に検討する。
③施設に関しては最低限必要な維持管理を継続する。
④百条委員会の指摘も踏まえ、第3者委員会での調査を行う。
⑤今後必要となる電気代や個々の費用については精査する。
⑥回数券に関しては原則指定管理者が対応すべきものである。何とかしたいとの思いは市にもあるが、現時点では考えを述べる段階にない。
⑦現従業員については、最低限の施設維持管理に必要な人員は市で直接雇用を考えている。解雇などの場合、市の立場でもハローワークに働き掛ける。
などの考えが示されました。
 
私は、先ほど述べました産経建設常任委員会での所管事務調査にて、
「市民が求めているのも、百条委員会で求めたのも1日も早い早期再開であり、これに向けた最前の方法により対応をお願いしたい」
「リラ・グリーンとの切り離しも含め、直営で出来るものとの棲み分けなど、あらゆるケーススタディをし検討願いたい」
と意見をし、昨日の市の説明にてこのことが反映されていたことから、特段の発言はしませんでした。
 
説明会での話しを伺うに、同じ失敗を繰り返すことは言語道断であることを重々認識のうえ、市民の望む早期再開に応えるとの思いは市も同じ。
正式に取消しを決定した今、スピード感とスケジュール感をもって、適宜市民の皆さんへの状況周知をしつつ、迅速に対応していくことが求められていることから、私の立場としては、そのことが適切に行われているかの視点でチェック&フォローをしていきたいと思います。