天皇陛下のお言葉と重ね合う「幸せ」

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本日は、国民の祝日「天皇誕生日」
 
宮内庁ホームページを見てみると、「天皇陛下お誕生日行事」として午前9時からの「天長祭の儀」に始まり、陛下の午前中のご予定は分刻み。
 
両陛下並びに愛子内親王殿下が出御される、午後7時の「お祝御膳」まで皇室の予定はびっしりとなっています。
 
また、「天皇陛下お誕生日に際し」と題し、2月19日に行われた記者会見においては、冒頭、日本の歴史における天変地異や疫病と皇室の役割について、陛下は次のように述べられています。
 →→→「天皇陛下のお誕生日に際し(令和3年)」記者会見詳細はこちらから
 
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日本の歴史の中では、天変地異や疫病の蔓延など困難な時期が幾度もありました。これまでの歴代天皇のご事蹟をたどれば、天変地異等が続く不安定な世を鎮めたいとの思いを込めて奈良の大仏を作られた聖武天皇、疫病の収束を願って般若心経を書写された平安時代の嵯峨天皇に始まり、戦国時代の後奈良天皇、正親町天皇など歴代の天皇はその時代時代にあって、国民に寄り添うべく思いを受け継ぎ、自らができることを成すよう努めてこられました。
 
その精神は現代にも通じるものがあると思います。皇室の在り方や活動の基本は、国民の幸せを常に願って、国民と苦楽を共にすることだと思います。そして、時代の移り変わりや社会の変化に応じて、状況に対応した務めを考え、行動していくことが大切であり、その時代の皇室の役割であると考えております。
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また、「現在の状況を見ると、新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの国民の皆さんと直接触れ合うことが極めて難しくなっていることを、私たち二人も残念に思っております。」と皇后陛下と同じくするお気持ちも述べられつつ、
 
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このところ、新規感染者の数は、幸いにして全国的に減少傾向に転じているようです。また、新型コロナウイルスワクチンの接種も始まりました。今しばらく、国民の皆さんが痛みを分かち合い、協力し合いながら、コロナ禍を忍耐強く乗り越える先に、明るい将来が開けることを心待ちにしております。
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との心中と国民に対する協力と希望の言葉を語られました。
 
改めて陛下のお言葉を読み返し、万世一系で連綿と続く日本において、数々の困難を国民に寄り添い願う皇室を中心として乗り越えてきたこと、さらには先にもありました励ましの言葉のもと、国民がひとつになって行動することの大切さを改めて胸に思う次第です。
 
この敦賀においては、一旦はクラスター化しかけたコロナ感染も昨日で3日連続の「ゼロ」。
 
ここ二日続けての透き通る青空と穏やかな日差し。
 
昨日は、あまりの夕陽の美しさに惹かれるように、仕事帰りに金ヶ崎緑地に寄ると、17時を過ぎても多くの人が訪れていました。
 
ジョギングや犬の散歩、手をつなぎ歩くカップル、芝生に座り楽器をひく学生たち、自転車の練習をする親子、健康体操をするお年寄り、ベンチでおしゃべりする若者など、時間の使い方、楽しみ方は様々ながら、夕陽に映るそれぞれの姿がとても印象的でした。
 
特別なものはなくとも、こうしたロケーションのもと平穏に、大切な人と時を過ごし、心満たされることこそが本当の「幸せ」なのではとしみじみと思った次第です。
 

【夕暮れの金ヶ崎緑地のワンシーン】
 
本日は少しセンチメンタルな内容となりましたが、悠久の日本の歴史、陛下のお言葉、金ヶ崎の風景を重ね合わせ感じた気持ちとして書き残させていただきます。
 
「国民の皆さんが痛みを分かち合い、協力し合いながら、コロナ禍を忍耐強く乗り越える先に、明るい将来が開ける」
 
日々の小さな「幸せ」を感じつつ、陛下のお言葉を胸に、まずはこのコロナ禍を乗り越えていきましょう。