みなとまち敦賀を物語る「昆布切符」が登場

ブログ 北陸新幹線

カウントダウンが進む北陸新幹線敦賀開業。
 
今日で開業まで「43日」となりました。
 
新聞やニュース、またテレビ番組でも北陸新幹線関連の話題を見掛けることが増え、「敦賀」の名前が出ることを嬉しく思うところ、JR西日本は1日、開業を前に報道機関向けの試乗会を開きました。
 
延伸区間に能登半島地震の被災はなく、国土交通省の完成検査も合格しており、JR西日本では鋭意、開業に向けた準備を進めていただいていますが、昨日の試乗会では、記者ら約150人を乗せた「W7系」が10時13分に敦賀駅を出発。
 
福井県内の各駅と小松駅を通過し、11時10分に金沢駅に到着したとのこと。
 

【敦賀駅に入線する新幹線車両(日本経済新聞WEBより)】
 
ご覧いただくよう、写真は敦賀駅の新幹線ホームに停車する「W7系」ですが、船のデッキをイメージした木目調の床がひときわ「敦賀らしさ」を醸し出しています。
 
また、江戸・明治期に海運を担った「北前船」をイメージしたコンコースや待合室を備える敦賀駅内部も公開されており、こうした様子が日経新聞など、全国紙で報じられることを喜ぶ次第です。
 
なお、同社においては、この週末3〜4日にも一般向けの試乗会を開き、約2000人が乗車する予定とのことであり、開業の機運がより一層高まることを期待するところであります。
 
また、「敦賀らしさ」のPRに関しては、思わず「そうきたか!」というグッズが登場。
 
同じく昨日行われた、米澤敦賀市長の2月定例記者会見において発表された「北陸新幹線敦賀開業プロモーション」で登場したのはなんと「昆布でできた“切符”」。
 

【定例会見で米澤市長が手にしたのは「昆布切符」(福井新聞D刊より)】
 
敦賀は江戸、明治時代に北前船で北海道から昆布が運ばれ、昆布の加工技術が発達したことは有名ですが、新幹線乗車券とほぼ同じサイズの記念グッズ「昆布切符」を制作したとのこと。
 
単なる飾りではなく、食用素材で印字していて、だしをとるのも可能であり、今月開催される長野市の「長野灯明まつり」、さいたま市の「さいたまマラソン」会場に設ける敦賀PRブースでおぼろ昆布とセットにして配布するほか、この切符を市内の公共施設で提示すると入館料の割引きなど特典があるそうで、思わず「ナイスアイデア!」と手を打った次第です。
 
プロモーションにはストーリーが大事と言われますが、まさに「みなとまち敦賀」の歴史を物語る自慢の昆布を手に、沿線都市から多くの方が訪れることは、北前船のような海路ではなく、陸路で昆布を運ぶこととなり、そうした面白さを含めて大いに楽しみにするところです。
 
敦賀駅で見込まれる乗換え乗客数は、1日2万7000人。
 
一人でも多くの方に敦賀のまちを知っていただくため、各方面でアイデアを絞り、「自分ごと」として取り組んでいただいている皆様に敬意を表するところであり、その輪をさらに大きく、深みのあるものにしていくことが「新幹線効果」であるとの考えのもと、私個人としても汗をかいていきたいと思います。