#こころひとつに能登

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昨日の注目は、原子力規制委員会の「第1225回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合」。
 
議題3として「日本原子力発電(株)敦賀発電所2号炉の敷地内のD-1トレンチ内に認められるK断層の活動性について」が取り上げられ、会合では、K断層の活動性評価(現地調査資料、コメントリスト及び回答時間、説明スケジュール、審査チーム作成資料)に係る確認を行い、審査チームと日本原子力発電株式会社(以下、日本原電)との間で共通認識となっていることが確認されました。
 
なお、今後の審査会合の進め方に関しても、審査チームと日本原電とで以下の事項について確認。
 
◉次回審査会合は、K断層の活動性に係る未回答の指摘事項への回答及びK断層の連続性についての確認、議論を予定していること。
◉次回審査会合後は、K断層の連続性に係る地質データの事前の確認を目的とした現地確認の実施を予定していること。
 
日本原電としては、K断層の活動性評価に係る指摘事項について、5月中旬までに全て回答するとしており、引き続き科学的議論によって、D-1破砕帯を含め、活断層ではないことが証明されることを注視する所存です。
 
なお、原子力規制委員会においては、令和6年能登半島地震に伴う原子力発電所への影響についても審査会合にて確認してきており、7日も北陸電力志賀原子力発電所に関する報告がされたところ。
 
同発電所においては、電源が確保されており、使用済み燃料の冷却に関しても問題はないとしており、こちらは規制当局の立場からも、引き続き強く発信いただくことをお願いする次第です。
 
一方、その能登地域においては、献身的な停電復旧作業が続けられた結果、北陸電力・北陸電力送配電が発表した「【停電・第40報】停電状況および電力設備の被害状況 (2月9日 12時00分現在)」によれば、石川県全体では99%以上の送電率に達し、甚大な被害が生じた輪島市・珠洲市においても約9割の送電率となり、全体として概ね停電が復旧した状況とのこと。
 
今後は、復旧の長期化が見込まれる輪島市や珠洲市それぞれの沿岸部などについて、現場へのアクセス改善に応じて順次、復旧作業を進めていくとしています。
 
配電設備に関しては、電柱傾斜:約2,240本、電柱折損:約730本、断線・混線:約1,600箇所という、想像を絶する被害のなか、最大約4万戸あった停電軒数は、今朝の時点で残り約1500戸。
 
ここまでの復旧に敬意を表するとともに、以降はより過酷で厳しい環境の中での復旧になろうかと思いますが、とにかく安全第一で作業にあたっていただきたいと思います。
 
最後に、北陸電力送配電がX(旧Twitter)に付けているハッシュタグ(#)は「#こころひとつに能登」。
 
同社の、そして現場で奮闘される皆さんの思いが込められたこの言葉が、胸にスッと染み入った次第です。
 

【北陸電力送配電のXポストより。本日もご安全に!】