敦賀市高校生合同文化祭「 TonTeen2023」

ブログ まちづくり

「ドカベン世代」の私。
 
山田太郎率いる明訓高校が甲子園に出場するためには、不知火の白新高校や雲竜の東海高校をはじめ、強豪ひしめく神奈川の高校を倒さねばならず、漫画では「神奈川を制す者、全国を制す」と表現されていたことを思い出します。
 
現実の世界でも、横浜や東海大相模など、全国制覇した学校が並ぶ屈指の激戦区ですが、その神奈川代表、慶応高校と対戦した福井代表の北陸高校。
 
熱戦が続く第105回全国高校野球選手権大会は昨日、2回戦を行い、北陸は序盤に失点を重ね、残念ながら慶応に4―9で敗戦。
 
3回戦進出はなりませんでした。
 
しかしながら、0点に抑えられていた最終回には、2死から2点タイムリーとツーランホームランで4点を奪う、意地の反撃を見せ、場内からは惜しみない拍手が送られました。
 
点差は開けども、最後まで決して諦めない姿はやはり、見るものに感動と勇気を与えるものであり、北陸ナインには、胸を張って福井に帰ってきて欲しいと思います。
 
高校生の話題を続けますが、昨日は、きらめきみなと館や金ケ崎緑地などを会場に、敦賀、敦賀工、敦賀気比、美方の4高校の生徒による「敦賀市高校生合同文化祭 TonTeen2023 ~Youth is ALIVE~」が開催されました。
 

【きらめきみなと館ほかで開催された「TonTeen2023」】
 
2021年度から開催されているこの催しは、今回で3回目で、4校の生徒はもとより、敦賀商工会議所青年部さんがバックアップされ、企画・準備が進められてきたもの。
 
私が会場を覗いた14時過ぎはちょうど、友情出演?された勝山高校の吹奏楽部が演奏をしていましたが、ステージではバンド演奏やダンスなどが行われたほか、高校生による縁日コーナーでは、スマートボールや射的、輪投げなど、親子連れも楽しまれている姿がありました。
 
ちょうど、同僚の市議会議員と会い、せっかくだからと、射的とガラポンに興じましたが、童心に戻っての縁日気分はやはり楽しいもの。
 
ガラポンでは、高校生の応援のもと2等をゲットさせていただきました(笑)
 

【私も童心に帰って縁日を楽しみました】
 
その後、場内で会った知り合いの方とお話ししましたが、長い期間を掛けての企画から準備は相当大変で、その方は10もの高校生との実行委員会用グループLINEに参加してきたとのことでした。
 
それを聞くだけで、ここまで来るに至るまでの苦労を感じた次第ですが、小さなお子さんからお年寄りまでが集う文化祭の雰囲気がアットホームで、何よりこの催しを通じてできた4校のつながりは本当に貴重なものと感じました。
 
その後も、実行委員のメンバーが敦賀駅からきらめきみなと館までを走る「24分マラソン」もあったそうで、フィナーレに向けてさぞかし盛り上がったことと思います。
 
受験や就職活動など、今後それぞれの道に進む高校3年生。
 
こうしてできた思い出、何にも代え難い友とのつながりを糧に飛躍されることを祈念する次第です。
 
最後に、この企画をしっかり支えていただいた敦賀商工会議所青年部をはじめ、関係者の皆様のご努力に敬意を表します。

活動報告は議員の責務

ブログ 活動報告

昨日の朝は、ラッキーな出会いからスタート。
 
6時過ぎに散歩(「きゅう」と)をしていると霧雨に降られ、久々の雨を喜んでいたところ何と、目の前に「虹」の大アーチ。
 
一瞬、色濃くなった後すぐに消えを2回ほど繰り返しましたが、貴重な瞬間を撮影することに成功しました。
 

【野坂山の麓に架かる虹のアーチ】
 
SNSでも投稿すると、「私も見ました!」とのコメントや「5時台には二重の虹が見えた」などの声もあり、皆さんそれぞれ、この景色を楽しまれた様子を嬉しく感じたところです。
 
その後は、次第に風が強まり、午前中には嶺南全域に「暴風警報」発表。
 
15時50分に解除となったものの、敦賀の瞬間最大風速は「30.8m/s」(12時56分)。
 
ちょうどお昼前に敦賀発電所に向かっていると、敦賀湾には、見たこともないほどの白浪が立っており、自然の威力も感じた次第です。
 
台風7号の影響はこの後も続くことから、台風の進路や勢力に留意しつつ、このお盆を過ごしたいと思います。
 
さて、今週月曜日からスタートした各職場での市政報告会。
 
昨日発電所に向かったのも報告会が目的で、お昼休みには、協力企業棟の研修室をお借りし、報告させていただきました。
 
労働組合側で日頃から連携しており、敦賀発電所構内でともに働く仲間である、原電エンジニアリングさん、アトックスさん、関電プラントさんにお声掛けしたところ、昨日は研修室がほぼ満員になるほどの方にお越しいただき、心より感謝。
 
準備したパワーポイント資料をもとに、改選後の議会構成や6月定例会の内容、市政のトピックスなどについて、約30分、思いを込めてお話ししました。
 

【多くの方にお集まりいただいた市政報告会。話にも力が入りました。】
 
改選後初めてということもあって、関心も高かったのかなとは思いましたが、こうして一人でも多くの方に、自身の考えや思いを知ってもらえること、さらには政治をより身近に、「自分ごと」として捉えていただけたのであれば本望であり、今後も参加いただける方が増えるよう、報告スタイルも工夫していきたいと思います。
 
議員になった時からの思いは、「活動報告は議員の責務」。
 
今度発行する「やまたけNEWS」、普段からのブログ、TwitterやFacebookなどのSNS媒体を含め、あらゆる手段で思いを届けていきますので、引き続きお付き合いのほど宜しくお願いいたします。

所得を上げ、負担を減らし、生活者の暮らしを良くしたい

ブログ 政治

気象庁のデータを見ると、昨日、敦賀の最大瞬間風速は「15.7m/s」(14時27分)。
 
終日強い風が吹く日で、朝ものぼり旗がしわくちゃになるほどの風でしたが、定例の「辻立ち」を行いました。
 
夏休みの海水浴客も混じりつつ、通行するお車からのお手振り、声掛けなどいただけることは大変励みになるのは勿論ですが、こんなコンディションでも嫌な顔ひとつせず連れ添ってくれる仲間(原電労組役員)は、私にとって本当に頼もしく、心強い存在。
 
こうして支えてくれる仲間の期待に応えるためにも、一層ネジを巻いて活動に邁進せねばと思う朝となりました。
 

【強風の中での辻立ち。生え際のことは触れないでください(笑)】
 
さて、仲間といえば、同じ政党で活動する「同志」の存在。
 
私と同じ、電力総連組織内議員では、浜野よしふみ議員、竹詰ひとし議員の二人の国会議員(参議院/全国比例)がいらっしゃいますが、7月28日に開催された秋葉原駅前での街頭演説会で、竹詰議員は、「日本には原子力発電も必要だ。原子力発電の話をすると票が逃げていくとも言う。しかし、国民民主党は正直で偏らない現実的な党なので、安全基準を満たした原子力発電所の再稼働や技術開発の推進を公約としている。化石燃料に恵まれない日本では、原子力発電ゼロでの経済成長はできない。こうした政策もみなさんのご意見やご要望を聞きながら進めていきたい」と、至極真っ当なエネルギー政策を、東京のど真ん中で力強く訴えられました。
 
また、玉木代表は同演説会で、「我々は生活者、納税者、消費者、働く者のための党だ。この30年で、日本の世帯所得の中央値が471万円から440万円に減る一方で、国民負担率は4割未満から5割近くまで上がっている。国民民主党はこの流れを逆にし、所得を上げ、負担を減らし、生活者の暮らしを良くしたい」と党の立場を示しました。
 
続いて、電気代やガソリン代などエネルギー価格の負担軽減、教育国債の発行、高等教育の無償化や奨学金債務の免除、介護士・保育士等の給料倍増といった政策を紹介し、「我々は抽象的に日本を変えたいと言っているのではない。日本の皆さんの年収を上げ、負担を下げたい。奨学金を借りなければならない人や、貯金ゼロの家庭を減らしたい。国民が食べていける改革、『国民の身を肥やす改革』をしたい。これからもこうした政治に全力で取り組んでいく」と力を込め、訴えました。
 

【玉木代表が話す状況の裏付けがこちら。どのデータを見ても「成長」はなく、逆に「負の連鎖」に陥っていることが分かります。】
 
つまり、国民民主党の思いはシンプルに、「所得を上げ、負担を減らし、生活者の暮らしを良くしたい」ということに尽きますが、ちょうど昨日、経済産業省が発表した7日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、前週調査から3円60銭高い180円30銭となり、値上がりは12週連続で、2008年8月以来約15年ぶりの高値となるとのこと。
 
お盆を控え、車で帰省を検討中の人にとっては大きな痛手となることに加え、車社会の地方にとっては深刻な問題ですが、政府は「9月末」までとしている元売りへの補助を延期するのかしないのか、まだ一言も触れていません。
 
こうしたことひとつとっても、「とにかく岸田政権はやることが遅い」と、国民民主党は既に、補助の延期に加え、トリガー条項の凍結解除による値下げを行うべきと申し入れもしているところ。
 
 →2023年6月20日 国民民主党が西村経済産業大臣に申し入れた内容はこちら
 
ガソリン価格のことは、以前にも述べていますが※、こうしたことの積み重ねが、この30年間、あらゆるデータを見ても「国民負担」の増加や「希望の持てない社会」となっている原因ではないかとも考える次第。
 
(※以下、参考までご覧ください)
 →短期的には「トリガー条項」凍結解除による減税だ(2023年7月28日ブログ)
 
皆さんはこれをどう受け止めるでしょうか。
 
真に国民に寄り添う政治、頑張れば報われる、希望が持てる国にする政治とは何か。
 
少しでもお考えいただければ幸いです。

8月8日 長崎原爆の日

ブログ 社会

立秋の昨日、9時には南鳥島近海で発達中の熱帯低気圧が「台風7号(ラン)」になりました。
 
8月に入り初めての台風発生ということに加え、今後は発達しながら北上し、ちょうどお盆期間中に日本列島に影響を及ぼす可能性があります。
 
我が家もそうですが、帰省する子らを待つ皆様にとっては、計画運休など交通機関への影響が心配なところですが、何をおいても「安全第一」の考えで対応していきたいと思います。
 
そして、「台風6号」については、今日、九州の西の海上を北上することから、大雨による土砂災害や河川の氾濫、低地の浸水などのおそれがあるとされています。
 
そうしたなか迎えるのが、長崎原爆の日。
 
長崎市は既に、この日に行われる平和祈念式典について、台風の接近に伴い参列者の安全確保を優先するためとして、会場を平和公園から市内の屋内施設に変更したうえで、被爆者のほか岸田総理大臣や各国大使といった来賓の参列を見送るなど大幅に縮小する方針を決定。
 
式典に被爆者が参列しないのは、昭和31年に市主催の式典が始まって以来、初めてとのことですが、長崎市の鈴木市長は記者会見で、「大変残念だが、安全確保が第一なのでご理解をいただきたい。8月9日にかける思いは例年と変わるものではなく、市民一体となって祈りたい」と述べています。
 

【大幅な縮小開催を決めた平和祈念式典(NHK NEWS WEBより)】
 
また、長崎県では、8月9日を「県民祈りの日」と定め、原爆犠牲者のご冥福をお祈りするとともに、恒久平和への誓いを新たにするため、原爆が投下された8月9日の午前11時2分に全県民が一斉に1分間の黙祷を捧げることとしております。
 
私も同様、この趣旨に則り、同時刻には心より哀悼の意を込め、黙祷を捧げたいと思います。
 
原爆の悲惨さを世界に伝えることは日本の責務であることは言うまでもありませんが、犠牲者を悼み、核の脅威から国民を守る取り組みへの決意を新たにする。
 
8月6日と9日は、日本国民にとってそういう日であらねばならないと、台風接近の今日、改めて思う次第です。

今日は「立秋」 〜気持ちに少しのゆとりを〜

ブログ 敦賀の自然

月曜日の昨日は、恒例の朝街宣から始めましたが、終始強い南風。
 
沖縄県を直撃し、ゆっくりとした速度で北に進む台風6号による影響と思い、街頭では、既に暴風域に入りつつある九州地方において大きな被害なきようお祈り申し上げた次第です。
 
また、天気予報を見ると、台風6号とは別に、8月7日 15時時点で南鳥島近海にある熱帯低気圧について、気象庁は「24時間以内に台風に発達する見込み」と発表しています。
 
次に台風が発生すれば、7号と呼ばれることになりますが、こちらは太平洋側から本州に進路をとる可能性があるため、引き続き留意しておかねばなりません。
 
さて、そのような週初めの朝から、お昼休みは自分の職場を皮切りに「活動報告会」をスタート。
 
改選後の市議会構成や市政のトピックス、6月定例会の内容などについて、従来同様、パワーポイントを用いてご報告。
 
対面での報告会はやはり、直接反応が伺えることもあってやり易く、質疑では敦賀を訪れた宿泊者のお食事場所に関することや新幹線開業を踏まえた道路整備などについて質疑応答しました。
 
8月中のお昼休みは、各職場を回り、同様に開催していきますが、これも「熱伝導」。
 
自身の考えをしっかりお伝えするとともに、双方向のコミュニケーションを図っていく所存です。
 
さて、冒頭申し上げた台風、その前は猛暑と、とてもそんな気分ではないかと思いますが、今日は「立秋」。
 
暦の上では秋の始まりとなります。
 
まだまだ暑さは続きますが、空を行く雲の姿や夜風などは、どことなく秋の気配を感じる季節とあります。
 
結構、空を眺めるタイプの私としては、夏本番と言いながら入道雲を見ることが少なく、その代わりに、うろこ雲やすじ雲など、秋の雲を見掛けることもあり、どことなく秋の気配を感じていたところ。
 
なお、立秋を過ぎると、挨拶状は「暑中見舞い」から「残暑見舞い」へと変わるのでご注意を。
 

【8月3日(木)朝の空にも「秋の気配」がありました。】
 
二十四節気では、8月23日に「処暑」を迎えます。
 
厳しい暑さのピークは過ぎ、朝の風や夜の虫の声に秋の気配を感じる季節とあります。
 
忙しさの中にも、気持ちに少しのゆとりを持って。
 
季節の移り変わりを感じつつ、草花の彩りや虫の音を楽しんでいければと。

水戸「弘道館」で幕末の歴史に思いを馳せる

ブログ 敦賀の歴史・文化

昨日は、米軍による原爆投下から78年となる「原爆の日」。
 
広島市の平和記念公園では、「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)が営まれ、原爆投下の午前8時15分に合わせ、私もホテルの一室にて黙禱を捧げました。
 
平和記念式典では、松井一実市長による平和宣言、岸田首相からの挨拶などに続き、「子ども代表」の広島市の小学生男女2人による「平和への誓い」では、堂々とまっすぐに前を見詰め、力強く朗読する姿に感動。
 
「核なき世界」の実現と「恒久平和」を人類全ての願いとし、とりわけ世界唯一の戦争被爆国であるわが国は「核保有国」と「非保有国」との橋渡し役となって、現実的な解決に向けて取り組まねばならないと、次代を担う彼ら彼女らの姿と重ね、改めて誓う時間となりました。
 
さて、水戸滞在2日目は休日にも関わらず、水戸市議会事務局ならびに水戸市職員の皆様にお世話になり、まず7月2日にオープンした「水戸市民会館」をご案内いただきました。
 
県内最大2,000人収容の大ホール、市民の日常使いにと配置された小中ホールや各種サイズの会議室、バンド演奏や調理ができるスタジオなどがあり、この日も大人から子どもまで、多くの利用者で賑わっていました。
 
以前、市役所隣にあった市民会館ですが、東日本大震災で被災し、建替えることになった際に中心市街地へ移転を決定。
 
市民とのワークショップなどを重ねながら設計を進めたとあり、住民の皆さんのニーズを踏まえた公的施設のあり方を学ぶことができました。
 
その後は、水戸藩第9代目藩主 徳川斉昭が天保12年(1841)に開設した藩校「弘道館」へ。
 

【戦禍を逃れ残る、国の重要文化財「弘道館」】
 
敦賀にも3度ほど来られたことがあるという水戸観光協会の歴史アドバイザーの方には大変ご丁寧に、知る人ぞ知るエピソードなども絡めながらご案内いただきました。
 
「弘道館」の目的や果たした役割などを知り、水戸の学風に触れつつも、正庁諸役会所にあった「尊攘」の迫力ある文字には、幕末の水戸にあった「諸生派」と「天狗党」の歴史に思いを馳せました。
 

【「尊攘」の文字。幕末の歴史に思いを馳せました。】
 
なお、「幕末の悲劇」と言われる水戸天狗党の行動については賛否、是非がありますが、武田耕雲斎ら水戸烈士が最後を遂げ、その御霊を祀るのが敦賀。
 
水戸烈士没後100年(1965)には、その関係から水戸市と敦賀市は姉妹都市となる訳ですが、今回水戸に来れたことで、改めてこうした歴史を振り返るとともに、両市の深い関係を認識することが出来ました。
 
この後は、お昼過ぎに水戸を立ち、帰路につきましたが、このような機会を頂戴したことに感謝するとともに、学んだこと、感じたことを今後の活動に生かしてまいります。
 
最後に、2日間大変お世話になりました水戸市議会、議会事務局の皆様、本当にありがとうございました。
 
今度は敦賀にお越しになることを楽しみに、お待ちしています。

「水戸黄門まつり姉妹親善都市懇談会」に出席

ブログ 敦賀市議会

昨日、福井県では坂井市三国町で県内観測史上最も高い気温「39.5℃」を記録。
 
「40.0℃」を記録した福島県伊達市に次いで、この日全国2位となりました。
 
夏は暑いものとはいえ、これだけ猛暑日が続くのは異例のことであり、知らず知らずの疲労蓄積に留意しつつ、栄養補給と良質な睡眠を心掛けて過ごしたいと思います。
 
そんな昨日、午前中はサンピア敦賀で開催された関西電力労働組合「 第19回原子力事業本部支部定時大会」にお招きいただきご挨拶の機会を頂戴しました。
 
先週土曜日(7月29日)は同労組美浜支部の大会があり、ちょうどその日が、53年前に美浜発電所1号機が原子炉臨界を迎えた日であることなどをお話ししましたが、昨日は12年ぶりに再稼働を果たした高浜発電所1号機が100%電気出力に到達する日。
 
挨拶ではまず、原子力黎明期から日本のエネルギーを支えるとともに、新規制基準下において、ここまで6基の再稼働を果たすなど、若狭の地から電力安定供給に貢献されていることに感謝申し上げました。
 
また、先の定例会にて一般質問した「GX実行計画を踏まえた産業振興」に関し、とりわけ原子力事業本部支部さんにも今後関係するであろう「次世代革新炉」については、国に優先的に取り組んでいただきたい事項など、自身の考えをお伝えしました。
 
挨拶を終え大会会場を出、注視していた高浜発電所1号機の出力トレンドを確認するとちょうど、100%電気出力に到達。
 
その後、14時8分には定格熱出力一定運転に移行予定しましたが、12年ぶりの再稼働を見事ノントラブルで対応されたすべての関係者の皆様に心から敬意を表する次第です。
 
引き続き、原子力事業本部はもとより、原子力職場で働く皆さんの思いや声をしっかり受け止めて活動に邁進する所存です。
 
午後は一路、水戸市へ。
 
馬渕清和 敦賀市議会議長、川端耕一 産経建設常任委員長とともに、水戸市で開かれた「水戸黄門まつり姉妹親善都市懇談会」に出席してまいりました。
 
この懇談会は、水戸市と親善都市の高松市、彦根市、姉妹都市である敦賀市の4市が「水戸黄門まつり」の日に合わせて集い、相互交流を深めるというもの。
 
コロナ禍で4年ぶりの開催ということでしたが、私自身、初参加できたことを光栄に感じた次第です。
 
懇談会の後は、熱気みなぎるお祭り会場で「提灯行列」にも参加し、フィナーレの盛り上がりまで感じてきましたが、こうしてお知り合いになった各市議会の皆様、特に水戸市議会の皆様には、来春開業の北陸新幹線を利用して敦賀にお越しいただくことなどお話しし、お別れしました。
 

【髙橋靖水戸市長(中央)と各市議会議長にて。右から2番目が馬渕敦賀市議会議長。】
 
コロナ禍を経て出来た、こうした関係は本当に大切なものであり、歴史でつながる親善姉妹都市それぞれの発展を心より祈念するとともに、今後、私自身も微力ながら貢献できればと思います。
 
▶︎以下参考まで、熱気に包まれた「水戸黄門まつり」の雰囲気も掲載しておきます。




【お招きいただいた水戸市議会の皆様、本当にありがとうございました。】

「二級河川笙の川整備促進協議会」令和5年度定例総会が開催される

ブログ 防犯/防災

連日発表される「熱中症警戒アラート」。
 
環境省と気象庁は、本日5日も福井県において熱中症のリスクが特に高まるとして発表していますが、今日の敦賀の予想最高気温は何と「37度」。
 
不要不急の外出を避けるのが一番ですが、外出される方は、こまめな水分補給で熱中症対策を徹底していきましょう。
 
さて、こうして雨が降らない日が続く中ではありますが、これからの台風シーズン、ひとたび大雨が降った際の災害リスクは「笙の川」。
 
福井県を襲った豪雨からちょうど1年となった昨日は、「二級河川笙の川整備促進協議会」の令和5年度定例総会が市役所講堂にて開催されました。
 
同協議会の会長である米澤敦賀市長からのご挨拶の後、第1部の総会では、令和4年度事業や決算の報告、令和5年度事業計画ならびに収支予算、さらには要望決議案を承認、第2部では、福井県嶺南振興局 敦賀土木事務所より「笙の川広域河川改修」関連事業の進捗等に関する説明がありました。
 
笙の川の整備に関しては、平成27年度に事業着手されて以降、令和12年度までの事業計画が示され、事業が少しづつ進捗していますが、令和5年度から「大規模特定河川事業」に採択されたことは大変大きな進展であるとともに、迅速且つ着実な整備にさらなる期待を寄せるところ。
 
敦賀土木事務所からの説明では、河口から木の芽川合流点、さらには黒河川合流点までの3.3kmを改修区間とし、令和4年度は河口掘削工事を実施。
 
令和5年度は、松島橋から松原橋右岸の堤防補強工事(護岸の矢板補強)、松島橋の架け替えに向けた下部工、松原橋の下部補強工を実施している旨の説明がありました。
 
計画に基づき、着実に工事を進めていただくことはもとより、優先度が高いとして「大規模特定河川事業」に採択されたことにより、今後の対策工事の進捗が加速することを期待するところです。
 


【第2部で配布された説明資料を掲載いたします】
 
なお、2020年8月7日に西公民館で開催された、敦賀土木事務所主催による「笙の川河川改修工事にかかる説明会」では、笙の川の河川整備については、福井県が作成した大方針「笙の川水系河川整備基本方針」(平成20年7月)、これを受けた「笙の川水系河川整備計画」(平成21年1月)があり、
 
◉河川整備事業は、既に着手済みの部分を含め、平成27年から令和12年までの期間(予定)で行われる。
◉現時点での総工費は約45億円。
◉整備計画のグレードを示す「治水安全度」は、現在の1/10(10年に1回発生する想定)から計画を1/50とする。
◉これに伴い、流量や想定降雨量は、1/10の場合が、流量470m3/s、降雨量150mm/日、1/50の場合が950m3/s、200mm/日となる。
◉事業区間は、河口から木の芽川合流点までの1,600m。
◉改修方法としては、すべての範囲(1,600m)の河床掘削、護岸補強(両岸2,260m)、橋梁改築(松島橋、松原橋、来迎寺橋)、堤防嵩上げ(両岸1,020m)。
◉松島橋(一番河口側)においては、松原側からストレートで渡れるよう位置変更をするとともに、橋脚を5から2に削減し、漂流物によるダム化(堰き止めてしまうこと)を防ぐ対策も行う。
 
との内容が示されているところ。
 
もちろん、行政は住民の命と財産を守るため、リスクを可能な限り低減するためのハード対策を講じるべきでありますが、このことと併せて、「命を守る」ためには、発生し得る災害リスクを共有し、住民側もハザードマップなどを活用して、情報伝達のあり方や避難方法、避難所の把握など、早期に安全に避難出来る状態にしておくことが極めて重要なことと考えます。
 
想定される自然災害リスクに対し、「自分は大丈夫」の気持ちを捨てて備える。
 
本総会を通じ、災害対策の基本を思い返すとともに、関係者一同で認識を共有する機会になったと感じた次第です。

2025大阪・関西万博に向け「水素ロータリーエンジン」が完成!

エネルギー ブログ

「やまたけブログ」を通じてお便りをいただいたり、その後お付き合いさせていただくことになったりと、人間関係が広がる切掛けの場ともなっていることをありがたく感じてきましたが、7月末にも1通のメールが届きました。
 
その方は、私のブログ(2021年5月23日投稿:2025大阪万博へ「敦賀から羽ばたく水素の翼」)をご覧いただき連絡をされたという、大阪枚方市にある日東工作所の社長さん。
 
 →「2021年5月23日 やまたけブログ」はこちら
 
実はこの日東工作所さんは、近畿経済産業局(以下、近経局)が「水素でつくる未来社会『水素×ドローン』〜2025大阪・関西万博の空へ〜 (関西スマートエネルギーイニシアティブ)」と題し、関西地域の中小企業等の力を集結して、地球にやさしい「水素の翼(ドローン)」を2025大阪・関西万博でお披露目させることを目指す「HyDrone(ハイドローン)プロジェクト」で「水素ロータリーエンジン」の開発を任されている会社。
 
水素を燃料とする高出力、高航続距離のドローンを開発する「ハイドローンプロジェクト」は、近経局との官民連携プロジェクトであり、平成31年度には、敦賀市が掲げる「ハーモニアスポリス構想」先導事業の敦賀市産業間連携推進事業費補助金において、株式会社日東工作所による「高効率水素エンジン利用ドローン研究開発」を採択。
 
その後、同社による開発が進められてきたところですが、社長からのメールによれば、「敦賀市さんの応援で水素ロータリーエンジンが実用の域まで完成が出来ました。」とのこと。
 
また、このことが、7月18日の日刊工業新聞第1面にカラーで紹介されたことやyahooニュースで取り上げられたことまでご報告いただいた次第。
 
yahooニュースの詳細は、以下リンクよりご覧ください。
→「日東工作所が開発した『水素ロータリーエンジン』の実力」(令和5年7月20日:yahoo掲載)はこちら
 
記事には、「日東工作所は、小型発電機用の水素ロータリーエンジン(RE)を開発した。燃やしても二酸化炭素(CO2)を排出しない水素を燃料とし、排気量80ccで1分間に3600回転、4時間弱の連続運転に成功した。動力試験で1キロワットを超える出力を得られており、小型発電機やマイクロモビリティー駆動に使えるという。発電機メーカーなどに今回のREシステムを提案し、早期の実用化を目指す。」とありましたが、社長のメールには「エンジンですのでまだまだ改善をしていきます」との言葉がありました。
 
こうして並々ならぬ意欲をもって、中小企業が新たな技術に挑戦し、見事に完成させたことはまさに、「下町ロケット」を彷彿させるところですが、こうした開発に敦賀市が関わりを持ち、支援できたことを嬉しく思えた次第です。
 
(参考)以下リンクをご覧ください。日東工作所は、独自の技術を持つスゴい会社でした。
 →日東工作所のホームページはこちら
 

【大阪万博会場で飛ぶ水素ドローンのイメージ(出典:近経局)】
 
社長のメールの最後には、「取り急ぎ、ご報告と3年間の敦賀市へのお礼にて失礼致します。」とありました。
 
私なんぞにご丁寧にご報告いただき、こちらこそ感謝ですが、ここからさらに乗用水素ドローンとして完成させていくに、まだまだあろうハードルを乗り越え、2025年には「水素ロータリーエンジン」を動力に、大阪の空を飛ぶことを願い、エールを送らせていただきます。
 
なお、準備の遅れが懸念される2025大阪・関西万博に関しては、2日に西村経産相が、「抜本的な体制強化を行い、建設への支援を経産省の総力を挙げて取り組みたい」と省内の会議で述べ、運営を立て直す方針を示すとともに、海外パビリオンの建設を後押しする保険も創設するなど、異例の陣容で対応を急ぐとのこと。
 
私にとって大阪での万博といえば、敦賀発電所1号機及び美浜発電所1号機が「原子の灯」を会場に送り届けた、53年前の「1970大阪万博」ですが、この時と同様、2025年もまさに「新たな時代」を迎える象徴的なイベントになることを期待する次第です。
 
最後に、前述の3年前のブログにも記載しました、渕上隆信前敦賀市長が記者会見で仰られた言葉を再掲します。
 
「(当時)50年前の大阪万博では原子力の灯を届けましたが、次の万博には『敦賀から羽ばたく水素の翼』をキャッチフレーズに敦賀から水素の翼を送り届けたいというふうに考えております。」
 
半世紀を経て開催される万博においても、「敦賀」の名が刻まれんこと切に期待いたします。

「中間貯蔵施設」設置に向けて中国電力と関西電力が共同開発

ブログ 原子力

7月28日に原子炉を起動、12年ぶりに稼働した関西電力高浜発電所1号機については、昨日15時に発電機と送電設備をつなぐ並列操作を行い、発電を開始しました。
 
工程通り進めば、5日には100%出力に到達するとのこと。
 
この暑さの中での点検作業など、現場の緊張感は続くことと思いますが、定格電気出力82.6万キロワットは、厳しい夏場の電力需給に大きく貢献することから、無事のフルパワー到達に向けて心からエールを送るところです。
 
さて、同じ原子力の話題で、昨日「注視」と書きました上関町(山口県)における使用済み燃料「中間貯蔵施設(以下、中間貯蔵施設)」設置検討の件について。
 
中国電力は、上関原子力発電所の建設に時間を要する中で、上関町長からあった地域振興策の検討要請に対し、上関町の同社所有地内において「中間貯蔵施設」の設置に係る検討を進めることとし、立地可能性を確認するとともに、計画の検討に必要なデータを取得するための調査を実施したい旨、昨日、町長に回答しました。
 
なお、中間貯蔵施設の検討にあたっては、施設規模や経済性等を勘案する中で、同社単独での建設・運営は難しいと判断し、同社と同様に中間貯蔵施設のニーズがある関西電力との共同開発を前提に、今後、調査・検討を進めていくことも公表しました。
 
 →中国電力のプレスリリースはこちら
 

【中国電力 上関原子力発電所の建設予定地(産経NEWSより引用)】
 
一方、関西電力はホームページで、「原子力発電所の将来の安定運転に必要な使用済燃料の搬出容量を確保するため、引き続き、あらゆる可能性を追求して最大限取り組んでまいります。」とのコメントを発表。
 
福井県においては、関電が示した「フランスへの使用済み燃料搬出」について、再度国に説明を求めている段階にありますが、この共同開発はあるにせよ、段階を経て明らかにするのでなく、この時点で公表することに大きな意味があるものと感じた次第です。
 
中国電力によれば、準備が整い次第、調査を開始するとあります。
 
現地調査には半年程度を要するとしていますが、発電所建設にあたっての評価等を踏まえれば、施設立地点として成立するのは間違いないと推察するところ。
 
このことが今度は、国を含めた、関電と福井県の間でどうなるのか。
 
福井県の原子力行政とも大きく関わるものであり、引き続き、動向に注視する所存です。
 
(投稿後、追記)
上関町長が、今後議会の判断を仰ぐと述べていらっしゃる通り、地元の同意、ご理解があって進められるものであり、現時点で実施が決定した訳ではございません。
私の投稿が「ありき」と誤解を招かぬよう補足、追記いたします。

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