47年の歴史に幕。バトンは新庁舎へ。

ブログ 敦賀の歴史・文化

こうしてブログを書いていて「ありがたい」と感じるのは、お読みいただいた感想を頂戴することはもちろんのこと、ちょっとした誤字や文章の間違いを指摘いただけること。
 
昨日はその両方の声をいただき感謝。
 
エネルギー政策に対する感想に関しては複数頂戴をし、とりわけ九州管内の火力発電所においては、川内2号機(石油:出力50万kw)、豊前(石油:100万kw)、相浦(石油:85万kw)、新小倉(LNG:180万kwの内60万kw)など多くの発電所が廃止、あるいは廃止を決めており、時代背景やコストの観点からの判断をされていること、またその裏側には職場が無くなる寂しさを抱く現場の思いがあることを改めて認識し、共感した次第です。
 
また、カーボンニュートラルや市場原理による電力自由化を推進するあまり、原子力と同様、火力の技術者確保や技能の維持継承が課題となっていることも事実であり、失ってしまってからでは取り返しのつかない、日本の屋台骨を支える電力関連産業の「人材と技術」をいかにつないでいくかを重要視せねばと肝に銘じた次第です。
 
根底にあるのは、「人材も技術も」国産の比率を高めなければエネルギー安全保障は成り立たないこと。
 
中国製の太陽光パネルに席捲される現状に危機感をもって、私自身は引き続き、現実的なエネルギー政策について一人でも多くの理解者が増えるよう活動していく所存です。
 
さて、エネルギー分野の「継承」とは趣を変えますが、敦賀市役所に目を移すと、28日に現庁舎では「閉庁セレモニー」が行われ、47年間の歴史に幕を閉じました。
 
敦賀市ホームページの“まちかどスケッチ”にも掲載されていましたが、この日は市の幹部が見守る中、庁舎4階講堂にある市章の看板を、渕上市長と田中市議会議長の手で取り外しをされたとあり、その様子を見るに私もどこか感慨深い気持ちになった次第です。
 
市役所新庁舎は年明け、令和4年1月4日から供用開始となります。
 
ホームページには「末永く親しまれ、多くの方々が利用しやすい庁舎となりますよう、職員一丸となって努めてまいります。」との言葉がありました。
 
半世紀ぶりにバトンタッチする新旧庁舎。
 
旧庁舎で育まれた「人材や技術」が、バトンを受けた「新庁舎」でさらに進化、飛躍を遂げ、先の言葉通りの役割を果たされますよう、市議会議員の一人、敦賀市民の一人として大いに期待し、見守っていきたいと思います。
 

【“まちかどスナップ”に掲載されていた昭和49年当時の敦賀市庁舎。周りの風景と合わせ歴史を感じます。】