議員任期後半、最初の定例会が閉会

ブログ 敦賀市議会

敦賀市役所5階の議会事務局前に設置されている各議員宛のレターボックス。
 
登庁ボタンを押した後は、大体このボックスに何か入っていないか確認し、会派控室に行くのがルーティーンな訳ですが、昨朝、定例会最終日の議会運営委員会に出席するため5階に到着し、入っていた書類を取り出すと、何とも嬉しいお知らせが。
 
「敦賀市総合運動公園野球場スコアボード改修工事の完成について」のタイトルで始まる、議員宛のお知らせ文には、令和3年1月から改修を進めていた運動公園野球場スコアボード改修工事がまもなく完成を迎え、夏の全国高校野球福井県大会に合わせて球速表示等を加えた新たなLEDスコアボードのお披露目を7月10日に催すとのこと。
 
この改修に関しては、昨年の夏前に完全に故障し、点灯不可となった状況から、私も以前に「いつか修理するなら、早くやるべき」とスポーツ振興課にお話しに行ったこともある訳ですが、その後、昨年度の補正予算に約1億円の改修事業費として議会に上程され、実施が決定。
 
その後、設計から工事へと進んできたのですが、当初完成時期を伺った際は確か、「上手くいっても秋頃か」と聞き、それもやむ無しと受け止めていたところの、予想を良い方に裏切る夏前の完成。
 
早速、謝意を伝えるとともにどうやって工程を短縮したのかを確認しに工事を担当した都市政策課に伺うと、発注する際に市の担当者から「何とか夏の大会までに」との思いを伝えたところ、メーカーや市内業者さんがその期待に応えるべく、メーカーなどは、他より敦賀のスコアボードを優先してまで設計・製作に掛かっていただいたことで、この工程が成立したと聞き、「思いは伝播するもの」とますます嬉しくもありがたく感じた次第。
 
関わられた皆さんが、「夏までに」と熱意と情熱を共有して取り組まれたことに敬意を表するとともに、議員として、そして、実は昨年の夏、点灯不可のスコアボードの中、最後の夏を終えた球児の親として、真新しいスコアボードのもとでプレーできる環境を整えていただいたことに心から感謝申し上げます。
 
こけら落としとなるのは、甲子園を懸けた高校野球県大会。
 
今年は逆に、完成仕立てのこの球場で試合したことが、球児や保護者の皆さんの思い出になるとともに、今後「球都敦賀」に相応しい球場として、多くの方に利用いただけることを願っています。
 
さて、昨日最終日を迎えた6月定例会ですが、この日は欠員となっていた「福井県後期高齢者医療広域連合会議員選挙」や市長より追加提出のあった「敦賀市教育長の任命に同意を求める件」を始めとする人事案件6件、さらにはB議案(議員から提出する議案)として総務民生常任委員会より「JR小浜線の維持・活性化について国の関与を求める意見書」提出の件を加えた全提出議案について採決までを行い、結果、すべての議案について議決。
 
今定例会に提出された請願3件については、2件が不採択、1件が採択となりました。
 
各議案、請願の採決に際しては、事前に活発な討論も行われましたが、最も討論者の多かったのは、請願第3号「議員定数削減を求める請願」。
 
請願審査を行った6月17日の議会運営委員会において「採択すべき」と認め、この日の本会議においても議会運営委員長よりその旨報告されたことを受け、討論は、「委員長報告に賛成」の立場では私が、「反対」の立場では3名の議員が討論に立ち、意見を主張し合いました。
 
私の討論に関しては、まずは客観的に事実関係の説明から入る組み立てとしていたところ、その部分が「討論は自分の考えを主張する場である」(説明する場ではない)との指摘を議員席から受け、一時討論が中断することに。
 
この指摘を受け、議長からは「その点留意して進めるように」とのご指示をいただいた後再開しましたが、この点に関しては、今後討論する際に留意するよう頭に留めておきたいと思います。
 
ご指摘いただいた議員には感謝申し上げるとともに、討論中断となる発言となったことに対し、ご指示いただいた議長にはお詫び申し上げます。
 
私が討論で主張した内容は既に6月18日のブログでお伝えしていますので、詳細は割愛させていただきますが、元々の請願の意味するところに加え、今回は討論の場ということで、請願審査の議会運営委員会で挙げられた、反対する理由として特徴的であった「定数は議会自らが決めることで、区長連合会に言われて決めることではない」、「定数を削減したら市民からの意見収集機能や多様性が損なわれる」との2点について、「そうではない」、「そうはならない」との私の考えを持って反証させていただいた次第です。
 
勿論、それは私の考えであって、各議員それぞれの考え、受け止めがあるのは当然であり、それこそ多様性な訳ですが、こうして双方の意見を活発に主張し合い、決定権者として賛否の判断をもって責任を果たすことこそ、まさに議会であると改めて感じたところです。
 

【賛成討論の様子】
 
本請願については、結果、賛成多数で「採択」と決しました。
 
今後は、「定数削減」をベースに、まずは議会運営委員会にて議論をすることとなりますが、この日も主張したよう、議員の数のみならず、「市民から求められる議会像」、「敦賀市議会自らがめざす議会像」なるものを追い求め、またそのことを自ら行動で示すとともに、市民の皆さんにお伝えしていくことこそ、この請願で本質的に求められているものと肝に銘じ、引き続き信念をもって活動に邁進する所存です。
 
最後になりますが、議会運営をしっかりサポートいただいた議会事務局の皆さん、議案作成から質疑対応まで真摯に対応いただきました理事者の皆さん、そして議員の皆さん、6月定例会お疲れ様でした。