新たな視点で「敦賀」継承 〜気比史学会と双蝶のギョーブ〜

ブログ 敦賀の歴史・文化

昨日の福井新聞に「敦賀の歴史」に関する嬉しい記事が2つ。
 
ひとつは、敦賀まつりの武将演舞に出演する地元のご当地ヒーロー「双蝶(そうちょう)のギョーブ」と、岐阜県関ケ原で活動する「古戦場おもてなし武将隊関ケ原組」の大谷吉継の武将キャラクターが8月28日、敦賀市役所に米澤光治市長を表敬訪問したとの記事。
 

【米澤市長を表敬訪問した「双蝶のギョーブ」(左)と大谷吉継の武将キャラクター(福井新聞WEBより引用)】
 
双蝶のギョーブは、敦賀城主大谷吉継をモチーフとした戦隊ヒーローで、吉継が「大谷刑部」とも呼ばれることから命名。
 
地元有志の皆さんが地域を盛り上げようとコスチュームを手作りして制作されたヒーローで、私、実は誕生の時からのファンで応援しているもの。
 

【ギョーブ誕生の際に撮っていただいたツーショット(2021年11月)】
 
2人の吉継は「歴史の転換期で戦った武将として、新幹線で転換期を迎える敦賀を盛り上げる」と意気込みを語ったとありましたが、まずはキャラクター姿での面会を受け入れていただいた米澤市長に敬意を表します。
 
これまでギョーブとお話しする中で、大谷吉継を始め、敦賀の歴史を大事にし、今回も、戦国時代の歴史でつながる北陸新幹線沿線の武将とともに開業を盛り上げようとの意気込みをヒシヒシと感じてきたところですが、こうして市長にその思いを伝えられたことは本当に良かったと嬉しく思った次第です。
 
その武将演舞「大谷吉継 大出陣」は、敦賀まつり(9月2~4日)の3日10時~13時に神楽町1丁目の神楽広場で開かれますので、皆さんぜひお越しいただければと思います。
 
もうひとつは、私が事務局を務める「気比史学会」に関する記事。
 
記事といっても、こちらは何と、「論説」に書いていただいたので、感激もひとしおな訳ですが、まずは以下のリンクより、本文をご覧いただきたく。
 
 →気比史学会ネクスト(2023年8月29日 福井新聞「論説」)はこちら
 
論説では、気比史学会がこれまで果たしてきた役割や活動を「郷土史のみならず考古、民俗、自然などを生きた社会学問として追求し、大きな功績を残した。」、今年度「ネクストステージ」として再スタートした「市民歴史講座」を「『懐古趣味の研究会ではいけない。歴史を街の創造に生かす』をモットーにしてきただけに、転換点を迎える今年の敦賀にふさわしいシリーズといえる。」と高く評価いただきました。
 
結びにあるよう、全国的にもこれだけ長く活動している市民歴史団体は稀有な存在であることに加え、これを支える原動力は、探求するにキリがないほど豊富な「伝えるべき深遠な歴史が敦賀に多くある」ということ。
 
地域史を楽しく学び、敦賀の「歴史ファン」を増やすことは、郷土への誇りや愛着につながり、ひいては敦賀の持続的発展に向けた源泉になると考えるもの。
 
そうした思いのもと、会の45年の歴史を振り返りながら、自分たち世代のやり方でしっかり活動していきたいと思います。
 
なお、気比史学会の活動に関しては、従来のFacebookに加え、インスタグラムやX(旧ツイッター)での発信を始めるとともに、YouTubeでの配信も検討を進めておりますので、ぜひそちらもご覧いただければ幸いです。