「新しい総合計画(第8次敦賀市総合計画)」などについて説明を受ける

ブログ 敦賀市議会

「季節先取りの暖かさ」
 
天気予報の「的確」な言葉に表されるよう、ここ三日間の晴天続き、さらには防寒着なく過ごせる気温と、まさに春を感じさせる気候となっています。
 
この天気は今日、「最高」気温一桁台に戻った後、日曜日からは再び「最低」気温二桁台の暖かさが続き、来週末からは冬型に戻るなど、気温変化が非常に大きくなるようです。
 
ここまで変化が大きいと、知らぬ間に体調に影響をきたすことが考えられますので、皆様も十分お気をつけてお過ごしください。
 
さて、敦賀市議会のほうは昨日、3月定例会を前に議員説明会が開催され、以下の事項について説明を受けました。
*< >内は説明者
 
(1)新しい総合計画(第8次敦賀市総合計画)及び中期財政計画について <市長、総務部長、企画政策部長 外>
(2)公立保育園の統廃合に関する今後の方針について <福祉保健部長 外>
(3)第9期介護保険事業計画の策定について <福祉保健部長 外>
(4)令和6年度以降の給食費のあり方について <教育長、教育委員会事務局長 外>
(5)今年度決算見込みと第3次市立敦賀病院中期経営計画について <敦賀病院院長、事務局長 外>
 

【昨日の説明会で配布された資料一式。どれも大変分かり資料と説明でした。】
 
ご覧いただく通り、市政ならびに病院事業においてどれも「重い」ものでありましたが、ほぼ一日を掛けて質疑までを行った次第。
 
ボリュームの関係上、全てを詳細にご報告することはできませんが、
 
(1)では、市の最上位にあたる「総合計画」について、地域ビジョン(基本理念)を「好循環が継続する、発展し続ける地域」に置き、「人口減少」を計画全体の政策課題とした上で、各政策分野が連携し、人口減少対策を推進していくという、皆んなで共有しやすいストーリーを設定(以前に市長が考えを示していたとおり、様式も分かりやすさ重視のスタイルに見直し)。
 

【新しい総合計画(第8次敦賀市総合計画)の抜粋。敦賀の「スパイラルアップ」と「政策サイクルを回す」点が肝。特徴は、市民にとっても職員にとっても、とにかく分かりやすく。】
 
また、中期財政計画においては、令和4年2月に策定した前計画から、上記総合計画の内容や大規模プロジェクトに係る経費や財源の更新、令和6年度当初予算編成の過程で決定された事項を反映し改訂。「ふるさと応援基金等を活用した公債費の負担軽減の取組」等を実施し、持続可能な財政運営を目指すとありました。
 
(2)については、保育所等在園者数が減少見込みであることや保育需要はすでにピークアウトしている本市の現状や課題を踏まえ、私立を含めて保育施設のあり方を考える必要があるとし検討してきた結果、松原・粟野・市街地の3エリアに統廃合をし、松原(令和9年度開設予定)と市街地(令和12年度開設予定)は「民設民営」で、粟野(令和10年度開設予定)は「公設公営」を前提として進めること。
 
(3)については、3年を1期とする「敦賀市高齢者健康福祉計画・敦賀市第9期介護保険事業計画(つるが安心お達者プラン)」に関し、令和6年から令和8年までの計画を策定。「誰もが安心して住み続けたくなるまち つるが」を基本理念に置き、それぞれ基本目標、基本施策を設定するほか、計画内における介護保険料などを定めたもの。
 
(4)については、①物価高騰の影響による給食費の負担増、②各学校間で給食費が異なる不公平感、③給食費の管理による学校現場の負担増大の現状発生している課題、昨年12月の「学校給食あり方検討委員会」からの答申内容を踏まえ、①食材費の負担の一部に公費助成を行う、②学校給食費の市内統一、③単独調理校の給食費を教育委員会の管理とすることで対策を図る。
 
(5)について、まず、平成22年から13年連続で黒字経営を続けてきた市立敦賀病院が、令和5年度決算見込みでは2.5億円の赤字(実際はこれより減少予想)となっていること。次いで、「持続可能な地域医療提供体制を確保するための公立病院経営強化ガイドライン」(総務省)に基づき、「第3次市立敦賀病院中期経営計画」を策定。敦賀病院が果たすべき役割のもと、患者数や収支計画を踏まえた経営指標を定め、その達成に向け施策の展開を図る。
 
大変雑駁な紹介となりましたが、それぞれ説明があった趣旨と概要は以上のとおりです。
 
先に述べたとおり、どれも重要な案件であることはお分かりいただけたかと存じますが、根幹にあるのはやはり、急速な人口減少社会が進む我が国の構造的問題にあると改めて認識するところ。
 
伺った内容を踏まえ、来る3月定例会でも各議員が代表質問や一般質問で取り上げられるかと思いますが、私も自身の考えと照らし合わせ、敦賀の持続的発展に向け、建設的に議論していく所存です。