愛も政治も、より良くするために必要なのは「関心」を持つこと

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昨日は、憲法記念日にちなんだ自身の思いを述べさせていただきました。
 
大手新聞社の記事や改憲、護憲それぞれの団体などが集会をされているニュースなども拝見しましたが、護憲側の「平和」や「戦争」と絡めて異を唱える場面が流れる場面が多かったように感じました。
 
政党間でも大きく意見の別れる、この改憲問題や安全保障、原子力に関してはこれまでもそうなので、今さら憤りも何もありませんが、偏見報道とまでは言わずとも、ここでもやはりフェアな報道とは言い難いと改めて感じた次第です。
 
ですので、フェアに戻す意味でも、本日は少しだけ改憲側が行ったフォーラムのことを紹介させていただきたく存じます。
 
3日にオンライン形式で行われた、憲法改正を訴える公開憲法フォーラム「この憲法で国家の危機を乗り越えられるのか!-感染症・大地震・尖閣-」(民間憲法臨調、美しい日本の憲法をつくる国民の会共催)では、与野党幹部や有識者らが出席し、講演などが行われました。
 
主な発言を抜粋させていただきますと次の通り。
 
【自民党・下村博文政調会長】
 
南海トラフ巨大地震のような大災害がこれから30年以内に70~80%の確率で発生する。
そのときに感染症などがもし重なっていたとしたらこの国はどうなるのか。
そのときの対応として世界では常識の緊急事態条項を入れなければならない。
 
【日本維新の会・足立康史氏】
 
憲法改正の中身の議論を進めるためにも、国民投票法改正案についてはただちに採決し、速やかに可決・成立を図るべきだ。
立憲民主党が改正案に対する修正案を提示してきた。
付則に3年の期限を切り、CM規制や資金規正に関する検討規定を設けるというもので、常識的な範囲だが、立民や共産党に常識は通用しない。
3年間は手続きに関する議論を優先し、憲法改正を拒むカードにさえしかねないと危惧している。
 
【国民民主党・山尾志桜里氏】
 
(国の交戦権を否定した)憲法9条にしっかり自衛権を位置付け、それを戦力であることをきちんと認めた上で、国民の意志で枠づけをしていくことをこれからも皆さんの知恵を借りながら訴えたい。
国家が危機を乗り越えるために必要不可欠な力を、憲法で無視し続けることでその力を抑制しようというのは、日本の「法の支配」にとっては有害だ。
 
【日本経団連・井上隆常務理事】
 
緊急事態条項を持たない憲法は世界でも稀だ。
「オールハザード型」の危機対応にはなっていないことは気がかりで、複合型の災害や国家の危機を乗り越えられるのか、法治国家としての制度的な備えは十分なのか、今こそ再考する必要がある。
我が国最高法規である憲法も社会の変化や時代に即し、国民的な議論が行われることは当然であり、決して不磨の大典ではない。
国民一人一人が議論をし、次の世代に引き継いでいく作業が必要だ。

 
その他、日本青年会議所・佐藤友哉副会頭、国士舘大学・百地章特任教授も意見を述べられましたが、ここでは割愛させていただきます。
 
注目すべきは、憲法改正を党是とする自民党とともに、野党2党がこうして堂々と改憲の必要性を主張していること。
 
既にご承知置きのこととは存じますが、今後の国会論議においても、「一部の野党は」と表現された際には、「改憲側」が日本維新の会と国民民主党、「護憲側」は立憲民主党と共産党であると認識いただければと思います。
 
国民民主党の山尾議員が9条のことに触れていましたが、中露軍機の領空侵犯に対する自衛隊機の緊急発進「スクランブル」回数は、昨年371回にも及び、毎日のように日本列島を舐め回すように飛行している現状や尖閣諸島の実効支配を目論むような中国の動き、そして何より北朝鮮の存在など、緊迫化する近隣の情勢を見るだけでも、お伽話の世界にいるかのように「話せば分かる」と理想論を述べていては、それこそ国民の生命と財産はおろか、我が国固有の領土すら守ることは出来ません。
 
これまでエネルギー政策の関係でも散々述べてきましたように、国家の根幹に関わる外交防衛、そしてこの改憲に対しては特に「超現実路線」でなくてはならないことは明白であると考えるところです。
 
ちなみに私のこうした考えは、「右寄り」ではなく、日本人として「ど真ん中」を行くものと思っていますのであしからず。
 
この二日間、改憲問題に触れ、思いが募るあまり、少し言葉が過ぎる部分があったかもしれませんが、その点はご容赦いただきたく存じます。
 
最後になりますが、かの有名なマザー・テレサの「愛の反対語は無関心である」との言葉と掛ければ、万世一系で続く、世界に誇るべき国「日本」をこの先も継承し、さらに発展させていくためには、改憲問題をはじめとする「政治」に対しても、決して「無関心」であってはならないと思います。
 
偉そうに申し上げるようで大変恐縮ですが、そうした観点を踏まえ、各級議会、政治がより良い方向に進む原動力になるとの思いのもと、有権者の皆さんには、フェアな視点と「関心を持って」ご覧いただけますよう宜しくお願いいたします。
 

【昨日の野坂山が映える野坂の田園風景。この美しき郷土を守るためにも頑張らねば。】