台風一過と「とうろう流し」

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台風7号が日本海側に抜けました。
 
この台風での被害を受け、鳥取県は鳥取市に災害救助法の適用を決定。
 
兵庫県は香美町に、京都府は舞鶴市など3市に適用を決定しており、改めて被災に遭われた方に対し、心よりお見舞い申し上げます。
 
敦賀においては、市が昨日8時30分に「災害対策連絡室」を設置のうえ、会議では、市内公共交通機関の運休や気比の松原海水浴場の全面閉鎖、全市民を対象とした自主避難所を2箇所開設(その後、追加で2箇所開設)するなどの対応が確認されました。
 
夕方以降は、強い雨風となり、大雨で最も心配される「笙の川」は、同21時55分に福井県土木部砂防防災課と福井地方気象台が「警戒レベル4相当情報[洪水]」を共同で発表。
 
氾濫危険水位(2.10m)に到達し、氾濫の恐れありとされました。
 
これは、避難指示の発令の目安ともなる訳ですが、結果して、市は避難指示を出すことなく、その後水位は低下し、難を流れた次第。
 
この際の雨量情報としては、多いところで1時間に30ミリの雨が降っており、当分この状態が続くとしつつ、呉竹水位観測所における笙の川水位予測は、
 ・発表時(21:55)水位2.16m レベル4
 ・1時間後    水位2.12m レベル4
 ・2時間後    水位2.06m レベル3
 ・3時間後    水位2.02m レベル3
と、次第に低下するとされていたことから採られた判断と推察いたします。
 
以前に議会の一般質問で、まさに同じような対応(レベル4で避難指示を出さなかった)をされたことの考えを確認した際、「あらゆる情報をもとに水位予測をし判断する」旨の回答があり、「レベル4=即避難指示」ではないことを理解した訳ですが、今回もそうした判断のもと、結果、混乱等もなく今を迎えていることに安堵するところです。
 
さて、台風は過ぎたとはいえ、今日は台風が日本海を少し速度を上げながら北上、台風に向かって南からは湿った空気が流れ込むため、西日本から東日本の太平洋側は雨雲が発生しやすくなる見込みとあります。
 
幸い、日本海側はその影響は小さいようであり、「大花火」は中止となったものの、実施予定の「とうろう流し」では、お盆で帰ってこられていた御霊を厳かにお送りできればと思います。
 
台風襲来により、「動」と「騒」の漢字が浮かぶ、今年のお盆となりましたが、最後は「静」と「穏」で、ご先祖様に思いを寄せる一日になればと思います。
 

【気比の松原の海が幻想的な雰囲気になる「とうろう流し」。静かに御霊をお送りできればと。(ベストワンバスツアーHPより引用)】