お盆と重なる「終戦の日」の意味とは

ブログ 人生観

ゆっくりとした速度で進む台風7号は、午前5時前に和歌山県・潮岬付近に上陸。
 
「嵐の前の静けさ」とは、まさに今の状態を言うのかと思いますが、雨は降り始めたもののまだ無風の敦賀。
 
今後の進路や注意、警戒の内容については既に、皆さんニュースなどで十分お知り置きと思いますので、ここでは割愛しますが、福井県は本日夕方から明日朝に掛けて通過する予報につき、不要不急の外出を控えるほか、市からの情報にも留意されての対応をお願いいたします。
 
なお、敦賀市においては、プッシュ型(自動的に届く)の防災情報ツールとして「トンボメール(敦賀市防災メール)」がありますので、登録がまだの方はぜひ、以下リンクより登録いただけますようお願いいたします。
 
 →トンボメール(敦賀市防災メール)の登録はコチラから
 
さて、奇しくも台風襲来と重なりましたが、本日8月15日は、78回目となる「終戦の日」。
 
日本は先の大戦で、軍人、民間人合わせて310万人の同胞を喪いました。
 
ここに、すべての御霊安らかなれと鎮魂の祈りを捧げます。
 
8月15日は「終戦の日」というだけではなく、ちょうどお盆にあたることから、日本人にとって「特別な日」とも言えます。
 
釈迦に説法でありますが、お盆、つまり仏教でいう盂蘭盆会(うらぼんえ)は、祖霊信仰という日本の古い信仰と仏教の融合によるいかにも日本的な習俗であり、お盆には死者の霊がそれぞれの家に戻ってくるとされ、生者とのほんの僅かな魂の交流を終えて、8月16日までには死者は「あの世」に戻っていきます。
 
お墓を参り、仏壇に手を合わせれば、そこに帰ってきているかの如く感じる訳ですが、僅かな期間とはいえ、死者は生者とともに過ごし、生者は死者を偲ぶ、いわばご先祖様を大事に思うこの習俗こそ、日本の文化であり心と思う次第です。
 
加えて、お盆と「終戦の日」が重なることによって、私たちは、先の戦争で命を落とした310万にのぼる死者たちを偲び、改めて哀悼の意を表するとともに、今の私たちがあることは、そうした方々の犠牲と努力の上に成り立っていること、そして大東亜戦争の意味とは何だったのかを自らに問い直す機会でもあると思うところです。
 
敦賀市においては、本日正午、政府主催の全国戦没者追悼式に合わせて予定していたサイレンを、台風7号の注意喚起と誤認する恐れがあることから取り止めるとありました。
 
サイレンのある無しに関わらず、哀悼の誠を捧げることに変わりありません。
 
私も正午には、先に述べた思いを込めて静かに黙禱を捧げることといたします。
 

【靖国に眠る英霊。敦賀から鎮魂の祈りを捧げます(2018年5月 やまたけ撮影)】