令和6年度当初予算案の審査始まる

ブログ 敦賀市議会

昭和28(1953)年の今日は、吉田茂首相が衆議院予算委員会で右派社会党の西村栄一議員に対して「バカヤロー」と発言した日。
 
なお、西村議員は後の民社党第二代委員長で、私も教えを乞うた富士社会教育センター(三訓五戒の精神)の創設者。
 

【参考まで「三訓五戒」の教えはこちら】
 
「バカヤロー」というと、いかにも大きな声で相手を罵倒したかのように思いますが、実際は、吉田首相が自席で呟いた「バカヤロー」がマイクに拾われ、西村議員の耳に入ったものだそう。
 
いずれにしても、この発言をきっかけに内閣不信任案が可決され、同年3月14日に衆議院が解散されたことから、いわゆる「バカヤロー解散」と呼ばれることになった訳ですが、解散後の総選挙では吉田首相率いる自由党が大敗。
 
かろうじて政権を維持したものの少数与党に転落し、吉田氏の影響力は急速に衰えていったことからも、改めて、政治家が発する言葉の重みを感じる次第です。
 
一方、今の政治資金裏金問題に当てはめると、「説明責任を果たす」と言いながら、政治倫理審査会の公開、非公開を巡るやり取りを見ていると、言葉を発しない政治家にもまた不審は高まるばかり。
 
果てさて、国民の皆さんはどう見ているのでしょうか。
 
さて、前置きが長くなってしまいましたが、政治は政治でもこちらは敦賀市議会。
 
昨日は予算決算常任委員会(全体会)が開催されました。
 
10時に開会した後、まず先刻審査した令和5年度補正予算議案の各分科会における審査結果報告から討論、採決まで(全議案、原案通り認めるべきものと決定)。
 
続いて、令和6年度当初予算議案の審査に入り、まずは全体会での基本質疑。
 
基本質疑には88件の事前通告があり、所管する部局入替え制にて、1件づつ審査を進めました。
 
参考まで、令和6年度当初予算案ならびに事業概要案を以下にリンクしますので、サラッとでもお目通しいただければ幸いです。
 
 →令和6年当初予算案について(敦賀市HPより)
 →令和6年度当初予算事業概要(案)(敦賀市HPより)
 
話しを戻し、私はといえば、次の8件について発言通告。
 
①定住移住促進事業費(総務費) 1,151万8千円
②嶺南Eコースト計画推進事業費(総務費) 1,016万円
③ホームタウン奨学基金積立金(総務費) 7億5千万円
④災害対策本部室機器整備費(総務費) 685万1千円
⑤コミュニティバス運行事業費(総務費) 1億6519万3千円
⑥観光協会事業費補助金(商工費) 1億6034万4千円
⑦敦賀きらめき温泉改修事業費(商工費) 6,649万9千円
⑧金ヶ崎周辺魅力づくり事業費(商工費) 5億7870万円
 
基本質疑は、自分が所属する分科会に関する質疑はできないため、以外の事業について、前年度予算との比較や自分なりにポイントと思うものを抽出し質問した次第。
 
なお、発言通告が重複する事業も多くありましたが、最も多い、5名の議員が重なったのは上記⑧の「金ヶ崎周辺魅力づくり事業費」。
 
先般の議員説明会にて説明を受けた「中期財政計画」において、令和6年以降50.8億円を計上している「金ヶ崎周辺魅力づくり」に関連し、これまでネックになっていたJR貨物が所有する用地の取得、官で行う公園、駐車場などの整備に係る基本・実施設計費用を行うこの事業に関し、多くの質疑があったところです。
 
こうして88件の質疑を終え、委員会を閉じたのは18時10分過ぎでしたが、他の議員が質疑される内容から、理解が深まった点が多数ありました。
 
本日は10時から予算決算常任委員会(分科会)が行われます。
 
昨日の内容を踏まえ、各分科会にて、さらに深掘りの質疑につながればと思います。
 

【市役所入口のデジタルサイネージ。分科会も傍聴可能ですのでぜひお越しください。】