ロシアがウクライナ「4州併合」を宣言

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停戦合意は愚か、益々激化するロシアとウクライナの戦闘は、侵攻から7ヶ月を経過し、昨日は衝撃的なニュースが飛び込んできました。
 
プーチン大統領は30日、大統領府で演説し、ウクライナ東部のドネツク州とルガンスク州、南部のヘルソン州とザポロジエ州をロシアに併合する「条約」に調印すると宣言。
 
ロシアは9月23日から27日に掛けて、ロシアへの編入の是非を問う「住民投票」を強行し、「賛成多数」の結果であったと主張するものの、銃を持った兵士が家にまで来て投票させられるなど、どう考えても住民の自由意志によるものではなく、正当性はないと認識するところであり、こうして事実上、ロシア軍が占領した地域を「ロシア領土」として既成事実化することによって、ウクライナに奪還を断念させようとの思惑があるとの見方がされています。
 
なお、ロシアによるウクライナ領の併合は2014年の南部クリミア半島に続き2回目。
 
ウクライナのゼレンスキー大統領はビデオ声明で「ウクライナを強靱化し、全領土から敵を撃退することによってのみ平和は回復される」と述べ、北大西洋条約機構(NATO)への加盟を正式に申請すると表明したほか、英国のトラス氏は「我々はプーチンの戦争マシンを無力化するため、さらなる制裁などの行動を躊躇しない」とツイッター投稿した意思に表れるよう、米欧諸国はこの併合を認めず、追加対露制裁を発動する方針を示しています。
 
つまりは、ロシアと米欧の対立がさらに先鋭化するとみられ、同調して行動をともにする日本においても一層危機高まるものと認識する次第です。
 
全くもって終わりの見えない状況にありますが、「隣国」ロシアが採っている行動は決して対岸の火事ではないため、当事者意識を持って、引き続きこの問題を直視し続けたいと思います。
 
話しは変わり、昨朝、近所を散歩していると季節外れの「紫陽花」が一輪だけ咲いていました。
 

【農道の脇に一輪だけ咲く「紫陽花」】
 
隣では、こちらは今がシーズンの彼岸花が咲いており、このギャップに何とも植物の生命力を感じた訳ですが、「4州併合」のニュースを聞いて、一輪となっても凛と咲き続ける「紫陽花」の姿と、ゼレンスキー大統領始め、ウクライナ国民の皆さんの祖国と領土を守り抜く強い覚悟のもと戦い続ける姿が重なった次第です。
 
あの紫陽花は、今日もまだ咲いているか。
 
ウクライナへのそうした気持ち、そして今ある平和の尊さを思いつつ、この後散歩に出掛けることといたします。