ふたつの首長選挙と政治への信頼

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日曜日は選挙の投開票日。
 
注目の選挙が続くなか、昨日は前橋市と京都市で首長選挙が行われました。
 
まず、事実上の与野党対決の構図となった前橋市長選挙は、無所属の新人で野党系が支援した小川晶氏(41)が、自民党と公明党が推薦した現職を破り、初めての当選を果たしました。
 
過去に福田赳夫氏、中曽根康弘氏、小渕恵三氏、福田康夫氏の4人の総理大臣を輩出し、「保守王国」と呼ばれる群馬の政界における野党系の勝利、さらには市が始まった132年前の1892年以来、初めての女性市長誕生とあり、今後の市政運営に注目するところです。
 
また、16年ぶりに新人同士の争いとなった京都市長選挙は、自民党、公明党、国民民主党、立憲民主党が推薦した元官房副長官の松井孝治氏(63)が初当選。
 
17万7454票を獲得した松井氏に対し、次点の福山和人氏は16万1203票。
 
まさに激戦を制した形ですが、非共産の松井候補の勝利に安堵した次第です。
 
今回の選挙で松井氏は、観光客が集中することで様々な弊害が出る「オーバーツーリズム」への対策にも取り組むことのほか、京都市と京都府の連携強化の必要性などを訴えましたが、大阪と並ぶ関西の二大拠点として、3月16日の北陸新幹線敦賀開業以降の延伸に関しても、高い関心をもって取り組んでいただきたいと願う次第です。
 
なお、2つの選挙の投票率は前橋市が39.39%(前回選挙より3.77ポイントダウン)、京都市は41.67%(前回プラス0.96ポイント)で、過半数どころか4割そこそこの数字。
 
全体的な傾向として、改めて、政治への関心の低さを危惧する次第です。
 
なお、福井新聞によれば、昨日は自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティー裏金事件を受け、同党福井県連が、県連所属の国会議員による県内党員向けの説明の場を福井市内のホテルで開催。
 
出席した国会議員4氏(滝波宏文氏は欠席)「政治不信を招いた」などと謝罪があったものの、身内の党員から厳しい声が噴出した。
 
各議員は一様に頭を下げて「襟を正す」「初心に返る」と殊勝な言葉を口にしたが、逆風は強く、失われた信頼回復は容易ではないとの記事がありました。
 
「政治屋は次の選挙を考え、政治家は次の時代を考える」
 
「政治への信頼」と聞いて思うのは、私自身、選挙の時にも使った、アメリカの聖職者ジェイムズ・フリーマン・クラークの言葉。
 

 
国民が辟易としているのは、議員が前者に映るからであり、真の信頼回復に向けては後者、しかも国家、地域とはどうあるべきか崇高な理念をもたねばならぬと、今一度、胸に叩き込むところ。
 
本日は(も)、話しが上手くまとまらず恐縮ですが、そうした思いのもと、この後は恒例の週始め街宣に行ってまいります。