「第74回とうろう流しと大花火大会」は中止

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八丈島の南を進む強い台風7号。
 
福井地方気象台によると、今後、日本の南海上を北西に進み、15日から16日にかけて福井県にかなり接近し、通過する可能性があるとされ、台風の進路や発達の程度によっては、15日は暴風や警報級の大雨となる可能性が高い見込み。
 
また、同日に警報級の高潮、16日は暴風や警報級の大雨、高潮となる可能性があるとし、同気象台は、暴風や土砂災害、低い土地の浸水や河川の増水、氾濫などに注意・警戒するよう呼び掛けています。
 
昨日のブログと重複しますが、お盆時期に直撃する台風に対しては、ある程度「予測」ができることから、各自においてリスクを回避した計画や行動のもと、「備える」ことが肝要と考えるところです。
 
そうしたなか、8月16日開催予定の「第74回とうろう流しと大花火大会」について、台風7号の影響により中止とする旨、主催者の敦賀観光協会が昨日発表しました。
 
同協会はホームページで、「事前準備が不可能なことと十分な安全確保が困難なことから中止とさせていただきます」と理由を説明のうえ、「尚、順延はございません。楽しみにしてくださっていた皆様には大変申し訳ございませんがご理解の程よろしくお願いいたします。」との言葉が記されていました。
 

【SNSにて公表された花火大会中止のお知らせ(敦賀びー旅<敦賀観光協会公式>のinstagramより引用)】
 
振り返れば、この花火大会は、2019年は台風接近、2020年と21年は新型コロナウイルスの影響で、昨22年は直前の雷雨(雷警報発報)により中止となっており、今年は5年ぶりの開催となる予定でした。
 
こうした経過を辿る「夏の風物詩」だけに、敦賀市民をはじめ、多くの方が開催に期待を寄せ、楽しみにしていたことは言うまでもありませんが、台風が準備の日に合わせて襲来するとあっては致し方ないもの。
 
私自身も誠に残念ではありますが、安全と混乱回避を最優先に判断し、早めの公表をされた主催者の対応を支持いたします。
 
なお、灯ろう流しに関しては、販売は15日は行わないものの、16日の13時~19時半に松原公園入口で行われ、18時半からの読経は関係者と来場者の安全を考慮しながら実施するとしていますので、お伝えしておきます。
 
楽しみにしていたことが、天気に左右され叶わなかった時こそ、まさに思うのが「芭蕉(ばしょ)さん」が敦賀で詠んだこの句。
 
「名月や北国日和定めなき」
 
残念な気持ちをポジティブ思考で前向きにチェンジし、来年こそは、「6年ぶり」となる約11,000発の大花火を打ち上げられればと願う次第。
 
敦賀市民の悲願達成は1年先に持ち越しとなりましたが、来春には北陸新幹線が敦賀開業となります。
 
より多くの方に「敦賀の花火」を知っていただき、沿線にお住まいの皆様もぜひ、夏の敦賀にお越しいただければ幸いです。