「浜野よしふみ」議員が6年前に指摘していた外務省の「ポジショントーク」

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恒例の水曜朝の辻立ちは、22歳の若手組合役員と。
 
天気にも恵まれ、穏やかな彼と話していると「あっ」という間に時間が過ぎましたが、息子と同世代の彼から元気ももらうとともに、彼等の将来のためにも頑張らねばと、気持ちを込めた次第です。
 
原子力職場で働く「彼等の将来」の意味には、次期第7次エネルギー基本計画に向けた見直し論議など、国の政策を真っ当なものにしていくことが大きいところかと思いますが、これを歪めてきたのではないかとの疑念がある「自然エネルギー財団」のエネルギー政策への関与(他国の干渉)に関しては、昨日、財団の事業局長が会見し、中国とはつながっていない、混乱を招いたため再エネタスクフォースの委員を辞任するとのこと。
 
もちろん、これで幕引きなど到底許されるものではなく、資料に中国国営企業のロゴが入っていたことは表層的なものであって、その背景に何があるのかが本質的な問題であるところ。
 
なお、この問題を遡ると何と、電力総連組織内国会議員である、国民民主党の浜野喜史(よしふみ)参議院議員が早くから国会で取り上げていたことが確認されました。
 
決定的なのは、平成30(2018)年3月23日の参議院経済産業委員会。
 
河野太郎外務大臣当時、同省の「気候変動に関する有識者会合」が「エネルギーに関する提言」が取りまとめたものの、同有識者会合のメンバー9名のうち3名が、今回問題となっている「自然エネルギー財団」の執行メンバーであったことを指摘。
 
浜野議員からは、外務省ならびに世耕弘成 経済産業大臣(当時)との質疑を踏まえ、明確に次の点を意見。
 
◉(有識者会合からの提言は)今の政府の政策を否定するような提言だと思う。
集められた有識者は非常に偏った構成。9人中3人が孫正義氏が会長をお務めの自然エネルギー財団の執行メンバーである。こういうメンバー構成を見た時に、まさに立場を決めてしまった上でのポジショントークをやっておられるのは外務省の方なのではと思ってしまう。
◉
外務大臣、外務省としてやってはならないと自ら仰っておられるポジショントークをされてるとか思えない。
◉失礼ながら唖然とした。このメンバーでは、バランスよく専門家を選んだとはどうしても理解できないと申し上げておく。
 

【平成30年3月23日の参議院 経済産業委員会で質問する「浜野よしふみ」議員(YouTubeより)】
 
上記質問の模様は、6分半程度のYouTubeチャンネルにまとめられていますので、ぜひ以下のリンクよりご覧ください。
 
 →YouTube「浜野よしふみ国会レポート」はこちら
 
外務省の事務方は、外務省としての見解ではないと釈明するなど苦しい説明をしているのが分かりますが、であったとしても、その後も適正な人選か否かの調査・確認もせず、偏ったメンバー構成を続けたことが問題ではないか。
 
外務省や今回の内閣府のタスクフォースだけでなく、恣意的な人選でエネルギー政策が捻じ曲げられている可能性が、数年前から経産省や財務省など、各府省で行われてきた可能性を示唆しており、意思決定のあり方としての問題として政府全体で遡って徹底調査すべきと考える次第です。
 
連日繰り返しとなりますが、調査結果が明らかになるまで、自然エネルギー財団を政策決定に関わらせてはならないことはもちろん、他国の影響を受けていると疑われる人や組織を我が国の政策決定に関わらせるべきではありません。
 
一国のエネルギー政策は、国家安全保障や国民負担にも直結する重要な案件であり、冒頭にあった「彼等の将来」のためにも、国民民主党とともに現実的で公正なエネルギー政策を推進していきます。
 
結びに、これほど重大な問題であるのに対し、野党第一党や左派政党がダンマリを決め込んでいるのは何故か。
 
皆様にはぜひ、その点もお考えいただきたいと思う次第です。