「敦賀発電所の歩み」写真展に半世紀の歴史を想う

ブログ 原子力

いよいよ天気予報にも「雪ダルマ」が登場してきました。
 
北陸地方は、来週冬将軍到来とのことですので、タイヤ交換などまだの方は今週末に済ませておきましょう。
 
さて、昨日の敦賀市議会は常任委員会を開催。
 
私は、所属する産経建設常任委員会にて、産業経済部、観光部、都市整備部それぞれ1件、計3件の議案審査を行いました。
 
3件のうち2件は、来年度から5年を期間とする指定管理者の指定に関わるものでしたが、その内のひとつ「赤レンガ倉庫」に関しては、事前準備の中で確認すべき点が多くあったため、拘りを持って質疑させていただきました。
 
本指定管理者については、公募の結果、手を挙げたのが従来の会社1社しかなく、その1社について選定委員会が審査をし、評価点はクリアしている訳ですが、現状約6万3千人の来客数を目標の8万人に増加させていくための取り組み、賑わいづくりや活性化に寄与するのか、指定管理料3,700万円/年の妥当性、行政側の考えなどについて深掘りし確認させていただきました。
 
指定管理制度に関しては、リラ・ポートの苦々しい経験にあるよう、この指定の段階から目を光らせるとともに、市の期待する役割を担えるのか、「任せっきり」にならないよう行政の考えを確認しておくことが肝要との思いのもと、所管する観光部との質疑を繰り返した訳ですが、少し時間を要したものの、結論としては議決する判断材料を得たとして理解した次第。
 
その後の討論では、「賛成」の立場で発言をさせていただきましたが、北陸新幹線開業を控えた今後5年の指定管理を担う訳であり、来館者目標達成に向けては勿論、この赤レンガ倉庫が金ヶ崎エリア賑わい創出の牽引役となることを期待するところです。
 
話しは変わり、一昨日より、敦賀駅交流施設オルパーク2階では「敦賀発電所の歩み」写真展(げんでんふれあいギャラリー)が開催されています。
 
日本原電敦賀発電所は、1号機が1970年3月に営業運転を開始してから今年で50年。
 
これを節目とし、これまで長年に亘りお支えいただいた地域の皆様への感謝の意味を込め、1号機建設前の敦賀半島の風景や1、2号機の建設工事状況などの写真を展示するというもので、今回はその「出張ギャラリー」となります。
 
展示パネルは約30枚と、そう多くはないものの、未墾の地に我が国初の商業用原子力発電所を建設した先人たちの、漲るような情熱とパワー、団結力のようなものが、写真を通して伝わってきました。
 


 
また、人が通れる幅の一本道しかなかった敦賀半島(西浦地区)に道路を敷設し、環境が変わっていく様子や当時の地元の皆さんの生活風景なども垣間見ることが出来、そうしたシーンと現在を照らし合わせ、時代の流れも感じた次第です。
 
もうひとつ、会場にて放映している「敦賀発電所1号機建設記録」DVDは、原子力黎明期にあって、日本原電、GE、国内プラントメーカー、現地作業員が一丸となって新たな技術に挑戦した姿がドキュメンタリー形式で収録されており、思わず私も見入ってしまいました。
 

 
この写真展は、原子力に関心がなくとも、時代を築いた歴史の1ページとして市民の皆さまにもご覧いただければと思うところです。
 
展示期間は12月15日(火)16時まで(もちろん無料です)。
 
この週末、お時間のある方は是非、お気軽にお立ち寄りいただければと思います。