COP25で日本は何を語るのか

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12月2日、スペインの首都マドリードにて開幕したCOP25

昨日の敦賀は終日の風雨。
天気図を見ると、今日は見事な「西高東低」で冬型の気圧配置。北海道や日本海側では荒れ模様となるため、タイヤや防寒など油断なく備えをしておきたい。

さて、気候に関して言えば、スペインの首都マドリードにて国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)が開催。

昨今、地球規模での気候変動が顕著となる中、地球温暖化防止の新たな国際的取り組みである「パリ協定」の運用開始が年明けに迫る中、実施ルールの詳細を決めていくことが主要な課題となっている。

先進国だけが温室効果ガスの排出削減義務を負った「京都議定書」とは異なり、先進国と途上国が共通ルールの下で排出削減に取り組み、産業革命前から今世紀末までの気温上昇を2度未満、出来れば1.5度に抑えることを目指すのが「パリ協定」。

この「パリ協定」に対し、日本は「2030年度に2013年度比マイナス26%」というCO2の排出削減目標を表明しているものの、原子力発電所の再稼働が遅々として進まず、火力発電で穴埋めせざるを得ない現状では、到底達成など不可能との見方が強く、「消極的」と世界から見られるのも止むを得ないものと考える。

只でさえ「乾いた雑巾から絞る」状態の日本。
再エネ固定価格買取制度の問題などもあり、今後の再エネ普及に暗雲立ち込める中、26%削減が難しいことは明白であり、達成に向けた真の具体策はあるのか甚だ疑問である。

ハッキリ申し上げ、私は、「いま持ち得る資源」を最大限有効活用し、日本が地球規模の対策に貢献するには「原子力発電」しかないと考える。

先般、温暖化対策に消極的とし、国連から演説を拒否された日本。


このような中開催されるCOP25において、日本の代表である小泉環境大臣はスペインで何を語るのか。
意味を持たない「セクシー」発言は初デビュー祝儀として済まされただけであり、温暖化対策で世界を牽引するとの覚悟があるのであれば、確固たる信念を持って具体策を語ってもらいたいものである。