志賀原子力発電所に関する北陸電力の発信は「最新情報」へのアップデートだ

ブログ 原子力

約12,700戸。
 
これは、今朝5時現在における能登地区の停電戸数ですが、北陸電力送配電ではこれまで、医療機関、福祉施設、各地域の避難所など、重要施設を優先して停電復旧を進めてきています。
 

【北陸電力送配電のXポストより引用】
 
写真をご覧いただく通り、傾斜約1,150本、折損約310本(1月10日までの判明分)の電柱に代え、新たに電柱を建てていく途方もない作業であることが分かりますが、避難所(100名以上)については、電源車等のアクセスが困難な9箇所を除き、すべて送電を完了したとのこと。
 
応援に入っていただいている他の電力会社、関係会社の皆様のご尽力に改めて敬意を表する次第です。
 
一方、能登半島地震で被災した北陸電力志賀原子力発電所を巡っては、経済産業省が10日までに、発表の訂正が相次いだことを受け、同社に対し正確な情報発信を行うよう指示したとのこと。
 
確かに、北陸電力においては5日、志賀原子力発電所2号機の変圧器から漏れた絶縁油の量について、当初発表した約3500リットルを約1万9800リットルに訂正したほか、発電所敷地内にある取水槽の水位の数値なども訂正しており、これにSNSや一部の新聞では、「信用ならん」、「被害を小さく見せようとしているのでは」などといった流布がされている訳ですが、まったく履き違えた捉え方であり、事実無根と考えるところ。
 
国民民主党においては、先の能登半島地震を巡る与野党党首協議の中で、「偽情報の拡散抑制と事実に基づいた発信の強化」とし、「特に原子力発電所関連情報については、北陸電力だけに頼るのではなく、政府や規制委員会からも正確かつ最新の情報を積極的に発信していただきたい」と求めていますが、その玉木代表は11日、この経産省指示に対し、以下のXポストをしています。
 
(以下、ポスト全文を引用)
確かに正確な情報発信は重要です。ただ、この経産省の指示は、危機管理の観点からは必ずしも正しくありません。危機時に情報の正確性を過度に求めてしまうと情報の伝達スピードが格段に落ちるからです。
 
「悪い情報ほど早く伝える」は危機管理の基本です。それに、北陸電力の「訂正」は、時間が経ってより正確な情報が得られたときに、追加情報として情報を付加しているものが多いのが実情です。プレスリリースの添付資料を見ると分かりますが、情報の新旧対照表も載せています。むしろ、それを理解せずに危機を煽るような一部報道が行われていることが問題ではないでしょうか。
 
経済産業省におかれては、北陸電力をはじめ現場からの情報発信や報告が萎縮することのないよう十分に注意していただきたいと思います。
(引用終わり)
 
発言すべてを太字にしたいくらい、私の言いたいことと同じな訳ですが、現に北陸電力においては、アップデートした最新情報を透明性をもって公開し、丁寧な説明・解説を続けています。
 
※玉木ポストでも出てきた「比較表」は以下となりますので、ぜひご覧ください。
 
 →北陸電力HPの志賀原子力発電所関係プレスリリース(1月9日)はこちら
 

【上記プレスに掲載されている発電所の現況。一目で確認でき分かりやすい。】
 
なお、原子力規制委員会は10日の定例会合で、能登半島地震による北陸電力志賀原子力発電所などの被害状況や対応について、各発電所の使用済み核燃料プールの冷却や、放射性物質を閉じ込める機能に問題はないとしています。
 
原子力発電所に関しては、この地震を利用して危険なものだと印象操作し、不安を煽る報道がされている感が否めないところ(昨日の福井新聞でさえ、センセーショナルな印象を受けました)ですが、経産省においては、これら報道や世論に萎縮して、さも自分たちに責任がないかの如く、電力会社に指示して終わらせるのではなく、また「北陸電力だけに頼る」ことのなきよう、科学的根拠のもと積極的な発信に努めていたくようお願いする次第です。

被災者に敦賀の市営住宅を無償提供

ブログ 防犯/防災

昨日は、所属する国民民主党福井県連の会議があり福井市へ。
 
会議では、能登半島地震に対する募金活動や支援を呼び掛ける街宣活動についても協議し、所属議員全員で協力して取り組むことに。
 
隣県で発生した大災害に対し、石川県連や富山県連とも連携して、ニーズも伺いながら引き続き対応していくことを確認しました。
 
また、会議を終え、北陸自動車道下り線(福井から敦賀に向かう方)を走ると、「災害支援」のステッカーを掲示した自衛隊車両、和歌山市消防局の消防車が走行しており、能登での激務からそれぞれ帰還していることを思うと胸が熱くなりました。
 
とりわけ、和歌山市消防局に関しては、福井市からカウントしても約300キロ、時間にして4時間以上を要するとあり(Googleマップ調べ)、大変お疲れのところの長距離移動に対し、ご無事の帰還をお祈りした次第です。
 
さて、被災地に関しては、長期の避難を余儀なくされることも念頭に「2次避難」の準備、実行が徐々に進むところですが、同じく昨日、敦賀市が国土交通省からの要請を受け、能登半島地震で被災した人を対象に市営住宅の空き部屋16戸を無償で提供することを決め、10日から申し込みの受け付けを始めたとのニュースがありました。
 

【敦賀市での被災者受け入れを報じるニュース(FBC WEB版にて)】
 
7日に受けた市の支援対応状況では、被災者の受け入れに関し、福井県からの照会に対し、要請があれば受入可能(受入可能数:4戸)と回答した旨、把握をしておりましたが、ニュースによれば、市内の市営住宅で16戸、間取りはほとんどが3LDKとなっていて、家族で住むこともできるとありました。
 
また、家賃や敷金は免除され、契約に当たっての連帯保証人も不要ですが、入居に当たってはり災証明書とあわせて運転免許証などの本人確認書類が必要だとし、敦賀市では申し込みがあり次第速やかに部屋を提供する考えで、被災者の生活を支えたいとしています。
 
福井県とも調整した結果、県内の他市町とともに受け入れになったのだと思いますが、このような形で支援ができるということは、敦賀市民にとっても嬉しいことではないかと思います。
 
この先、ご家族単位でお越しになる場合、お子さんの学校や保育園などの受け入れなどの手配もあろうかと思いますが、柔軟に対応いただくとともに、あたたかくお迎えできればと思う次第です。
 
なお、10日16時に開催された、石川県の「第17回災害対策本部員会議」によれば、避難者数は約25,000余。
 
孤立集落等や要配慮者など、緊急度に応じた2次避難が進められている状況となっており、今後は県内外、官民を問わずの協力体制が必要であると認識するところです。
 

 
【2次避難の状況(1/10 石川県「第17回災害対策本部員会議」資料より抜粋)】
 
結びに、私たち個々人でできることは、現地に行かずともできる「義援金」への協力や今後必要となる「災害ボランティア」への呼び掛けを行うことに加え、何より大事なのは、隣県で起きていることを「他人ごと」にしないことかと考えます。
 
昨朝の辻立ちでは、そのことが少しでも伝わればと、のぼり旗に「がんばろう北陸」を付け加えて活動しましたが、私自身も傍観者や評論家とならぬよう、「今できること」に取り組んでいく所存です。
 

心からご冥福をお祈りいたします

ブログ 人生観

「まさか」は続き、今度は訃報。
 
敦賀市病院事業管理者の太田 肇様が逝去されました。
 
享年60歳。
 
ここに謹んでお悔やみ申し上げますとともに心からご冥福をお祈りいたします。
 
訃報に記されていた略歴によれば、太田様は昭和62年4月に金沢大学医学部第一内科入局。
 
その後は、金沢赤十字病院をはじめ、石川や富山の病院で勤務された後、平成6年10月には市立敦賀病院へ。
 
平成17年4月からの金沢医療センター勤務を経て、平成31年4月からは市立敦賀病院院長、そして令和4年4月には敦賀市病院事業管理者に就任され、敦賀市の医療福祉の発展にご尽力いただきました。
 
院長となられてからは、未曾有の新型コロナウイルス感染に対し、米島前病院事業管理者とともに全力を挙げて対応いただきました。
 

【新型コロナ初期の市立敦賀病院(2020年5月28日撮影)】
 
また、病院事業管理者に就任されてからは、ここ2回の定例会を病気療養のため欠席されており、年明けにはと、早期の回復を願っていただけに、早過ぎるこの結果を大変残念に思う次第です。
 
改めまして、太田様の生前のご功績に心から敬意と感謝を申し上げるとともに、安らかにご永眠されますようお祈りいたします。
 
訃報に関しては、同じく昨日、「演歌の女王」と呼ばれた八代亜紀さんが昨年12月30日、急速進行性間質性肺炎のため死去したと所属事務所が発表。
 
熊本県八代市出身で16歳のときに「歌手になりたい」と父親の反対を押し切り家を出た後、ナイトクラブの専属歌手を経て、昭和46年、「愛は死んでも」でデビュー。
 
同48年に「なみだ恋」が大ヒットし、54年の「舟唄」で人気を不動のものとした後、55年には「雨の慕情」で日本レコード大賞を受賞し、艶っぽくハスキーな声から「演歌の女王」と呼ばれたことは、私世代以上では誰もが知るところ。
 
私が生まれたのが昭和47年ですので、ちょうどその頃にデビューされ、特に「雨々ふれふれ もっとふれ 私のいい人 つれて来い」の「雨の慕情」の歌詞は、小学校の時に意味も分からず友達と唄っていた記憶が蘇ってきます。
 
享年73歳。
 
こちらも逝くには早い歳であり、大変残念ではありますが、これまで約半世紀に亘り、歌で日本人の心を慰め、元気づけてこられたご功績に心より感謝申し上げる次第です。
 
先ほどの「雨の慕情」2番の歌い出しにはこうあります。
 
一人で覚えた手料理を
なぜか味見がさせたくて
すきまだらけのテーブルを
皿でうずめてる私
 
男女の関係ということを超えて、この歌詞からは、自分を想ってくれている人の大切さや、またその大切な人を失うはかなさに気づかされます。
 
奇しくも年初の地震とも重なり思うことは、今を精一杯生きること、そして身近にいる大切な人を大切にすること。
 
改めて、お二方のご冥福をお祈りいたします。
 

市下水道課職員が西能登町へ出発

ブログ 防犯/防災

元旦の地震発生から昨日で1週間が経過。
 
依然として続く能登半島の地震ですが、8日13時までの震度1以上の累計回数は1219回。
 
うち最大震度5弱以上の地震は15回となっており、この数からも、尋常ではない状態であることが分かります。。
 
地震の回数は日ごとに減少傾向にあるとのことですが、強い余震がいつまで続くかは気象庁でも予測できないとのこと。
 
過去の本震—余震型の地震をみても、数週間から数ヶ月経った後にM5〜6クラスの余震が発生しているものもあることから(実際に能登がそうであったよう)、まだまだ予断を許さない状況にあるとの認識を強めるところです。
 
さて、そうしたなか、昨日8時には、敦賀市下水道課の職員2名が災害支援に出発。
 
職員の派遣については、議員宛に事前連絡をいただいていたことから、激励の気持ちだけでもお伝えをと手筒浄化センターに向かいました。
 
小雪の降る朝でしたが、ちょうどセンターに着くと、派遣される職員さん1名が災害派遣車両のところにおられ、出発準備と並行しながら暫し歓談。
 
用いる車両が旧い型のランドクルーザーであることに触れると、道路の隆起などにより支援車両がスタックする例もあったと聞き、現地に迷惑は掛けられないことから自走力で一番強い車両を選んだとの考え、さらに型は旧くてもメンテナンスはバッチリであるとの自信に納得した次第。
 
「型は旧いがシケには強い」の兄弟船を思い出しましたが、災害ボランティア同様、支援も自己完結型との覚悟を感じた次第です。
 

【「災害支援車両」と表示されたランドクルーザー】
 
出発前にお話しを伺うに、今回の支援は中能登町での下水道管渠被害1次調査であり、一旦金沢でミーティングを行った後、現地に向かうとのこと。
 
出発式では、水道部長からの激励の言葉がありましたが、車に乗り込む際には改めて「安全第一で頑張ってきてください」と声を掛け、お見送りした次第です。
 

【山田水道部長(右)から派遣職員へ激励の言葉】
 
今回派遣のお二方は、過去に給水支援などのご経験のあるベテランと初体験の若手ホープの組合せ。
 
余震の続く環境のなか、4日間の調査をとにかく安全に被災地の復旧に貢献いただけるよう祈念するとともに、貴重なご経験を持ち帰っていただくことをお願いする次第です。
 
なお、昨日もご紹介したよう、敦賀市からは今後、罹災証明書発行業務や応急給水活動(給水車1台含む)の派遣が決定しているほか、廃棄物の受入れや(建築物の)応急危険度判定支援などについても調整中とのこと。
 
長期化が予想される今回の被災地復旧。
 
2次、3次とバトンを渡しながら支援にあたる全国の自治体の皆様に敬意を表するとともに、重ね重ね安全第一での業務遂行をお願いする次第です。

「第2回 敦賀市20歳のつどい」〜幸あふれる輝く人生を祈念〜

ブログ まちづくり

令和6年能登半島地震に対しては、多くの自治体から人的・物的支援が行われているところ。
 
昨日プレス発表した内容によれば、敦賀市からはこれまでに災害派遣医療チーム(DMAT)隊員(4名)、避難所運営要員(1名)、全国原子力発電所所在市町村協議会関係の物資輸送要員(6名)を派遣。
 
今後は、本日出発する下水道管渠被害調査に加え、罹災証明書発行業務や応急給水活動(給水車1台含む)の派遣が決定しているほか、廃棄物の受入れや応急危険度判定支援などについても調整中とのこと。
 
敦賀市行政職員における各分野のプロが、こうして被災地支援にあたっていただくことに敬意を表するとともに、安全第一での業務遂行をお願いする次第です。
 
今後さらには、ニ次避難としての公営住宅提供なども想定されるところですが、同じ北陸地方の自治体として、出来得る限りの支援ができればと思うところです。
 
さて、そうしたなか、昨日は「第2回 敦賀市20歳のつどい」が挙行され、私は市議会文教厚生常任委員長としてお招きいただき出席。
 
議長、敦賀市選出県議会議員と並び、このような晴れの場に出席できることを光栄に思い、会場のプラザ萬象に向かった次第です。
 
聞くところによれば、今年度20歳を迎える方は550名程度で、その内、式には約500名が出席とのこと。
 
緞帳(どんちょう)が上がり、会場を見渡すと晴れやかな振袖、引き締まったスーツなどに身を包んだ皆さんが並んでおられ、静寂の中に華やかさを感じたところ。
 

【緞帳が上がる前に撮ったステージ上の写真】
 
式典では、国歌ならびに敦賀市歌斉唱に続き、米澤市長からの式辞、馬渕議長からは祝辞、来賓紹介、20歳を代表しての謝辞と進みました。
 
まずは、会場からの「君が代」を歌う声の大きさに感心しましたが、米澤市長からの式辞では、ご自身の言葉で心のこもったご挨拶がありました。
 
正確を期すため、内容は以下、「敦賀市長の活動日誌」(Facebook)より引用いたします。
 
【20歳のつどい】
20歳の自分にアドバイスするならば「もっと自由に生きていい。自分の本当にやりたいことをやればいい」と。
一度きりしかない人生です。
多少の失敗は取り返せますし、後から振り返ると、実は良い経験だったりします。
これからの人生が幸あふれるものになることを心からお祈りします。
 
「失敗したっていい。自分の夢に向かってチャレンジを」との趣旨と理解したところであり、真剣に耳を傾ける20歳の皆さんの胸に響いたものと思った次第です。
 
また、来賓紹介では各位から一言づつお祝いの言葉があり、私からは「皆さんの輝く将来を応援します!」とエールを送らせていただきましたが、自分の子どもと同世代の皆さんに対し、親心と重なったことは言うまでもありません。
 
参加者を代表しての謝辞も、ご自身のこれまでの経験を踏まえつつ、堂々と思いを述べる姿を大変頼もしく拝聴したところですが、全体を通じ、和やかさと落ち着いた雰囲気の式典であったと感じたところです。
 
なお、敦賀市歌の3番がちょうど、新年早々に大きな出来事がある中で、「20歳」の門出を祝福するにふさわしい歌詞と思いましたので、結びに掲載いたします。
 
<敦賀市歌 3番>
 
日本海の 波晴れて   世紀明けゆく この門出
七つの海に 虹かけて  未来輝く 躍進の
わが敦賀市に 栄あれ
 
郷土敦賀を誇りに、次代を担う皆さんお一人おひとりの人生が、輝く幸多きものになりますこと心より祈念いたします。

石川県が災害ボランティア「特設サイト」を開設

ブログ 防犯/防災

地震発生からおよそ124時間たった6日夜、石川県珠洲市で倒壊した住宅から90代の女性が救出されたとのニュース。
 
警察によると、女性ははっきりと受け答えができる状態だということで、近くの病院に搬送されて手当てを受けているとあり、生存率が低下する目安72時間を超えて、ひとつの命が助かったことを本当に良かったと思うとともに、人間の生命力に只々驚かされたところ。
 
なお、捜索にあたられた警視庁の担当者は「今日あったことが、明日以降もありえるので、全力であきらめずに捜索活動を行う」と話しており、こうした献身的な活動に最大限の敬意を表する次第です。
 
さて、被災地救援、物資輸送の鍵を握るのは、能登半島の道路事情改善であることは言うまでもありませんが、以下の図(石川県災害対策本部員会議資料より抜粋)を比べてみると徐々に奥能登へのアクセスルートが復旧されてきていることが分かります。
 

【1月3日 8時時点】

【1月6日 6時時点】
 
まずは、ここに至るまでの建設事業者を始め、関係者の皆様の昼夜分かたぬ作業に心より感謝するところです。
 
また、支援拠点となる輪島や珠洲の市役所あるいは孤立している沿岸部にアクセスが可能になりつつあることにより、救援の質・量ともに改善が図られると見込まれますが、引き続き復旧作業の迅速化を図る観点において、一般車両の乗り入れは絶対に止めていただくようお願いする次第です。
 
さらに、石川県は6日、今後、一般の被災地ボランティア活動が本格化することを見込み、募集状況などの情報を発信し、事前登録ができる特設サイトを開設しました。
 
被災市町に問い合わせが集中する事態を避けるため、県が一括対応するものであり、くれぐれも個別の市町役場に連絡することのなきよう併せてお願いするところですが、この特設サイトでは、希望者がサイトを通じて氏名や連絡先を登録すると、受け入れ態勢が整った自治体の募集内容を紹介するメールが届き、活動日程やエリアの希望に応じて申し込み、県がマッチングするシステムとなっています。
 
私も早速登録しましたが、当該特設サイトは以下となりますので、意思のある方はぜひ登録ください(決して無理はなさらずに…)。
 
 →「令和6年能登半島地震・石川県災害ボランティア情報」はこちら
 
なお、釈迦に説法ですが、災害ボランティアは「完全自己完結型」です。
 
水や食料、宿泊場所なども自分で確保するのはもちろんのこと、ヘルメットや手袋、ライト、長靴といった装備も各自で用意する必要がありますので、その点もご理解のうえ参加いただけますようお願いいたします。
 

【災害ボランティアの服装や持ち物の例(政府広報オンラインなどより)】

流言は智者に止まる 〜誤情報に惑わされぬようご注意を〜

ブログ 防犯/防災

5時26分、ミシッという音とともに家が揺れました。
 
すぐさま届く防災メールによれば、敦賀を含む福井県嶺南地方の震度1に対し、石川県能登地方では震度5強。
 
続く被災地を襲う強い余震に、思わず「もういいやろ」と呟いた次第。
 
このブログのほうも、今日で5日連続、地震のことを取り上げますが、今はそれ以外のことを書く気になれないのでご容赦ください。
 
そのうえで、まずは昨日に続くお願いから。
 
今日から三連休のため、多くの人が移動されることが予想されますが、とにかく、
 
◉能登方面への不要不急の移動は控えて!
◉義援物資は持ち込む前にご連絡を!

 ※なお、個人からの義援物資は、現在も受け付けていません。
 
これは、石川県が様々な媒体を使って呼び掛けていることであり、人命救助、物資支援優先のため、何卒ご理解・ご協力お願いいたします。
 
また、昨日は能登半島地震の対応を巡り与野党6党の党首会談が行われ、野党側は独自の被災者支援策などを提唱。
 
我が国民民主党からは玉木雄一郎代表より、まずは、孤立集落の解消と必要な物資の提供、体調不良者への対応に全力をあげるよう要請するとともに、特に、下記の点について要望しました(以下、項目のみ掲載)。
 
(1)迅速な停電等の復旧に向けた道路の早期啓開と渋滞緩和のための規制強化
(2)空路や海路による支援物資輸送力の強化
(3)補正予算の編成を含めた復旧・復興に向けた柔軟な財政出動
(4)被災者生活再建支援制度の支援金の上限の引き上げ
(5)偽情報の拡散抑制と事実に基づいた発信の強化
 
要望の全文は以下リンクよりご覧ください。
 
 →国民民主党HPはこちら
 
とりわけ(5)に関しては、SNSによる第三者を語った嘘の救出要請や東日本大震災時の津波映像を使ったデマ、志賀原子力発電所に関しては、地震・津波被害や起動変圧器の油漏れ、モニタリングポストに至るまで誤情報が流れており、被災者支援や復旧・復興の妨げとなるような偽情報の発信をしないよう、政府からも積極的に呼びかけると同時に、特に原子力発電所関連情報については、北陸電力だけに頼るのではなく、政府や規制委員会からも正確かつ最新の情報を積極的に発信していただきたいと求めました。
 

【今回の津波高さと発電所防潮堤・建屋との位置関係を示した図(北陸電力の公式Xより引用)。流布される誤情報に対し、北陸電力はこうしたことをひとつ一つ丁寧に説明しています。】
 
また、内閣府防災からはX(旧Twitter)にて以下のポスト(投稿)あり。
 
【注意喚起】
災害時には、インターネット上に根拠のない不確実な情報いわゆるデマが投稿されることがあります。公共機関の情報を確認するなど、こうした情報に惑わされないよう注意してください。
「流言は智者に止まる」
 
こうした内容がポストされること事態、異例なことかと思いますが、文言の最後に記された「流言は智者に止まる」は、ポストした5日にはインターネット上のトレンドワードになるなど注目されました。
 
「愚かな者は根拠のないうわさ話を次々と伝えていくが、賢者は他の人に語らず、流言はそこで止まる」という意味で中国の思想家 荀子の言葉。
 
ついては、私自身、出所のしっかりした正確な情報発信に努めますので、皆様方におかれましても「誤情報に惑わされる」ことのなきようご注意願います。

がんばろう北陸!

ブログ 防犯/防災

毎週月曜の朝行っている街頭活動ですが、昨日は仕事始めということもあり、年初のご挨拶を兼ねていつもの交差点へ。
 
演説ではまず、能登半島地震にてお亡くなりになった方へのご冥福をお祈りするとともに、被災された方々へのお見舞い、今も懸命に被災者救援やライフラインの復旧にあたっておられるすべての皆様への感謝を伝えました。
 
また、今の段階で一般人が能登方面に向かうことは、逆に救援を遅らせてしまうことから、今できる義援金や募金などにご協力いただけるよう呼び掛けました。
 
なお、岸田首相も4日、能登半島地震への対応状況について、「限られた輸送ルートに一般車両が殺到し、深刻な渋滞が発生している。できる限り利用を抑制していただくことについて国民の理解と協力をお願いする」と述べており、実際、電力会社の車両が乗り入れできないことが、停電復旧が遅れている要因とも伺っているため、是非とものご理解をお願いする次第です。
 

【胸中を伝えたく、昨朝は手書きの「がんばろう北陸!」を貼り付けて街宣しました。】
 
また、昨日はプラザ萬象にて、敦賀市の新春市民交流会が開催され参加。
 
米澤市長の年頭挨拶では、能登半島地震で被害に遭われた方へ哀悼の意を表されるとともに、一日も早い復旧、復興のため、本市としても人的・物的支援に全力を尽くすとのお言葉がありました。
 
加えて、被災地支援については、我々が日常生活を変わらずに過ごし、地域経済を循環させていくことが、敦賀はもとより北陸の発展、中長期的には必ず被災地支援につながるともあり、避難生活の長期化を想定するに、被災者を支えるために国民ひとり一人が「できることをやる」という意識を共有することが大事なことと共感した次第です。
 
なお、その被災地においては、生存率が大幅に下がるとされる発生72時間が経過した昨日16時半ごろ、崩れた民家から80代の女性を救出したとのニュースがあり、この間、がれきの下で耐え忍ばれたことを思うと涙が浮かんだ次第。
 
一方、4日時点の死者は84人と明らかにするとともに、連絡が取れない安否不明者として179人の氏名などを公表。
 
とりわけ、輪島市では住民の生き埋め情報が少なくとも40~50件寄せられているとあります。
 
一人でも多くの命が助かることを願うしかありませんが、今は「できることをやる」のみ。
 
がんばろう北陸。
 
皆の思いを被災地に送りましょう。

被災地救援の妨げにならぬよう注意

ブログ 防犯/防災

令和6年能登半島地震の発生から今日で3日目。
 
災害時に言われる、生存率が急速に低下する「72時間」に刻一刻と近づいており、今も懸命に被災者支援やライフラインの復旧にあたっておられる自治体や自衛隊、消防、警察に医療関係者、ならびに電力や水道をはじめとしたインフラ復旧関係者のご尽力に改めて感謝を申し上げます。
 
なお、約31,800戸(1月3日18時)で発生している石川県内の停電に対しては、中部電力パワーグリッド(PG)、関西電力送配電、東京電力パワーグリッド(PG)の3社が3日夜、能登半島地震の影響で停電が続く北陸エリアの復旧作業を支援するため、応援要員と車両を追加派遣すると発表。
 
中部電PGと関西送配電の2社が既に派遣している第1陣と合わせて、要員434人(協力会社160人含む)、電源車26台など車両233台を投入し、北陸電力送配電と連携し復旧支援活動にあたるほか、東北電力ネットワークも要員・車両を派遣する方向で準備を進めているとあります。
 
「1分1秒でも早く電気を届ける」との思いをもって集まっていただいた、何とも心強い応援に感謝しかありませんが、余震が続く中ですので、とにかく安全に作業を進めていただきたいと思います。
 
このような各方面での応援体制はありがたいものの、一方で注意しないといけないのは一般の方々の応援や物資救援。
 
富山県の一部地域ではボランティアの受け入れを開始したものの、石川県においては、余震や道路状況などを勘案し、ボランティアや一般の救援物資の受付は行なっていません。
 


【3日9時30分に開催された第6回石川県災害対策本部員会議資料より(上がボランティア関連、下は能登半島の道路状況)】
 
特に道路状況を見るに、被災地へのアクセスが極めて限られていることが分かります。
 
X(旧Twitter)では、東日本大震災を経験された方から、
 
災害直後に一般車両が現地に乗り入れることは「本来助かるはずだった方の生命をみすみす失わせる行為」です。渋滞がなければ緊急車両はもっと早く現場に到着できていた。助かった命もあった。
 
渋滞の原因は救援物資を乗せ各方面から押し寄せる一般車です。
 
とのポスト(投稿)があり、良かれとの行為(善意)が、1秒を争う救援や支援の妨げになることに気付かされた次第。
 
何か被災地の役に立ちたいとの思いは誰しも同じかと思いますが、ここは石川県から求められるまで現地に行かないことが支援だとご理解いただければと存じます。
 
あれだけの大規模被災で復旧、復興は長期に及ぶことが想定されます。
 
ついては、求められた際に思う存分力を発揮できるよう準備を整えるとともに、今は募金など、現地に行かなくともできる支援に取り組んでいきましょう。

二日続きの「まさか」

ブログ 防犯/防災


 
この画面は、私のスマホに届く石川県珠洲市のLINE防災情報。
 
最新のメッセージは本日3時47分に届き、志賀町で震度3の地震とのこと。
 
敦賀はほぼ余震が無くなったものの、1日16時10分の地震発生から、ひっきりなしに届くLINEを見るたび、今なお地震の恐怖や寒さ、家族や家を失った方々が悲しみに懸命に耐えている姿が思い浮かぶもの。
 
なお、3日午前0時までに石川県内で確認された死亡者は57人。
 
能登町では、犠牲者に男子中学生が含まれることが明らかとなっています。
 
今は、何も支えになれない自身の無力さを感じるところですが、ボランティアが開始された際には必ずや参加し、現地で哀悼の意を表するとともに、例え小さくともお役に立てればと思う所存です。
 
「まさか」は続くもので、羽田空港では2日、日航機と海上保安庁の航空機が衝突、炎上し海保機の乗員5人が死亡する事故が発生。
 

【炎上する機体から避難する乗客乗員ら(THE SANKEI SIMBUNより引用)】
 
この写真を見るに奇跡としか思えませんが、日航機の乗客乗員379人はいずれも脱出、命に別条はなかったことに安堵した次第。
 
一方、海保機は能登半島地震の対応で、新潟航空基地へ支援物資を搬送する途中だったとのこと。
 
亡くなられた5人の乗員に心からお悔やみ申し上げるとともに助かった機長の回復を祈るところですが、何ともやるせない気持ちに。
 
さて、正月気分もそぞろのうちに、今日で三が日最後。
 
もう「まさか」は要りません。
 
被災地では行政や自衛隊、インフラに携わる皆さんが正月返上で対応にあたっていただいていることを念頭に置きつつ、気持ちを切り替える日にしたいと思います。
 

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