現在の日本は敵なのか

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10月3日のチョ・グク法相辞任などを求める大規模集会。
日韓関係に対する韓国世論は今後如何に。

ここ数日、新聞の国際欄を広げると「トランプ政権パリ協定離脱」や「イラン角濃縮準備着手」、「米GSOMIA維持要求か」など、日本と間接的・直接的を問わず関係性の高いニュースが踊る。

イランの動向については、さらなる中東エリア緊迫の高まりとなることから、エネルギー安全保障の問題からも注視すべきであるが、時間軸の関係から言えば、韓国との関係。

今月23日午前0時に失効する「軍事情報包括保護協定(GSOMIA)」の維持に向け、スティルウェル米国務次官補が訪韓し、韓国の康京和外相と会談を行ったとのことであるが、原因は日本の対応にあるとする従来の立場に変化は無いようである。

一方、産経新聞の記事によれば、「韓国では反日的言動は広く国民受けすると思われがちだが実情は単純でない。最近では“反・反日”現象が噴出し、メディアや政権に戸惑いを与えている」とある。

実際、「親日派の清算」を掲げて日韓関係を破壊してきた文在寅政権は、経済的な打撃などにより、今度は反日姿勢のために韓国内で批判にさらされつつあり、支持率もやや低下傾向となっていることが、そのことを証明していると言える。

徴用工問題については、日本政府が一貫して主張している「過去に清算済みの問題である」であるとの考えに私も同意であるともに、新たな韓国議長案に対しては、日韓合意に基づき設立した従軍慰安婦に関する財団を勝手に解散しておきながら、その残金を元徴用工への賠償に回すなど、全くもって自分勝手で理解不能なものであり、受け入れられるはずのない考えである。

奇しくもちょうど1年前の中央日報の記事にこうある。
『日韓の歴史を否定し、「親日派」という非難が最も怖い世の中になる一方、朝鮮王国に侵入した清の傲慢や中国共産党の朝鮮戦争参戦はあまり議論されることがなく「沈黙のスパイラル」だ。歴史の記憶を選別的にして、国の利益をまともに計算できるというのか。日本の偏見さを恨んでも、私、あなた、私たちは冷静にならなければならない。そして問い掛けなければならない。現在の日本は敵なのか。」

こんな考えが示されていたとは思いもよらなかったが、嫌日ムードの中での至極まともな考えと受け止める。
日本国内では「すり寄り外交に変わりつつある」などとの見方はあるが、それこそ冷静に、煽ることなく、韓国内の政治主導で真っ当な対応をされることでしか解決の道はない。
大局を見れば大事な隣国であることに変わりなく、自浄作用を期待したい。

偉そうな評論家ブログとなってしまった感が否めませんが、感じたままということで本日のところはご容赦願いたい。