不寛容な声に消してはいけない除夜の鐘

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今年も残すところあと2日となり、徐々に年越しムードとなってまいりましたが、何と最近では「除夜の鐘」の音が「騒音」とのクレームにより、中止する寺院が後を絶たないとのこと。
 
年越しを迎えるにあたり、私の幼少期からの思い出は「NHK紅白歌合戦」と、これに続く「ゆく年くる年」の厳かな「除夜の鐘」と重厚なナレーション。
子どもながら、鐘の音を聞きながら、家族皆で年越し蕎麦をすすり新年を迎える。
言わば、新年を儀式のように迎える雰囲気が好きでもありました。
 
そんな「除夜の鐘」は、人間の百八の煩悩を払うという意味を持つ訳ですが、単に「うるさい」との一部の苦情で無くして良いのか甚だ疑問に思うとともに、このような形で、脈々と継承されてきた日本文化がなし崩し的に薄れていくことを大変危惧するところです。
 
歴史的に「寛容」な国民性を有するのが日本の良さ。
少なくとも一部の不寛容な声に日本の文化が押し潰されないよう、少なくとも近隣でこのような声があれば理解を求めたいと思います。
 

晴天のもと娘を美浜町まで送り届けた後の若狭湾