拉致被害者の全員奪還に向けて

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昨日は、福井市フェニックスプラザにて開催された「拉致・特定失踪者問題の早期解決を願う福井県集会」に出席。
 
杉本福井県知事を始め、県内選出国会議員など来賓が並ぶなか行われた開会式典では、主催者を代表し、北朝鮮に拉致された日本人を救う会福井の森本信二会長からのご挨拶の後、順次ご来賓の方々よりお言葉がありました。
 
その中で、高木毅衆議院議員からありました、「写真の横田めぐみさんが自分の子どもだったら、孫だったらと思い、〝必ず取り返す”との思いを自分事として持って欲しい」との言葉に大いに共感。
 
我が子が急にいなくなり、それが拉致と判断された時の心境たるや計り知れぬ悔しさと悲しさ、そして怒りの気持ちが込み上げるであろうと、改めて思いをともにした次第です。
 

【拉致された当時(12歳)の横田めぐみさんが掲載されたポスター。添えられた早紀江さんの言葉は重いもの。】
 
開会式典に続き行われたのは、北朝鮮による拉致被害者家族連絡会・事務局長の飯塚耕一郎氏(拉致被害者の一人である田口八重子さんのご長男)による講演会。
 
「拉致被害者奪還に向けて」と題し、北朝鮮が拉致を行った目的は、工作員育成・教育と自国の生産性と技術力向上のためであること、北朝鮮が提出した調査報告書は信用に値しないどころか全くのデタラメであり、命の侮蔑としか言いようがない。
 
また、北朝鮮が全員を帰国させない理由は、不都合情報の露呈を防ぐこと、2002年の日朝平壌宣言を幕引きしたいがため、さらに、被害者家族としては、調査を求めても茶番なだけであり、全ての被害者を早期に一括帰国させること以外求めておらず、拉致問題解決が最重要、最優先であることは譲れないこと。
 
何故なら人の命は時間には限りがあるからであり、核やミサイル問題とは切り離して対応すべきとの考えを主張されました。
 
政府へのお願いとして、この問題を解決できるのは両国首脳でしかなく、日朝首脳会談の早期実現、北朝鮮へのメッセージの投げ掛けを求めたうえで、会場の参加者に対しては、周囲の人々に拉致問題を広めて欲しいと訴えられました。
 

【講演会の様子】
 
田口八重子さんは、耕一郎さんが1歳の時に拉致されたため、八重子さんのお兄さんである飯塚繁雄さんが、親代わりに育ててくれたとのことでしたが、その繁雄さんは昨年、病気によりお亡くなりになったとのこと。
 
北朝鮮による拉致被害者の家族会代表を長く務められた繁雄さんは晩年、体力が低下し、座るのもやっとという状態でもトランプ米大統領と面談するなど、最後の最後まで被害者の全員返還に取り組まれました。
 
その繁雄さんが、お亡くなりになる前、絞り出すように発した言葉は、「諦めない、諦めない、諦めない」。
 
この3度の言葉は、拉致被害者家族の心の根底にあるものであり、思いをともにご協力をお願いしたいと講演を結ばれました。
 
私自身、数年前に被害者家族の生の言葉を拝聴した時から、この問題を決して風化させることなく、関心を高めるためにできることは何かと、スーツの胸には必ずブルーリボンをつけていますが、小さなことでも一人ひとりが取り組むことによって、日本政府を、北朝鮮を動かす大きな力になるものと信じています。
 
被害者家族どころか被害者ご自身も高齢化の状況であり、一刻も早く解決せねば、拉致問題は悲しく、悲惨な歴史となってしまいます。
 
このブログをご覧になられて共感いただける方は是非、まずはブルーリボンをつけて、拉致問題解決への支援の輪に加わっていただけますよう、切にお願い申し上げます。
 

【12月10日から16日は、北朝鮮人権侵害問題啓発週間となります。】

【昨日も1種類づつブルーリボンを購入しました。ご希望の方はお声掛けください。】