情熱とオールスタッフで進める北陸新幹線敦賀開業

ブログ 敦賀市議会

会期日程上、敦賀市議会の特別委員会1日目は「原子力発電所特別委員会」と「新幹線対策特別委員会」の開催。
 
「市庁舎建設対策特別委員会」所属の私は出番がない日ではありますが、これもチャンスと進捗確認や受け皿整備などが審議される「新幹線対策特別委員会」をほぼ毎回傍聴させていただいています。
 
昨日開催された同委員会では、①新幹線駅前広場のレイアウト(案)について、②並行在来線について、③報告事項(新幹線整備状況や市道吉河19号線の整備など)について審議がされました。
 
新幹線駅前広場については、東口側(木ノ芽側)のパース図が示され、具体的イメージの湧く内容。
 
やはり、こうした視覚的に理解される資料があれば、相互に理解を深めながら深掘りの議論が出来るというものですね。
 
所管する都市整備部からは、バス停については、修学旅行団体などの受け入れを可能とするよう駐車スペースを確保したことや水素マルチステーション(H2one)を設置し、新駅と現駅をつなぐコンコースに設置予定のムービングウォーク専用電源として供給することなどが説明されました。
 
とりわけ、バスを含む車利用に関しては、近接する国道8号バイパスと直結、敦賀インターチェンジとの接続性も極めて高くなることを踏まえ、「鉄道から陸路へ」と機能性の高い陸路の拠点(ハブ)として大いに利用されるよう整備されることを期待するところです。
 


【委員会にて説明のあった新幹線駅東口のパース図】
 
また、並行在来線に関しては、土地や建物、電路設備、車両等の取得に関わる初期投資について、現所有者であるJR西日本と福井県の調整により福井県が負担するとのことや並行在来線会社への出資、経営安定基金に関しての県、沿線各市町の負担割合、さらには運賃水準などについて説明がされました。
 
今回はまだ試算、検討段階とのことでありましたが、運賃に関しては市民の皆さんからも良く聞かれるところでもあり、今後の検討状況について注視していきたいと考えます。
 
続く報告事項では、コロナ禍においても整備工事は順調に進んでいること、きらめきスタジアム側から接続する国道8号バイパス部分を吉河側に突き抜ける形で道路整備がされることについて、さらには10月末に駅西エリアで社会実験イベントを開催することについても紹介あり。
 
駅西エリアのイベントに関しては、共催する青年会議所側がコロナを踏まえ一旦取り止めるとしていたものを、市の担当者が「コロナ禍でも出来ること」と発想転換のうえ、同じような視点でイベント開催をしていた浜松市に会議所メンバーと同行(しかもプライベートでだそう)したことを契機に、実施する方向に転じたとのことであり、withコロナとなった今、こうした気概や情熱を持って「コロナとイベントの共存」を実践していくことに大いに賛同した次第。
 
それにしても、発想の転換が浮かんだのは、ある著名人の著書からヒントを得たものであることや、「俺の情熱と行動が人を動かした!」とばかりに熱弁を振るう「担当者」というのも珍しい訳ですが、私にとっては大いに頼もしい存在と感じ、思わずニンマリしてしまいました。
 
そう思えば、この日の委員会では、部長さんや課長さんのみでなく、出席された都市整備部の皆さん全員が話しをされたような。。。
 
北陸新幹線敦賀開業という大きな事業は、どこかの塊だけで成功させるというのは不可能であり、この日のオールスタッフで対応した委員会のように、関係団体のみならず市民の皆さんにもドンドン参画いただけるような形、つまりは「オール敦賀」で盛り上げ、必ずや成功につなげていきたいと傍聴席にて思った次第です。
 
こうして得ることや「気づき」が大いにあった傍聴。
 
今後も引き続き、何事も「自分ごと」と関心を持って対応にあたっていきます。