低投票率と無投票当選は「民主主義の危機」

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名子に続き、昨朝は東洋紡敦賀事業所前にて、通勤される皆様にご挨拶。
 
この場所での辻立ちもこれで4回目となり、繰り返すうちにお顔を覚えたり、笑顔を交わしたりと、徐々に打ち解けてくる雰囲気を感じるところ。
 
また、何人かの方からは「おめでとうございます」、「良かったです」など、祝福のお声掛けをいただき感謝。
 
まさに、ご支援いただいた皆さんと勝利を分かち合う時間となったことを嬉しく感じた次第です。
 

【東洋紡敦賀事業所前での辻立ちの様子】
 
さて、統一地方選が幕を閉じ、敦賀においては市長選、市議選ともに選挙戦、60.43%の投票率であったものの、全体で見れば、前半戦に続き、後半戦も投票率は低く、無投票当選が目立つ結果となりました。
 
これを踏まえ、今朝の産経新聞「主張」には、「民主主義の危機を示すものとして、改めて深刻に受け止めなければならない。地方自治に民意をより反映させるため、投票率の向上と「なり手不足」の解消が欠かせない。」とありました。
 
記事によれば、後半戦で行われた63市長選(無投票当選を除く)の平均投票率は47.73%と、過去最低の前回平成31年を0.23ポイント上回ったが、2番目に低く、連続で50%を割り込んだ。
 
市議選や町村長選、町村議選は、いずれも過去最低を更新した。厳しい事態である。
 
なり手不足の背景には人口減や高齢化があげられる。過疎化が急速に進む地方だからこそ、各候補者は地域の活性化に向け、政策を論じ合うことが極めて重要であると肝に銘じたい。
 
無投票当選が増えれば、政治への関心はますます薄れ、低投票率に拍車がかかる懸念もある。そうした負の連鎖を断ち切るための工夫と知恵が問われている。
 
とありました。
 
この問題については、自身の選挙戦の中でも触れてきましたが、「なり手不足」の根幹にあるのは「政治なんて誰がやったって同じ」との考えであり、さらに、そうした考えに至る原因は、議会や議員に求めれられる3要素、①行政監視機能、②意見集約機能、③政策提案機能のうち、とりわけ①行政監視機能の印象が強く、行政チェック役の地方議員に魅力を感じないことにあるのではと、以前から私はそう考えるところです。
 
裏を返せば、②と③の機能を高め、より具現化することによって、「民意を反映する」地方議員に対する「魅力」が高まり、「誰がやっても同じ」との認識を払拭できるのではないのかと。
 
今回の敦賀市議選では、複数の若い世代の方が当選され、年齢や視点の観点において多様化されたことは喜ばしいこと。
 
3要素の①はもちろん重要なことで、機能を果たすのは当たり前ですが、②と③の機能を一層高めていけるよう、新人議員の皆さん始め、当選された議員の皆さんと切磋琢磨していく所存であります。
 
低投票率と無投票当選を「民主主義の危機」とするならば、その危機を作り出した側の政治家・議員が汗をかかねば、打開などできるはずはありません。
 
私自身、1期目に続き、2期目もそのことを強く認識のうえ、自らの活動はもとより、議会内での役割と使命を果たしてまいります。