「憲法9条の理念を堅持したままで平和は守れるのか」という根源的な論点

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久しぶりに雲ひとつない青空が広がった昨日。
 
野坂山の風景が見える、例の農道を散歩すると田んぼに積もった雪も解け始め、春の準備に入る「雨水」の季節であることをようやく感じることができました。
 
この週末は、今週3日が通告締切となっている代表質問の通告書を一通り仕上げるつもりで作成にあたっていますが、朝夕に少し散歩するだけで心身のリフレッシュとなり、結果ペンも走る(実際はパソコンですが)というもの。
 
有酸素運動の効果を感じるとともに、連れ添って歩いてくれた愛犬にも感謝する次第です。
 

【雪解けの様子が見える田んぼの風景。雪の下の畔では「つくし」が顔を出す準備をしているかも。】
 
さて、こうして安心して暮らせることが当たり前ではないと痛感させるのがロシアの軍事行動ですが、南方に目を向けると24日には中国軍機9機が台湾の防空識別圏内に入ったことを受け台湾軍機が緊急発進しており、ロシア軍のウクライナ侵攻に合わせた中国軍の動きにも警戒せねばと認識するところです。
 
こうした二面、いや北朝鮮を加えると三面の脅威に対する安全保障、防衛政策が考えられている訳ですが、日本が「当事者意識」を強く持って今後の対応を取るに当たり、例えば、岸田首相が検討課題に挙げる敵基地攻撃能力の保有について、以前にNHK番組で主要野党が賛否を示しており、野党第一党の立憲民主党と共産党が反対、否定的だったのに対し、日本維新の会と国民民主党は概ね賛同する旨の発言がされています。
 
また、最高法規である憲法に関しては、対話が通用しないロシア軍のウクライナ侵攻を目の当たりにし、「憲法9条で国を守れるのか」という懸念の声がSNSなどで増えている状況にあります。
 
こうした声の広がりに対し、共産党など護憲勢力は警戒を強めている一方、自民党の細野豪志元環境相は「論ずべきは、憲法9条があれば日本はウクライナのように他国から攻められることはないのかということ。残念ながら答えはノーだ。」と発信するなど、夏の参議院選挙なども睨み主張する、各政党、議員の考えを注視するところです。
 
決して、ロシア軍のウクライナ侵攻を「改憲」のダシに使う訳でないことはご理解いただきたいのですが、今の国際情勢を踏まえた現実的な対応として、「戦争の放棄、戦力及び交戦権の否認」を憲法に掲げ続けることで良いのかどうか、自身はもちろん、国民ひとり一人が自分ごととして考えることは至極重要なことであるとともに、「抑止力に歯止めをかける9条の理念を堅持したままで平和は守れるのか」という根源的な論点に改めてスポットを当て、与野党の議論を深めていただくことを期待する次第です。