猛暑と他国の原子力政策に思う

ブログ 原子力

気を取り直しての投稿です。
 
昨日から8月に入り、夏本番どころか猛暑列島の様相。
私の日々の活動報告も4ヶ月目に入りましたが、ここは「熱さ」続きでなく、冷静さも織り交ぜ今後も書き綴っていきたいと思います。
 
さて、福島第二原子力発電所が廃炉を決定したとのニュース。第一の事故等を踏まえての東京電力の判断であり、軽々に物を申すことは差し控えます。
一方、世界に目を向けると、ベルギー北部のドール原子力発電所においては、40年を超え、2025年まで運転延長を決めた1・2号機について、本格的な環境影響調査を怠ったとし、改めて調査を実施するよう求めたものの、電力供給途脱の「深刻な脅威」があれば運転を暫定的に継続可能とし、即時停止は求めないとの判断がされたとのこと。
 
ベルギーは、2003年に原子炉の使用を40年と決め、順次廃炉する法律を施行しましたが、代替電源の確保が遅れ、2025年の全廃の実現が危ぶまれている状況にもあります。
 
このベルギーの判断を見て、同じ少資源国の我が国はと言えば…。
40年超運転制限、特重施設の5年など、科学的根拠に疑問が湧くルールのもと、経済性や電力供給を無視して、それを遵守することだけで良いのか。
この猛暑で電力需要も跳ね上がるような中、改めて考える次第です。