「挫折」を「力」に変えた福岡選手。次なる道へ。

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ぐずついた天気が続いたこの週末でしたが、昨日の夕方あたりからようやく晴れ間が広がり、五月雨も束の間の小休止といったところ。
 
気づけば5月も下旬に入り、来週31日には6月定例会前の議会運営委員会が開催されます。
 
一般質問で取り上げる項目は、日々頭の中に置いて活動をしている訳ですが、そろそろ絞り込み、文字に置き換えて準備していきたいと思います。
 
さて、最近だけを見ても、競泳の池江璃花子選手の復活五輪切符や男子ゴルフの松山英樹選手のメジャー制覇など、スポーツ選手の活躍ぶりは記憶に新しいところですが、昨日は「活躍」とは少し違えど、同じく元気をもらうシーンに出会いました。
 
医師への道を歩むため、今季限りで現役を退く、日本ラグビー界が誇るスピードスターで元日本代表の福岡堅樹選手(パナソニック)が23日、日本選手権を兼ねたトップリーグのプレーオフトーナメント決勝で自らもトライを決めるなど、サントリーに31-26で有終の美を飾り、ラグビー人生で初の日本一を置き土産にして惜しまれつつジャージーを脱ぎました。
 
私が福岡選手を知ったのは、「ワンチーム」の合言葉で戦った2年前のワールドカップ日本大会での活躍からな訳ですが、俊足を飛ばしてトライするプレーやインタビューでの語り口調から、彼の印象は「頭脳明晰で抜群の身体能力の持ち主」でした。
 
その福岡選手ですが、当初「堅樹が消える」と評された鋭角ステップを武器とするものの、負担がかかる膝などを何度も故障して手術や試行錯誤を重ねた末に、世界屈指の加速力を生かした今のスタイルで選手としてスケールアップしたのだそう。
 
また、経歴に関しても、福岡高では花園(全国大会)に出場し、競技人生に終止符を打つつもりだったものの、医学部受験を2度失敗。
 
「ラグビーをやれる時間は限られている」と筑波大で競技に集中し、社会人で受験勉強を本格的に再開し、何と今年2月に順天堂大医学部に合格したとことは、多くの方が知るところ。
 
それまでのプレースタイルや生き方に固執することなく、変化を恐れず決断、切り替える早さ、ぶれない心はトップアスリートの新たなロールモデルも示したとも言われています。
 
こうして福岡選手を知れば知るほど、「頭脳明晰で抜群の身体能力の持ち主」に留まらず、私は「挫折」を「力」に変えた選手との例えのほうが適切だと思いを改めるところです。
 
昨日の試合後のインタビューでも「わがラグビー人生に悔いなし」とばかりに、笑顔でスタンドのファンに手を振る姿は、見ていて本当に清々しき日本男児の姿を見るようでした。
 
今後、日本のアスリートでは異例ともいえる進路に進む福岡選手に大いなるエールを送るとともに、諦めずチャレンジし続ければ叶うことを身をもって示した姿を鮮やかなトライシーンとともに記憶に留め、自身の今後の励みにしたいと思います。
 

【変化を恐れずチャレンジし続ける福岡選手。次なるステージでも鮮やかなトライを!】