「国8」の新たな空間に生まれた賑わいと可能性

ブログ まちづくり


 
「がんばろう!つるが コロナに負けるな 2020.11.1」
 
写真は、昨晩の氣比神宮境内に浮かんだ祈念パネルです。
 
敦賀では、先週末の「駅西地区社会実験」から3週連続でイベントが続くことは、以前にお伝えした通りですが、昨日はその第2段「国8空活」が開催され、この祈念パネルは、イベントのフィナーレを飾るかのように行われた「氣比神宮の社」(主催:敦賀商工会議所)にて設置されたもの。
 
新型コロナの影響からの一日も早い終息を祈念して行われたもので、ブルームーン後の輝くお月様の下、大鳥居から参道にはガラス灯籠、境内奥にはエコキャンドルなど幻想的な雰囲気に心が癒されるとともに、これからに向けて勇気が出る、そんな感覚を味わうことが出来ました。
 


 
この「国8空活(こくハチくうかつ)」とは、先般完成した国道8号線再空間整備にて生み出した本町通りの歩道「空」間を「活」用し、活気と賑わい、そして笑顔あふれる舞台になることを期待しての社会実験。
 
主催は敦賀市、国土交通省近畿地方整備局が後援、まちづくり会社である港都つるがさん、NPO法人THAPさんなどがメンバーとなって企画・運営が行われたものであります。
 
本町通りから氣比神宮交差点の国道沿いでは、敦賀の飲食店の皆さんが出店しての「FOOD-FES」やオープントップ型のバスで開放的に食事を楽しむ「レストランバス」、さらには地元のアマチュアバンドがライブサウンドで盛り上げる「ON-FES」などが催され、多くの人で賑わいました。
 



 
また、神楽商店街では、市内外からアクセサリーやクラフトなど約70店舗が出店しての「けいさんアートマルシェ」、個人出店が続く参道マーケット「OSANPO SANDOU(おさんぽ参道)」が開催され、こちらも大盛況。
 

 
さながら、「敦賀まつり」を彷彿させるものでした。
 
ここまでご覧になって、ご心配になってくるのは恐らく「コロナ」のことかと思いますが、その点を含めた「社会実験」でありまして、会場の各コーナー4箇所に検温所を設け、代表者の氏名や連絡先を「入場チェックシート」に記入するとともに、そのことを証明するリストバンドを身につけてから入場するというシステムにより対策。
 
この検温所は、健康管理センターを含めた行政の皆さんが中心となって対応されていました。
 
同じく、もうひとつの「社会実験」の目的である「これからの空間活用をどうするか」に関しては、スタッフによるインタビュー取材によりアンケート調査を行うなど、来場者の皆さんのアイデアや可能性抽出に努められていました。
 
私は午前中、そして夜とイベント会場を歩いた訳ですが、敦賀の大正ノスタルジーをアピールするのだとレトロ風の着物を来て歩かれる女性、出店店舗の方やまちづくり会社の方などとお話しをする機会もあり、目で見て耳で聞き、雰囲気を味わう一日となりました。
 
実は私、コロナ禍の6月定例会において「難局を乗り越えるための原動力となる市民イベントについて」をテーマに一般質問をし、コロナの影響を受けながら奮闘する全ての市民の皆さんと乗り越えるためには、コロナ禍でも可能な形で行政主導のイベントを開催すべきと提言した立場であり、その際、渕上市長よりあった「機会を捉え実施していきたい」との答弁がまさに実現しているのかとも思うところ(勝手な私の理解ですが)、関係者の皆さんとの連携のもと「官民連携」で対応にあたられたことに敬意を表するものであります。
 
来場された市民の皆さんや出店・出演された皆さんにおかれては、この空間を今後ご活用いいただくイメージが出来たのではと思いますが、調査をされていた来場者の性別や年代、さらには出店ジャンルごとの売り上げや商店街店舗との相乗効果などもしっかり分析いただき、経済効果、つまりは「稼ぐ」という観点からも分析をお願いするところであります。
 
最後になりますが、この日嬉しかったのは、本町通りの昔からあるお店の皆さんが、店舗前にブースを出され、そこにも多くの賑わいがあったこと。
 

 
賑わいあれば、店主にもお客さんにも笑顔あり。
 
この新たな空間を今後さらに活かすことで、市民の皆さんの「笑顔」と「つながり」を生む場、皆に可能性ある場となるよう、私自身もしっかり考え行動していきたいと思います。