思い出とともに生き続ける観覧車のゴンドラ

ブログ まちづくり

3連休の締め括りは「海の日」ということもあって、敦賀市内や美浜町の海水浴場にも多くの海水浴客が訪れ、梅雨明けを待たずとも「夏本番」を感じるところ。
 
予定が何もない昨日は、妻とランチに越前市方面に車を走らせましたが、浜まで車を乗り入れできる、五幡の海水浴場にも子ども達がはしゃぐ姿があり、こうして敦賀の海を楽しんでくれていることを嬉しく感じた次第です。
 
さて、ドライブがてら越前市に向かいましたが、お目当ては、昨年オープンした「宗近製麺所 おいしい麺の専門店」の2階に、さらに本年5月オープンした「麺食堂」。
 
同僚のご親族が経営されていることもあって選択した訳ですが、事前に聞いていた通りの大人気で、到着した11時40分で「1時間待ち」とのこと。
 
しかしながら、受付の発券機で渡されるレシートでQRコードから残り待ち時間が分かるほか、自分の番が近づいてきたら電話が掛かってくるということで、暫し越前市内を散策して時間を過ごしました。
 
ほぼ時間通り、1時間後に呼び出し電話があり、スムーズに入店した後、美味いお蕎麦を食し、お腹も心も満足しましたが、お店の皆さんの「おもてなし」とともに印象に残ったのが、敷地内に置かれていたゴンドラ。
 

【宗近製麺所おいしい店の専門店入口に置かれたゴンドラ】
 
越前市でゴンドラといえば、ピンと来た方もいらっしゃるかと思いますが、これは令和3年11月末に、43年間に亘り武生中央公園のシンボルとして親しまれてきた観覧車の運転が終了し、令和4年に観覧車の一部であるゴンドラを希望者へ無償譲渡するため一般公募のうえ譲渡されたもの。
 
越前市のホームページを見てみると、1978年に「たけふ菊人形」の大型遊具の目玉として整備された観覧車は高さ約36m~38m、ゴンドラの大きさは直径約1.9m、奥行き約1.2m、重さ約310㎏とのこと。
 
また、抽選を経て希望者へ譲渡されたゴンドラは、各々の想いのもと各地で新しく生まれ変わり、一部紹介されていましたので、以下参考までリンクいたします。
 
 →武生中央公園の観覧車ゴンドラの活用例はこちら(越前市HPより
 
こうして美しく、一番目立つ場所に置いてあることからも、宗近製麺所を経営されている方にとって、さぞかし思い出の詰まった観覧車だったのであろうことがヒシヒシと伝わってきたところですが、まさに「生まれ変わって」越前市民の皆さんの中で生き続けていることを、敦賀市民の私まで嬉しく感じた次第です。
 
この三連休は、「敦賀市戦没者戦災死没者追悼式」では戦争の悲惨さと平和の尊さを次世代に継承することの大切さ、「第26回敦賀港カッターレース」では四半世紀を超える夏の風物詩をこの先もつないでいくこと、そして昨日はゴンドラを歴史遺産として、市民皆で大切にする姿を実感する三日間となりました(歴史遺産といえば、金ケ崎の転車台は今どうなっているか…)。
 
昨日、越前市からの帰りに眺めた美しき敦賀湾然り、郷土にある有形無形の資源、宝を大切にすることこそ「郷土愛」を育み、ひいては郷土の発展につながるものと感じた次第です。
 
マインドの部分で大いにエネルギーチャージした三日間を糧に、今朝はこれから街頭活動。
 
感じたことを言葉に変えて、伝えてまいります。
 
 
(おまけ:以下、投稿後追記)
 
読者からのリクエストにより、「宗近製麺所 おいしい麺の専門店」についてご紹介します。
 

【黒と木目が馴染む店舗外観。のれんの「宗」の文字に風格を感じます。】

【食べたお蕎麦はこちら。蕎麦の量が少なく見えますが、器が大きいからであり、ボリュームたっぷりの野菜かき揚げと合わせ、お腹一杯になりました。ちなみに器は、この食堂のために特別に作った「おろしそば専用」の越前焼とのこと。】
 
接客もお味も雰囲気も大満足のお店。武生インターから5分くらいで行けますのでぜひご賞味ください。
 
詳しくは、以下ホームページにて。
 
 →「宗近そば」HPはこちら