お年寄りの笑顔あふれる「千寿会」

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昨日4日から、二十四節気の「清明」に入りました。
 
この「清明」は「清浄明潔(せいじょうめいけつ)」を略した言葉といわれ、春の穏やかな日差しを受けて、天地万物が清々しく、明るくある様が「清明」の時季となります。
 
言葉の意味にあるよう、生きるものすべての生命力がみなぎる季節であり、植物が成長する姿などを見るに、人間はそこに生かされている生物のひとつであると、改めて感じる次第です。
 
さて、そうして季節が移り変わるなか、昨日はひばりケ丘町の「千寿会」で総会が開催され、地元の市議会議員として区長とともに出席。
 
「老人会」と言わず、「千寿会」としているこの会では、コロナ禍で控えていた行事を、会長さん始め、役員の皆さんが中心となって再開されているところであり、この日の総会も懇親会とセットで行われたもの。
 
総会には、約45名が参加され、区長に続き、私も一言、日頃のご支援に対する御礼に加え、北陸新幹線開業や敦賀市の地域共生社会推進に向けた取組みなどについてご挨拶させていただきました。
 
総会ではその後、事業報告や今年度事業計画の審議が行われましたが、私のほうは一旦中座し、懇親会のゲストをお迎えに。
 
千寿会さんからの熱烈なオファーもあり、ぜひゲストにとお声掛けしたのは、民謡の文化を継承し、地域を盛り上げようと設立した愛好団体「敦賀とてもすきすき」から、2023年7月にはNPO法人化し、県内初の高校生代表を務めている森野巧巳さん(17)。
 
以前から面識のあった私からお声掛けしたところ、春休みにも関わらず、快く引き受けてくれた彼を迎えに行くと、颯爽と着物姿で登場。
 
会場のひばりケ丘会館に到着すると、あたたかい拍手と歓声とともに迎えていただきました。
 
総会のほうは無事に終わり、既にお弁当を広げての懇親会に入っていましたが、しばし懇談後、いよいよ森野君が登場。
 
ステージ上で民謡2曲を踊った後、昭和の歌謡曲を数曲披露。
 
「敦賀すきすき」の場面では、参加者の皆さんも輪をつくり踊りに興じられたほか、森野さんの歌声に手拍子を打ち、懐かしみながら聞き入っている姿を嬉しく感じた次第です。
 

【「敦賀すきすき」で盛り上がる会場の様子】
 
17歳の彼がなぜ、あんなに古い歌を歌詞を見ずに歌えるのかと感心しながら聞いていましたが、貴重な時間を割いて引き受けてくれた森野さん、ありがとうございました。
 

【見事な踊りと歌を披露してくれた森野さん。ありがとうございました。】
 
こうして、大変盛り上がった懇親会となった訳ですが、中締め以降もしばしカラオケタイムが続いたようで…。
 
いずれにしても、町内のお年寄りの皆さんが顔を合わせ、会話をし、そこに笑顔があふれる。
 
このようなコミュニティがあることが非常に大事なことと、昨日の雰囲気を見て、改めて感じた次第です。
 
急速な少子高齢社会が叫ばれる中でありますが、「人生100年時代」と言われる今、何をおいても健康寿命をいかに伸ばしていくか、イキイキと日々に活力ある人生を過ごしていただけるか。
 
そのための環境や仕組みづくりが重要であるとともに、現役世代の私たちがしっかりと支えていかねばと胸に思う「晴明」の日となりました。