6月定例会を前に議会運営員会を開催

ブログ 敦賀市議会

今月21日に会期末を迎える国会。
 
昨日行われた記者会見で岸田首相は、「岸田政権は外交、内政の両面で先送りされた困難な課題の一つ一つに答えを出すことを覚悟して政権運営をしてきた。解散もこの基本姿勢に照らし、諸般の情勢を総合して判断する」と述べ、これまで繰り返してきた「今解散は考えていない」との発言からやや含みを持たせた格好に。
 
昨日も参議院財政金融委員会で防衛費増額の財源を確保するための特別措置法案の採決が見送られるなど、最終盤を迎える国会が政局ごとに終始しては勿論いけませんが、内閣不信任案の提出があるのか否かを含め、注目が高まるところ。
 
首相のみぞ知る「解散」ですが、言わずもがな注視しておきたいと思います。
 
さて、国会が閉会する1日前、つまりは20日に開会するのは、敦賀市議会の令和5年第3回(6月)定例会(以下、6月定例会)。
 
この6月定例会に先立ち、昨日10時からは議会運営員会が開催され、私は委員として出席。
 
4月の改選後迎える初の本格的な定例会であり、米澤光治新市長が掲げる敦賀の「あたらしいステージ」の実現に向けた補正予算案など、16議案が提出されたところです。
 

【議会運営委員会が行われた委員会室の自席にて】
 
また、以前にご紹介した、ひばりケ丘町の「町名地番整理事業」に関しては、同じく市長要望がされた萩野町とともに「区の区域及び名称の新設の件」として、これに係る予算案(ひばりケ丘町分:13,849千円、萩野町分:18,117千円)と併せ、議案として提案されました。
 
区役員の一人として、市長に要望した側から今度は議決する立場となりますが、適切に対応していきたいと思います。
 
また、今定例会に提出された請願・陳情についても協議。
 
紹介議員を添えて提出された2件の請願については、それぞれ審査を付託する委員会を確認、1件の陳情については、請願として取り扱うか否かについて議論が行われました。
 
市内で店舗を営む1社の代表名にて、北陸新幹線開業に向けた市内の交通2次アクセスを向上させるべく、「ぐるっと周遊バス」の増便やルート見直しを求める内容に、2名の委員が「請願扱いにすべき」と発言されたのに対し、私は「請願扱いにする必要はない」と意見。
 
議会の「陳情取扱要領」に照らせば、請願として処理する対象にはなるものの、新幹線開業を睨んだ交通2次アクセスの課題は議会も行政も既に認識をしていることであり、改めて議会で採択をしてまで市に意見すべき内容ではないことが、私が意見した一番の理由でしたが、陳情した側が請願までを求めていないもの、あるいはこうした個社(者)の要望をすべて請願扱いにしていては、判断基準が曖昧になることから反対したものであります。
 
先の「取扱要領」において、陳情を請願扱いで処理するには、委員会が「全会一致」で認める必要があり、既に私が反対している時点で成立しないため、委員長に採決を求めた結果、請願にすべきとする委員2名、すべきでないとする委員5名(委員長除く)となり、陳情のまま取り扱う旨決定しました。
 
市民の気持ちや考えに寄り添う姿勢は勿論基本であり、私も大事にしていますが、ここは議会。
 
感情論、感覚論で何でも良しとする場ではいけませんので、今後もまずはルールに照らしたうえで、常に自分の中の判断基準をしっかり持って、「議会として」選択すべきは何かを心掛け対応していく所存です。
 
なお、議会は「言論の府」であり、昨日のように、活発な弁論を通じて議論を深める。
 
先輩方が築いてこられた敦賀市議会の風土を大切に、さらに活性化していければと思います。