2025大阪万博へ「敦賀から羽ばたく水素の翼」

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昨日ご紹介しました敦賀市の新型コロナウイルスワクチン接種についてですが、追加情報をひとつ。
 
現在行っている65歳以上の方の1回目と2回目の接種間隔を、4週間から3週間に変更したことに伴い、予約枠全体の調整を行った結果、集団接種会場について、「きらめきみなと館」で6日分、「市立看護大学」で2日分の計1268名分の予約人数枠を追加することにしたとのこと。
 
追加枠の予約受付開始は、明日5月24日(月)9時からということですので、希望される方はコールセンターまでお申し込みいただければと思います。
 
なお、くどいようですが、ワクチン接種に関しては、敦賀市ホームページに分かりやすく掲載されていますので、疑問点のある方は是非、以下までアクセスください。
 →→→敦賀市HP「新型コロナウイルスワクチン接種について」のページはこちらから
 
さて、話しは変わり、今日は未来に向けた夢のある話題。
 
昨日の新聞でご覧になった方も多いかと思いますが、国土交通、経済産業などの関係省庁と民間企業などが参加した「空の移動革命に向けた官民協議会」は5月21日、オンラインで会合を開き、垂直の離発着が可能で滑走路が不要な「空飛ぶクルマ」の実用化を後押しするため、2025年に開催予定の日本国際博覧会(大阪・関西万博)会場で飛行できるよう、必要な制度設計などを議論する作業部会「大阪・関西万博×空飛ぶクルマ実装タスクフォース」を設置することを決めたとのこと。
 
万博会場と周辺を「空飛ぶクルマ」で結び、来場者を輸送することなどを想定していて、空飛ぶクルマをアピールできるよう、離発着場の整備や運航ルールの設定といった点について議論する予定。
 
必要に応じて法制度の整備・改正も検討するとしています。
 
ここで登場します「空飛ぶクルマ」とは、正式名称を「電動垂直離着陸型無操縦者航空機(eVTOL(electric vertical takeoff and landing))」と呼び、電動化、完全自律の自動操縦、垂直離着陸が大きな特徴。
 
モビリティ分野の新たな動きとして、世界各国で開発が進んでおり、日本においても2018年から、先の「空の移動革命に向けた官民協議会」が開催され、都市部でのタクシーサービス、離島や山間部の新たな移動手段、災害時の救急搬送などにつながるものとして期待されていて、今後は、2023年度の事業開始、2030年の本格普及に向けたロードマップ(経済産業省・国土交通省)が制定されているというものです。
 
また、これに関しては、近畿経済産業局が「水素でつくる未来社会『水素×ドローン』〜2025大阪・関西万博の空へ〜 (関西スマートエネルギーイニシアティブ)」と題し、関西地域の中小企業等のチカラを集結し、地球にやさしい水素の翼を2025大阪・関西万博でのお披露目を目指し、水素ドローンの開発に取り組んでいるところ。
 


【大阪万博会場で飛ぶ水素ドローンのイメージ(出典:近畿経済産業局)
 
話しの味噌はここからでして、国や大阪だけが先走っているかのように見えるこの「空飛ぶクルマ」ですが、実は敦賀市とも関係がありまして、平成31年度には、市が掲げる「ハーモニアスポリス構想」先導事業の敦賀市産業間連携推進事業費補助金について、株式会社日東工作所による高効率水素エンジン利用ドローン研究開発を採択。
 
これはまさに、先ほどご紹介した近畿経済産業局が打ち出した水素を燃料とする高出力、高航続距離のドローンを開発するHyDrone(ハイドローン)プロジェクトの一翼を担うもので、株式会社日東工作所の提案ではありますが、近畿経済産業局との官民連携プロジェクトとなります。
 
つまりは、2025年の大阪・関西万博でのデモフライトを目指す、このHyDroneプロジェクトに敦賀市も協力しているという関係性を踏まえれば、より期待が高まるものであります。
 
敦賀市においては、市の「調和型水素社会形成計画」の中で、自前で製造したローカル水素を燃料とする水素ドローンを活用するという目標もあり、まさにその礎、第一歩となるのが、このプロジェクトにあると受け止めるところであります。
 
「空飛ぶクルマ」は、小さい頃に見たアニメの世界ですが、いよいよ実用化を目指す段階にまで来たことは、技術の進歩とともに何かワクワクするもの。
 
以前に渕上敦賀市長が記者会見で仰られた言葉は、「50年前の大阪万博では原子力の火を届けましたが、次の万博には「敦賀から羽ばたく水素の翼」をキャッチフレーズに敦賀から水素の翼を送り届けたいというふうに考えております。」。
 
半世紀の歴史を振り返ってのこの言葉に、私も大いに共感するところ。
 
古より交通の要衝として、さらにはエネルギーのまちとして栄えてきたこの敦賀が、先進的なエネルギー・モビリティ革新のまちを目指すことには、何か歴史的な意義を持つとともに、役割でもあるかと感じるところであり、私自身、もう少しこの分野(ドローンなど)の知識を積み重ね、未来に向けて建設的な意見提起ができるよう努めていきたいと思います。
 
本日は、少し明るい話題ということで、未来に向けた夢あるプロジェクトと敦賀の関係のご紹介まで。